【シーズン5】レンガの重み、「投資金約1000万円はレンガ1kgを肩に乗せたようだった」
【シーズン5】レンガの重み、「投資金1億(約1000万円)はレンガ1kgを肩に乗せたようだった」
ちょい事情通の記者 第1号ソン・ホチョル
Spoon Radioのチェ・ヒョクジェ代表は「シリーズCで投資を受けたことをみんなめでたいことだと言いますが、実際は投資金1億ウォン(約1000万円)を貰うたびに肩にレンガ1Kgが乗る感じです」と話しました。
昨年の「ちょい事情通の記者たち」シーズン1のインタビューの時です。その時は知りませんでした。単純な誇張だと思っていたのです。しかし、実際、現場の多くの起業家はそう感じていました。レンガを背負うことも創業者の役割です。 【スタートアップ】 1億ウォンでレンガ1kg重み…オーディオのYouTube、Spoonの創設者
正反対の話もあります。創業してから1年3ヶ月経った、あるスタートアップの代表は「次の8月までにシリーズA投資誘致ができなければ、会社を閉じるかもしれない」と話します。お金の世界は冷酷です。
彼は土曜と日曜の両方を返上し、仕事だけしましたが、投資家の財布の紐は甘くありませんでした。お金に溢れているだろう、って?そのお金を見るのが難しい創業者も多いのです。
「ちょい事情通の記者」シーズン5のテーマは「シリーズBとシリーズCのスタートアップ」です。今日シーズン5のスタートアップ11カ所を公開します。
あ、その前に一言。ちょい事情通の記者はシーズン5と共に「耐え忍び」モードに入ります。状況が厳しくなりました。ちょい事情通の記者は、現業記者たちのプロジェクトですが、それぞれ人事発表で配置替えがありました。
制作チーム長兼1号のソン・ホチョル記者は5月1日付で東京特派員になります。2号のイム・ギョンオプ記者は今年1月から自動車産業の取材を担当しています。
日中は熾烈な取材記者として過ごし、一息ついた夕方と早朝にちょい事情通の記者に戻ります。それが可能でしょうか?現場取材記者は、すこしだけ大袈裟に言えば、「戦場」とされているのに?もちろん、可能にしてみせます。
「耐え忍び」の解決策は2つあります。シーズン5では、ちょい事情通の記者の客員記者であるチャン・ヒョンテ記者(編集局IT担当)とキム・ソンミン記者(シリコンバレー特派員)に、沢山手伝ってもらう予定です。
2つ目の秘訣は、ちょい事情通の記者の覚悟です。4月中旬、ニュースレタープラットフォームのStibee(スティビー)がちょい事情通の記者の制作チームにインタビューしようと訪れました。その時ちょい事情通の記者たちは答えました。 「できるかって?もちろん私たち制作チームこそ、世界で最も「ちょい事情通の記者」を愛し、応援している人々です。
最初はニュースレターというものが気になって始めたプロジェクトですが、やるうちに、スタートアップが好きになっていました。深夜3時にニュースレターを書くのが簡単なことだと思いますか?けれど、お金を貰って動けば労働ですが、好きなことならエンターテイメントではないでしょうか?そう信じて耐え忍ぶことにしました。」
これからは合間合間に、ちょい事情通の記者個人についても公開していきます。ちょい事情通の記者たちは、購読者に情報を提供するプロバイダではなく、隣でスタートアップよ、うまくいけ!と一緒に応援する友人です。今日はちょい事情通の記者1号ソンホチョルの紹介です。
シーズン5の11ヶ所の紹介です。紹介文はちょい事情通の記者1号が書いています。ただし、Bear Robotics(ベアロボティクス)とMAKESTAR(メイクスター)はそれぞれを推薦したFuturePlay(フューチャープレイ)とAltos(アルトス)が推薦書を送ってくれました。 順番は任意であり、特に意味はありません。
【1】pinkfongのキム・ミンソク、イ・スンギュ、ソン・ドンウ共同創設者<推薦者>ちょい事情通の記者ピック!
pinkfong(ピンクポン) の世界は、本当に奥深く思えます。Samsung(サムソン)出版社3世のキム・ミンソク代表の夢も気になりますし、一緒に創業したイ・スンギュ副社長とソン・ドンウ最高技術責任者の考えもお聞きしたいです。ち
ょい事情通の記者 3号のチャン・ヒョンテ記者がお会いしました。pinkfongは韓国のディズニー、その出発線に立っているのでしょうか?それとも通り過ぎていくワンヒットラブソングでしょうか?
【2】Klleonのジン・スンヒョク代表<推薦者>Bluepoint Partnersのイ・ヨングァン代表
人間と全く同じ、AI人間の容姿を作ることについては、世界の多くの技術系スタートアップが挑戦しており、Klleon(クレオン)のジン・スンヒョク代表もその一人です。 ディープヒューマンという言葉も聞いた事があると思います。Klleonは有名です。
しかし、93年生まれの起業家はそれほどの技術の進歩を生み出したのでしょうか?CES 2022ソフトウェア部門の革新賞、Kakaoが投資したスタートアップ。修飾語よりも実力をお聞きしたいです。技術系スタートアップ選びに本気のイ・ヨングァン代表の選択なので、信じてみる価値は大いにあります。
【3】RIDIのペ・ギシク代表<推薦者>ちょい事情通の記者ピック!
