リートンテクノロジーズジャパン – 日本ビジネスマーケティング責任者 増田良平
日本ビジネスマーケティング責任者。元Evernote日本法人代表兼アジア地域事業開発責任者。2024年よりリートンテクノロジーズジャパン株式会社に参画し、日本事業におけるビジネス領域を担当。
-日本進出を経て、日本人のメンバーも増加したかと思いますが社内の雰囲気など変化はありましたか?
2023年11月に日本法人を港区虎ノ門に設立してから、日本人メンバーが増加し、社内も非常に国際的な雰囲気になりました。もともと日本事業を担当していたメンバーには日本での経験が豊富な者が多く、すでに日本の商習慣や文化への理解があったため、文化的な軋轢もなくスムーズに事業を拡大することができています。
当社のサービスは、生成AIを初めて利用する方を含め、幅広い層に向けて提供しています。そのため、各メンバーが「どうすれば初めての方にも価値を提供できるか」を日々考えながら取り組んでいます。国籍は異なれど、目指すゴールは同じで、会社のミッションに共感し、日本の皆様のお役に立てるよう、全力で取り組んでいます。
-日本では大学や中学など様々な教育機関での講義も行っているとお聞きしましたが、教育分野に携わる難しさ等はありますか?
現状、教育現場での生成AIの活用はまだ広がっていないというのが実情です。しかし、多くの教育者がこの新しい技術をどのように教育に取り入れるか熱心に研究しています。
当社は、宮崎県の国立宮崎大学様や東京学芸大学様と共に、生成AIを教育分野で活用する取り組みを進めています。こうした取り組みを通じて、新しい取り組みや技術の活用に熱心な先生方や生徒の皆さんと手を携え、日本中の学校で生成AIを活用した教育を推進し、貢献したいと考えています。
-前回インタビュー時(2023年7月)と比較し、AI活用の更なる広がりを感じますが、リートンの利用者にも変化はありましたか?
リートンは当初、もともと生成AIに関心のあったアーリーアダプター層にご利用いただいていました。当社は「どなたでも使える最初のAI、“みんなのAI”」を目指しているため、リリースごとに、サービスがより幅広いユーザーにとって理解しやすく、使いやすいものになるよう改良しています。
その結果、今ではアーリーアダプター層だけでなく、より幅広い年齢層にご利用いただいています。特に学生や20代後半の層から強い支持をいただいており、今後もさらに多くの方にご利用いただけるよう邁進していきたいと思っています。
-10月より国内ローンチ後最大規模のリニューアルを実施しているかと思いますが、リニューアルに当たって注目すべき点などはありますでしょうか?
今回のリニューアルでは、より多くの方が使いやすい機能やUIの実装を目指しました。各機能において、AIを使ったことがない方でも生産性向上などの目標を実現できるよう、操作のしやすさに注力しました。
たとえば、参考情報をアップロードして質問内容に基づいたレポートを作成してくれる「レポート作成」機能を実装しました。これにより、ユーザーが特定の社会課題などについて手軽に知見を深められるようになっています。
また、当社サービスの人気機能である「AIキャラチャット」も改良しました。これまでは作成したキャラクターを他の方に共有する機能がありませんでしたが、今回のアップデートにより、自分が作ったキャラクターを簡単に公開できるようになりました。リリース数日で1,000体以上のキャラクターがユーザーによって公開されており、今後もより多くの方に楽しんでいただけるような機能を実装していく計画です。
-今後日本国内に向け、さらに力を入れたいのはどのような点でしょうか?
今後も「みんなのAI」という当社のミッションを追求し、機能の拡充はもちろん、UIの細かな改善や既存機能の強化を進め、より多くの方が簡単に利用できるサービス展開を目指します。
また、サービスに加えて、利用方法の案内など、ユーザーが迷わないようなフォローにも注力していきたいと考えています。
リートンテクノロジーズジャパン ― 日本ビジネスマーケティング責任者 増田良平
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