スタイルコマースプラットフォームのABLY Corporation(エイブリーコーポレーション)が3兆ウォン(約3,222億1,900万円)の企業価値が認められ、今年初のユニコーン企業が誕生した。投資の低迷期を乗り越えて約1年ぶりに誕生したユニコーンで、韓国のファッションプラットフォームの中で最速を記録した。
ABLYは新たな資金調達により企業価値が3兆ウォン(約3,222億1,900万円)と認められた。これは2022年1月のプレシリーズC資金調達の際と比較して、2年で3.5倍上昇した数値だ。グローバルEコマース企業アリババグループが1,000億ウォン(約107億4,000万円)規模の少数株式投資を行い、ABLYは総額2,000億ウォン(約214億8,200万円)規模のグローバル連合資金調達を計画している。
ABLYの関係者は、「Kスタイルの競争力と韓国のセラーの海外進出の道を開くことにより、国際的な競争力を証明した」と説明した。特に日本のファッションアプリ「amood(アムード)」を通じて海外進出のパイプラインを構築し、北米と東南アジア市場での成長可能性が認められたと付け加えた。
ABLYの成長も注目に値する。今年上半期だけで取引額1兆ウォン(約1,074億5,400万円)を突破し、年間2兆ウォン(約2,149億円)以上が見込まれている。これは3年前に比べ、3倍以上増加した数値だ。月900万人に達するユーザー数と昨年の黒字転換など、収益性の証明も資金調達にプラスに作用した。
ABLYのカン・ソックン代表は、「独自の技術力とビッグデータを基に、韓国の代表的な推薦ベースのスタイルコマースの地位をさらに強化し、グローバル市場でも競争力を持続的に拡大していく」と話した。
ABLYは今回の資金調達を通じて、商品力、推薦技術、UI・UXなどコマースの本質を高度化する一方、amood、4910、フィンテックなど新事業にも積極的に投資する計画だ。また、グローバルネットワークを強化し、セラーの海外販路の拡大と世界中の消費者のKファッション、Kビューティーの購入の利便性を高めることに注力する予定だ。