RIDI(リディ) がユニコーンになった日、いわゆるeブック専門家という方々の相当数が、自責し、その2倍は嬉しがりました。 RIDIは2022年2月、シンガポール投資庁で1200億ウォン(約120億円)の投資を誘致、企業価値1兆6000億ウォン(約1600億円)を認められました。
しかし、たった10年前は「韓国では電子ブックは全くダメだ」というのが定説でした。それもそのはず、2000年代に登場したeブックメーカーは続々と倒産していき、2010年代にもAmazonのKindleイノベーションの後ろで「世界から2足遅れている韓国」という話を聞きました。忘れられたと思われた電子書籍。ぺ・ギシク代表はソウル大電気工学部を出て、Samsung電子ベンチャー投資チームで働いた経歴を持っています。ハッと驚く「電子ブックの復活」ノウハウです。
【4】switのイ・ジュファン代表<推薦者>KLAUS PARTNERSのキム・インボム代表
KLAUS PARTNERS(クラウス パートナーズ)のキム・インボム代表は「swit(スウィット)は本当にすごい会社です。switのイ・ジュファン代表が韓国に帰って来たので、このタイミングでぜひ会ってみてください」と勧めました。実戦型投資家であるキム・インボム代表の推薦をぞんざいにはできません。
switはシリコンバレーに事務所を置くスタートアップです。それだけ抱負も大きいですが、大きいとっても、本当に大きいですね。switイ・ジュファン代表は「アメリカのslack(スラック)の倍以上の価値でNASDAQへ行く」と言います。slackの上場時の企業価値は、なんと30兆ウォン(約3兆円)だったにもかかわらず、です。
【5】MAKESTARのキム・ジェミョン代表<推薦者>Altosのハン・キム代表
YouTubeで「ポカブイログ(トレカVlog)」と「ヨントンペンサ(オンラインファンサイン会)」とだけ打っても膨大なコンテンツがあふれて出てきますが、このポカ(フォトカード/トレカ)やアルバム制作、グッズは誰が作って誰がファンミーティングを企画するのでしょうか?
MAKESTAR(メイクスター)です。売上の70%以上がアメリカ、ヨーロッパ、日本などで生まれます。思ったより知られていない会社ですが、キム・ジェミョン代表はエンタメ出身なこともあり(Fnc)、VCやスタートアップとは現在までネットワーキングが多くなかったと言います。
エンタメ界のB2B領域は実に厳しいのに(なぜならこれ以上CDを買わないから)音源ストリーミングではなく、オフライングッズ/ファンミーティング領域は、凄まじいビジネスチャンス領域です。HYBE(ハイブ)を除いては、他の大型企画会社もここを捕まえるのに血眼だという噂も。MAKESTARは急速に市場をリードしています。2021年9月シリーズC投資誘致です。
【6】LENDITのキム・ソンジュン代表<推薦者>Korea Startup Fotum
ちょい事情通の記者1号は3~4年ほど前、キム・ソンジュン代表に初対面しました。大きな背丈に信頼感を与える話し方とルックス、キム・ソンジュン創業家は何でも成し遂げられるような気がしました。
P2P重金利市場の隙間をこじ開けるスタートアップなのに、そのターゲット点の逆転の発想が目についた記憶があります。最終的に、ターゲットは金融圏の隠された資金を持ってくることだ、という論理でした。
しかし、市場は簡単にはいかず、LENDIT(レンディット) は絶えず容易ではない茨の道にいました。 そうした折、持分構造も大きく変わりました。韓国P2Pの代表であるLENDITの現在はどうでしょうか。
【7】PUBLISHのクォン・ソンミン代表<推薦者>ちょい事情通の記者ピック!
