【現地レポ@東京】韓国の有望なスタートアップ10社が渋谷に集結!JAPAN BOOT CAMP1日目の様子を取材しました!
【現地レポ@東京】韓国の有望なスタートアップ10社が東京に集結!
14日、今回で10回目の開催となる韓国のスタートアップ支援をするNPO団体Startup Alliance主催の日本進出支援イベント、JAPAN BOOT CAMPの取材をしてきました!
JAPAN BOOT CAMPは、韓国スタートアップの日本進出を支援するプログラムで、毎年日本進出を目指す韓国の有望なスタートアップ10社が日本を訪れ、日本現地のスタートアップエコシステムと交流をしています。
このイベントは3日間にわたり行われ、1日目は「グローバル市場に挑む韓国大企業のオープンイノベーション戦略と最新スタートアップとは?」というテーマでセミナーが開催されました。
今回はこのセミナーの様子をお届けいたします!
会場は東京・渋谷に位置するPlug and Play Shibuyaで行われ、JAPAN BOOT CAMPに参加する10社の韓国スタートアップに加え、多くの日本の大手企業やスタートアップ役員も参加していました。
Startup Allianceとは?
韓国のスタートアップ・エコシステムの活性化を目的として2014年に設立されたNPO。起業家のためのネットワーキング・プログラムの実施や、グローバルなコミュニケーション・プラットフォームの提供、スタートアップに必要なリサーチ活動など、スタートアップ全体の円滑なエコシステム形成のために様々な事業を行っています。
JAPANBOOTCAMPとは?
韓国の有望なスタートアップを日本市場に紹介するグローバルアウトバウンドプログラム。JAPAN BOOT CAMPを通じて韓国スタートアップは日本市場を理解し、日本市場へ進出する機会を模索することができます。 また、日本のベンチャーキャピタル、アクセラレーター、大企業など、現地のビジネスネットワーク構築のためのサポートも進行。これまでJAPAN BOOT CAMPに参加した韓国のスタートアップの中には、Hyperconnect、Watcha、ZIGZAG(現Kakao Style)、カンナムオンニなどがあります。
プログラム内容は、Startup Allianceのセンター長であるチェ・ハンジプ氏によるセミナー、JAPANBOOTCAMP参加の韓国スタートアップ10社によるピッチ、ネットワーキングタイムです。
今回のセミナーでは、「Slibo」というリアルタイムQ&A/アンケートサービスが導入され、参加者の関心事を事前に共有し、リアルタイムの質疑応答が円滑に行われていたことも印象的でした!
Sliboキャプチャー
韓国大企業におけるオープンイノベーション動向
Startup Allianceのチェ・ハンジプセンター長
Startup Allianceのチェ・ハンジプセンター長によるセミナーでは、韓国における大企業のオープンイノベーションのこれまでの歩みや、会社別の活動内容や動向について共有されました。韓国では、2010年以降にプラットフォーム事業が盛んになっていく流れの中で、CVCやアクセラレータ―などが急激に増加し、エコシステムが構築され始めたとのことです。
また、セミナー終了後には質疑応答が行われました。「韓国大企業は自社でオープンイノベーションを推進している場合が多いが、ノウハウはどうしているか」という質問に対して、チェセンター長は「大企業では担当者が変わることも多くあるため、実際にノウハウを溜めていくことは難しい」と答えていました。また、大企業の特徴として「大企業ではCFOが保守的なことも多く、投資の意思決定が遅くなることも多々ある。最近では意思決定のスピードを加速するために別途投資進行会などを設置するケースも見られる」と付け加えていました。
続いて「韓国スタートアップの海外進出支援を行う際、対象国をどのように決めているのか」という質問に対しては、「韓国スタートアップが海外進出をする際、まずは北米を目指しますが、かなり熾烈な競争が待っている。そして次に中国やベトナムなどが挙げられるが、世界情勢や収益の面で難しい場合もある」と韓国スタートアップの海外進出における動きを紹介し、「Startup Allianceが日本進出支援を始めた理由として、他ではやっていないプログラムを積極的に行おうと思ったため」と話していました。
Startup Allianceが韓国スタートアップ進出支援をはじめた10年前に比べて、現在は韓国内でも日本進出への関心が非常に高まっているという状況とのことです!
韓国スタートアップ10社によるピッチ
今年のJAPAN BOOT CAMPにも、技術・実績はもちろん、ユニークで革新的な韓国スタートアップが多く集まっています!
どのスタートアップも日本市場や日本の文化について細部まで研究しており、日本に住んでいると気が付きにくい海外から見た日本市場の「良さ」や「弱点」、「日本の文化」や「日本人の好み」に気が付くことができます。
スタートアップによるピッチの様子
各スタートアップの概要を下記に掲載しますので、ぜひホームページやKORITに掲載されている関連記事も覗いてみて下さい。また、16日に行われるK-Startup Open Demodayの様子とともに、各スタートアップについて細かくレポートしますのでお楽しみに!
