YULIP ―ウォン・へソンCEO

YULIPの代表であり創業者であるウォン・ヘソンは韓国のラグジュアリーマガジンなどでビューティーエディターとして働いた経歴と、韓国屈指の化粧品会社であるアモーレパシフィックなどのブランドに対するマーケティング/PRを担当した経歴を持つ。このようなキャリアを基に、Googleフォースタートアップでスタートアップ創業に関連した教育を履修し、律立を2017年設立。

<YULIP受賞歴>Amazonグローバルセリングコリアベストセラー(2020年)、アールアコリアベストクリーンビューティーアワードウィナー(2023年) 、2021/2022北米クリーンビューティーアワードウィナー 、韓国初(国内初)生分解プラスチック素材(PLA)のリップ発売(2021年11月)


-貴社はどのような会社ですか? 

YULIPは2017年、幼い娘とその母親が一緒に使うことができる有害成分のない100%天然由来のオーガニックリップスティックでクラウドファンディングをしてローンチすることになりました。 私はビューティーエディターとしてキャリアを積んできましたが結婚と出産を経て、化粧品の成分に強く関心を持つようになり、とても敏感肌で一般的なポイントメイクを思う存分使えないほどだったので、韓国でも有害成分のないポイントメイク用品を作ってみたいという気持ちから会社を設立しました。 そのため、2018年にクリーンビューティー市場がすでに成長していた米国市場にアマゾンを通じて進出し、2019年3月に法人に転換しました。

YULIPの価値で最も重要視される持続可能性問題を考え続けてきたYULIPは、2021年に韓国で初めて地中で分解される生分解プラスチックで作られたリップスティックケースを発売し、製品をリニューアルしました。 2023年4月には、顧客が信頼できる原料を使用してセラムラインを発売し、ブランドを育てています。 

まだYULIPはスタートアップ規模で大きくない会社ですが、米国をはじめ、シンガポールや日本市場で顧客に製品を紹介しています。自然の中で見つけたクリーンな原料で地球を傷つけない美容製品を作るというビジョンを持ってビジネスを育てています。

-貴社が提供するサービスの強みや特徴は何ですか?

YULIPの主なサービスは、既存の化粧品市場から排除された消費者すべてに合うクリーンな原料で化粧品を作るという特徴があります。このようなクリーンな化粧品は、単に私たちの人間にのみ有利であってはならず、さらに原料を生産する生産者、そして一つだけの地球にまで、すべて影響をあまり及ぼさないことです。 

YULIPは、どんなブランドよりも厳しい原料に対する鉄則を持ち、多くの消費者からの信頼を得ています。有害な化学成分はもちろんですが、タールから抽出された色素、業界ではよく使われている成分でもアレルギーを誘発するならば、YULIPではこのすべてが排除されます。このような原料に対する鉄則が、これまで化粧品を使わなかった消費者がYULIPに定着するようになった理由です。

-ローカライズの過程で気を使っている部分は何ですか?

ローカライズプロセスの鍵は、現地市場への深い理解だと思います。米国市場に初めて進出する時も、米国市場をよく理解している従業員を採用し、市場進出に乗り出しました。シンガポール市場も同様です。現地市場の消費者の傾向とその消費活動などを最もよく理解している地元の従業員または現地企業とのパートナーシップを通じて、ローカライズ戦略を実行します。

ローカライゼーションの最も重要なポイントとして、YULIPは日本の消費者の傾向を研究し、日本人が好む製品(リップカラーなど)を開発してローカライゼーションをしようと思っています。韓国と日本の違いを勉強しながら、徹底的に日本の消費者の好みに合ったマーケティングコンテンツなどを開発しています。

-日本市場をどのように見ており、日本に進出することになった理由は何ですか?

日本市場は韓国市場と似ていますが、詳しく見てみるとまったく違う市場だと思います。近くに位置していますが、時には日本の市場で流行するトレンドが韓国に移ったり、また逆の現象が現れることもあります。しかし、私が興味を持って見ている部分は、まさに日本の女性たちの化粧品に対する優れた知識と化粧品に対する関心です。

特に成分や原料などへの関心が韓国の消費者に劣らず、時にはより優れていることもあり、そんな面でクリーンなローカル原料を使用し製品開発して販売するYULIPにおいては、挑戦意識を持たせる市場でもあります。果たして日本の消費者が原料に本気であるYULIPの製品をどのような目線で見るのか、クリーンでかつ害のないという公式でポイントメイクや美容製品についてどんなフィードバックがあるのか、この会社を先導する代表として気になっています。

日本市場を調査しながら、日本市場ではまだ北米地域やヨーロッパで流行している環境にやさしい化粧品への関心度がまだ大きくないという部分を知りました。逆説的に、この部分は成長性を意味していると思います。結局、YULIPの価値を日本市場でテストできることを期待しています。

-今後の計画/ビジョンを教えてください。

YULIPはリップで消費者によく知られていますが、YULIPの持つ価値をより多くの消費者に提供できる多様な製品を発表しつつ製品ラインを拡大していく予定です。最優先事項としては、日本市場でYULIPのブランドを知っていただくこととYULIPの製品に対する消費者ファンを作っていくことです。


HP:www.yulipbeauty.co.kr

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