ブロックチェーンという新技術は、必ずしもホットな産業にだけ必要なものではありません。むしろ最も古く、技術進化していないところにこそ、もっと切実といえるのかもしれません。
例えば400年という長い歳月に耐えた新聞産業です。PUBLISH(パブリッシュ) のクォン・ソンミン代表はブロックチェーン発、言論革新スタートアップです。彼の「ビッグピクチャー」を聞き、新聞社所属の記者として働くちょい事情通の記者1号はときめきました。
2000年に見習い記者になって以来、毎年「新聞は〇年後に滅びる」というフレーズだけを繰り返し聞いてきましたが、クォン代表は新聞ビジネスモデルの革新を語ります。私心たっぷりの応援です。新聞の革新がブロックチェーンから始まる日が、訪れなければなりません。
【8】Soomgo のキム・ロビン代表<推薦者>TBTのイ・ラム代表
NAVERで「Soomgo(スムゴ) キム・ロビン」を検索しました。インタビューの記事がかなりあります。年に1、2回ずつはインタビューを行っているようです。Soomgoは地上波広告も流していると聞きます。NAVERインタビューの記事を読んでいて、ぱっと浮かんだ「これはマーケティングだ」という気持ちが頭から離れませんでした。
インタビュー記事においてマーケティングと本当の物語を分けることは不可能ですが、なんだかマーケティングのにおいが出すぎるとでもいいましょうか。読んでもSoomgoというスタートアップの挑戦やその意義がわかりませんでした。一体キム・ロビン代表はなぜ創業家の道を歩もうとしたのか、と好奇心が湧きました。
推薦は、TBTのイ・ラム代表です。彼の推薦ではなかったら、ちょい事情通の記者には特に興味を持てないスタートアップだったかもしれません。マーケティングに没頭したスタートアップには、なんだか一歩引いてしまうようになったのです。しかし、イ・ラムの選択は常に好奇心を刺激します。
【9】idusのキム・ドンファン代表<推薦者>プルーブのキム・ギョンボム代表
プルーブのキム・ギョンボム代表は会うたびにidus(アイディアス)のキム・ドンファン代表の話をします。「成功する方」よりは「良い方」という話です。
手作業で何かを作って誰かに売る行為こそ、すべての人間のクリエイティビティに最も近い行為ですが、産業革命後は芸術家の領域としてのみ行われてきました。idusは、クリエイティビティを私たち全員に取り戻させてくれる「良い方」のようです。
しかし、とても心配です。キム・ドンファンidus創業家は、話し方が率直で、NAVERの他のインタビュー記事だけを見ても、既に彼の本気がすべて伝わるからです。ちょい事情通の記者がもっと多くのストーリーをキム・ドンファン代表から聞くことができるでしょうか。少し心配です。
【10】Bear Robotics のハ・ジョンウ代表<推薦者>FuturePlayのリュ・ジュンヒ代表
@Bear Roboticsの推薦書はFuturePlayリュ・ジュンヒ代表が直接書いて送ってくださいました。
「シリコンバレーの食堂のオーナーからサービスロボットユニコーンへ」「先輩、このビジネスアイテムを聞いて、絶対笑わないでください」私がBear Roboticsという会社の紹介を受けたときに聞いた最初の一言だった。
高校の後輩だったハ・ジョンウ代表はGoogleで働いており、またスンドゥブ屋のオーナーだった。AIを専攻してGoogleで働くエンジニアだったが、シリコンバレーの物価はかなり殺人的だった。
南側の端、サンタ・クララでスンドゥブの店を開き、副業を始めたが、手づからキムチカクテキを盛りつけながら奮闘しても、客の満足度はいまちだった。サービングが問題だった。
「みんなロボットというと工場オートメーションなどのかっこいいことを話しますが、食堂をやってみて、サービングがしっかりしているだけで食堂の生き残る確率がグンと上がることがわかりました」
彼が示したのは、求人も、人材管理も難しいというレストランの問題を解決する完全に自動化されたロボットを作るという計画だった。私はこう返した。 「笑うところなんて一つもないけど?」
すばらしいチームが素晴らしい問題を見つけて素晴らしい方法で解き明かせば、当然うまくいくとは思ったが、このように急速に成長することは正直わからなかった。
Softbank Robotics(ソフトバンクロボティクス)との契約で日本市場にも積極的に進出し、韓国ではKTやロッテなどの手助けを受け、速い速度で立地を広げている。
もちろん本陣であるアメリカでも様々なフランチャイズと成功的な契約を続けている。先日、FuturePlayが投資したロボティクス、モビリティスタートアップ代表が集まったチャットルームに面白い話がひとつ投稿された。 「ハ・ジョンウ代表!NAVERでハ・ジョンウと検索すると、俳優のハ・ジョンウよりBear Robotics代表のハ・ジョンウの方が上に出ますね!」
今は俳優ハ・ジョンウに勝ったところだが、私はBear Roboticsがすぐにユニコーンになり、デカコーンになってグローバルなサービスロボット業界をリードする会社になると信じて疑わない。
きちんとした問題を見つけて、きちんとした方法で製品を作って事業をしていけば、サービスロボット会社もユニコーンになることができる。以前は想像できなかった技術で新しい市場を突き抜けて急速に成長すること、これがニューノーマルだ。
【11】 Wanted Labのイ・ボッキ代表<推薦者>MEET THE SUNのテ・ユンジョンソン代表
Wanted Lab(ウォンテッドラボ)は上場会社です。スタートアップが上場し、そして依然として成長中です。みんなが気になるのはまさにこのようなスタートアップではないでしょうか。
ヘッドハンティングのイノベーション Wanted Lab。昨年の売上高は317億ウォン(約31億7000万円)、営業利益は61億ウォン(約6億1000万円)。Wanted Labはどこまで行きたいのでしょうか?
朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。
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