[SoftWave 2023]3万人観覧、5,850万ドルの輸出相談… SW未来像を提示

[SoftWave 2023]3万人観覧、5,850万ドルの輸出相談… SW未来像を提示

先月29日から今月1日までソウル三成洞（サムスンドン）のコンベンションセンターCOEX（コエックス）で開かれた韓国最大のソフトウェア(SW)博覧会「SoftWave（ソフトウェーブ） 2023」が来場者3万人を誘致、5,850万ドル（約85億3,000万円）に上る輸出契約相談成果を上げた。

参加企業は人工知能(AI)技術を活用した製品とサービスを次々と公開、今後、SWで繰り広げられる未来像を提示した。
日本など一部の国は韓国におけるSWの技術力を確認し、今後、現地進出拡大など協力を模索した。

◇3万人観覧・輸出契約相談 5,850万ドル

SoftWave 2023は歴代最大の成果を上げた。3万人に上る来場者が韓国内外を代表する320社、557のブースを訪れ、IT・SW企業の技術力を確認した。

海外の輸出成果はさらに際立つ。計147件に及ぶバイヤーミーティングが行われ、5,850万ドル（約85億3,000万円）に上る輸出契約相談が行われた。このうちの半分に迫る2,300万ドル（約33億7,600万円）が本契約を控えている。

SoftWave組織委員会の関係者は「輸出契約の相談額と本契約の予定額はいずれも主催側で公式輸出相談会のみ集計したものだ」とし、「個別企業が推進中の内容は含まれていないため、実際の輸出契約額はこれより多くなるだろう」と説明した。

◇AI・データ・クラウドなど未来SW提示

SoftWaveの参加企業はAIとビッグデータなどを融合した先端ソリューションを未来のSWとして提示した。

最大規模のブースを構えたDOUZONE（ドーゾンビズオン）は、デジタル転換(DX)を越えてAI転換時代をリードするという意味で、「AX（AI転換）、Beyond DX」をスローガンとして掲げた。主力製品である企業資源計画(ERP)機能などを提供する△ERP10 △Amaranth（アマランス）10 △WEHAGO（ウィーハゴ）などサービス型ソフトウェア(SaaS)を統合したプラットフォーム企業として事業方向を強調した。

LG CNSはサービス型ソフトウェア(SaaS)の市場進出を発表したSINGLEX（シングレックス）で観覧客の関心を惹きつけた。SINGLEXは、△商品企画△営業△購買△生産△経営管理など、企業経営活動に必ず必要なソリューションとLG CNS独自のソリューションをまとめたSaaSプラットフォームだ。

＜日本電波新聞の平山勉代表（左中央）をはじめとする日本の関係者らがSoftWave 2023と韓国ソフトウェア産業協会を訪問、両国のSW企業間の交流と相互進出に対する協力案を議論した>

◇日本の電波新聞訪問、韓日SW協力増へ

今年のSoftWaveには、日本最大の情報通信技術(ICT)の専門紙である電波新聞の平山勉代表と、日本コンピュータシステム販売協会(JCSSA)の関係者が会場を訪れた。

日本の一行はHANCOM（ハンコム）のブースで生成AIを結合して文書作成ができる「Hancom Docs AI（ハンコムドクスエイアイ）」を見学した。DOUZONEのブースでは精密医療のビッグデータを収集・加工し、ERPと連携した技術に関心を示した。

電波新聞の平山代表は両国間のSW技術協力と市場進出の可能性を肯定的に評価した。

平山代表は「最新技術を実生活に融合しようとする韓国SWの技術力に驚いた」とし、「日本企業もSoftWaveに参加すれば日韓企業間の交流がさらに増えるだろう」と話した。
一行は今月1日、韓国ソフトウェア産業協会(KOSA)を訪れ、KOSAのキム・ドンチョル副会長らとミーティングを行い、今後、両国のSW企業の交流と相互進出のための議論を続けることで合意した。

<SoftWave 2023の結果>

<画像=大韓民国代表ソフトウェア・情報通信技術ビジネス博覧会「SoftWave 2023」が電子新聞の主催で11月29日、ソウル三成洞のCOEXで開かれた。展示場はブースを見て回る観覧客で賑わった>

原文：https://www.etnews.com/20231203000004