JAPAN BOOT CAMP参加スタートアップ一覧
🚙KAFLIX
韓国国内初のレンタカーリアルタイム予約O2Oプラットフォーム「JEJUPASS」、好きな時に自由に利用できる車のレンタル/購読サービス「MOSAICAR」を開発・運営。👉https://www.kaflix.com/
《関連記事:旅行業界の完全DX化を目指す|KAFLIX CLOUD シン・ジョンミンCEO》
📚Nautilus
Nautilusは漫画で自己啓発のための教育・教養特化型オンラインプラットフォームを提供しています。「これを漫画で学ぶの?」をモットーに、見れば見るほど勉強になる知識・教養分野専門のウェブトゥーンプラットフォーム「emanbae」を開発・運用。👉 https://www.knowtil.us/
👩💻PUBLY
実務スキルからビジネストレンド、キャリアなどでの悩みを解決する幅広いコンテンツを提供するキャリア・テックスタートアップ。職場で生じた悩みを解決するためのビジネスインサイト・キャリア経験談・最新トレンド情報のコンテンツを提供。👉https://publy.co/
🧈JOINANDJOIN
ヴィーガンバター、チーズ代替肉など高機能ヴィーガン向けフードテックブランド「Nuldam(ナムダル)」を運営。食品を作るだけでなく、関連するレシピや製造工程、さまざまなノウハウを提供。👉 https://www.joinandjoin.com/
🎬WHYNOT Media
「NEW GENERATIONのためのコンテンツフランチャイズ」をスローガンに、YouTubeなどOTTプラットフォームでMZ世代をターゲットにした様々なショートフォームコンテンツを制作。👉https://whynotmedia.imweb.me/
⚙️WhaTap
SaaS型ITモニタリングサービス。WhaTap Monitoringは、 分散環境下のITサービス性能をリアルタイムに見える化することで、 異常への認知と対応に費やされる顧客の時間を減らし、 さらには、プロアクティブな対応が取れるようにサポート。👉https://www.whatap.io/ja/
《関連記事:【そのとき投資】WhaTap Labs、二度目でも、また投資せざるを得なかった理由》
🤱Village Baby
育児情報プラットフォームBabyBillyを運営するスタートアップ。Village Babyが2020年7月にローンチした子育て情報プラットフォーム「BabyBilly」は、コンテンツ再生回数が2,000万回、累計会員登録者数が40万人を突破。👉https://www.babybilly.app/
《関連記事:育児アプリBabyBillyの運営会社「Village Baby」がシリーズA資金調達》
👯♀️dobstudio
バーチャルヒューマンを制作・プロデュースするITスタートアップです。ディープラーニングをベースにした仮想顔生成、合成、ディーエイジングなどの様々な著作技術を有しており、これをベースに「Aila」(アイラ)や「ミンジオ」など多くのバーチャルヒューマンを製作。👉https://www.dobstudio.co.kr/
《関連記事:dob studioのオ・ジェウク代表 「起業に挑戦するなら自分を知る必要がある」》
📱TEUIDA
発音分析と韓国人と疑似会話体験ができる164の会話シチュエーション動画を通じて、韓国語能力試験TOPIKⅠ(1〜2級:初級)レベルの韓国語を学習できます。コミュニケーション能力向上のために、実際に韓国人と会話しているような経験ができる発音、会話練習を中心としたアプリ。👉https://www.teuida.net/
《関連記事:韓国語会話アプリ「TEUIDA」、ガールズグループVIVIZと海外K-POPファン攻略》
✍️wrtn technologies
利用者数1位のテキスト生成AIサービス「wrtn(リートン)」をweb及びメッセージアプリKakaotalkで提供する韓国の生成AI活用サービス。公開4ヶ月でアクティブユーザー数(MAU)10万人を超え、ユーザーが生成した単語の数は20億件を超えるなど国民的GPT応用サービス。👉https://wrtn.ai/
《関連記事:韓国・テキスト生成AI「リートン」、正式に日本進出》
活発な意見交換が行われたネットワーキングタイム
セミナー、ピッチが終わり、参加者全員でのネットワーキングタイムに移りました。軽食やドリンクを片手に参加者同士が気軽に話せる場です。ピッチでは聞けなった詳細な話、今後の日本での活動予定などなど、通訳スタッフも入り、日本語、韓国語で会場がにぎわっていました!終了時刻を過ぎても話が止まらず、熱気に溢れた時間でした!
取材として参加したKORIT編集部も会場に出て外の空気の方が涼しいことに驚きました…!
16日のK-Startup Open Demodayのレポもお楽しみに!
「K-Startup Open Demoday」参加申し込みフォームはこちらです👇
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