Prinker Korea Inc. ーユン・テシクCEO
2015年に共同創業者としてCEO兼COOに就任し、事業開発、資金調達、経営、マーケティング、営業、IR(投資家向け広報)を中心にビジネス全般を統括。2018年には、Prinker Korea Inc.の米国子会社をカリフォルニア州アーバインに設立し、マネージングディレクターとしてビジネス運営を主導している。以前は、サムスン電子にて2005年から2015年まで事業開発およびエンジニアリングに従事し、多岐にわたる業務経験を積んだ。Prinker Koreaが提供するテンポラリー・タトゥー「Prinker」は、170カ国以上の国で使用されている。
-Prinker Korea Inc.について教えてください。
Prinker Korea Inc.は、2015年12月にユン・テシク、イ・ジョンイン、イ・ギュソクの3人のサムスン電子出身の共同創業者が設立した韓国のスタートアップで、ハードウェア、ソフトウェア、インク素材開発をすべてインハウスで行う専門能力を保有する企業です。
皮膚に化粧品インクを噴射して、好きなイメージをすぐに出力する世界初の「テンポラリー・タトゥー」という今までにない全く新しいコンセプトを開発しました。すぐに良い評価を受け、2016年には、ブラジルのリオオリンピックでのサムスン電子とのサービス納品契約を通じ、サムスン電子の広報館で数万人の観覧客を対象にサービスを行うことで初披露されました。
その後、IFA、CES、MWC、TechCrunch、SLUSHなど様々なグローバル展示会に相次いで出展し、絶賛を受けると同時に、B2Bベースの事業者を対象としたレンタルサービス(Brand activity、Promotion、Music festivalなど)を通じて市場の反応を確認し、商用化して販売するための改善を継続的に行いました。
2018年下半期には、専門事業者と企業顧客を対象とした第1世代モデル「PringerPRO」(現在廃止)を発売し、単一製品だけで世界60カ国以上の多くの消費者を確保しました。主な企業顧客層には、プロのタトゥーアーティスト、マーケティングエージェンシー、イベント企画会社、学校、塾、スポーツ競技場、球団広報チーム、幼稚園、遊園地、小児がん病棟など多様で、活用度が無限大であるため、適用可能な産業が増えつつあります。市場でのブランド認知度も上昇し続けています。
-提供するサービスについてさらに教えてください。
Prinkerは、肌に安全な化粧品成分インクを使用して、老若男女誰でも安全にタトゥーを体験できるソリューションを保有しています。水には強いが、石鹸できれいに洗い落とせる世界初のデジタルテンポラリータトゥーソリューションです。
専用アプリでリアルタイムで更新される無数のタトゥーの絵柄の中から好きなものを選んだり、直接アップロードまたはタイピングして作った絵柄をデバイスに転送した後、肌の上で移動させるとすぐに絵柄が出力される簡単な方法で、簡単かつ迅速に自分だけのタトゥーで個性を表現できる革新的な商品です。
Prinkerの多用な使用シーン
「PrinkerPRO」の革新性を継承し、2020年1月、デバイスの軽量化、iOS/Androidの同時サポートなど、新しくアップグレードされたモデル「Prinker S」を後継モデルとして 開発し、CES 2020で初ローンチし、世界的な反響を呼びました。特に、 従来モデル「Prinker PRO」にはなかったピュアブラックインクを追加開発し 、フルカラーだけでなく、濃い黒色も表現できるようになりました。
発売後、RED DOT/ iFデザインアワードを受賞し、世界的にその優秀性を証明する一方、 GUCCI、PRADA、ルイヴィトン、CHANELなど100以上のグローバル高級ブランドとのコラボレーションを実施してきました。最近では、コカ・コーラFIFAワールドカップトロフィーツアー、YGトレジャー/BlackPinkのコンサート、エバーランドギャラクシーファンパーティー、Nソウルタワー、ロッテワールドアドベンチャー、ワールドディージェイフェスティバル、ソンクランミュージックフェスティバルなど、多種多様な数多くのオフラインイベントに活用され、その価値を認められています。
「Prinker S」は、フェスティバル 、公演、祭りなど各種イベントで最高の個性表現アイデア商品として注目されました。それだけに、世界中で画期的なブランドプロモーションに最適なアイテムとして評価され、個人的なコレクション用に購入するお客様も着実に増えています。
手軽に持ち運びができ、日常でもいつでもどこでもタトゥーを楽しめるアイテムの需要も少なくなく、このようなニーズを反映して、2021年12月には追加ラインナップとしてPrinker Mを発売しました。
「Prinker M」は、片手に収まる小さなサイズとわずか169gの軽い重量で持ち運びが容易で 、1つのカートリッジだけでフルカラーを実現でき 、充実した構成とさらに手頃な価格帯で個人顧客のアクセス性をさらに高めた普及型モデルです。
発売直後、電子製品最高権威の「CES 2022イノベーション賞」と化粧品最高権威の「2022コスモプロフアワードウィナー(WINNER)」を共に受賞し、ビューティーテック分野のリーディングカンパニーであることを世界的に証明しました。2024年に商品化予定の「ヘアカラーリングアクセサリー」で「CES 2023イノベーション賞」まで受賞し、CES2冠を達成しました。
-Prinkerだけの魅力や他社との差別点について教えてください。
Prinkerは、各国の色調規制を綿密に検討し、すべての色調候補群に対する数多くのテスト過程を経て、水に触れてもにじまず、肌に着色しない色調化粧に使用される高級化粧品顔料インクを使用しています。
世界初であり、現在も世界で唯一、人体に無害なコスメティック顔料インクをインクジェットプリンターのカートリッジ技術に取り入れることで、老若男女問わず安全にタトゥーを体験することができます。インクは FDA(US)、CPNP(EU)、SCPN(UK)に登録され、安全性の面で証明された状態です。 水には強いが、石鹸できれいに洗える世界初のデジタルテンポラリータトゥーソリューションという点が、Prinkerを最もよく表しています。
革新的な製品であるだけに、Prinkerを模倣して作られたコピーキャット製品も見かけますが、これらはすべて同じ「染料」インクを使用しており、これは皮膚を着色したり、水や汗に染みるという致命的な欠点があります。顔料化粧品用インクの開発は、世界で初めて、そして唯一Prinker Koreaが保有している独創的な技術です。
Prinker使用方法3STEP(STEP1:アプリで画像を選択、STEP2:デバイスに画像転送、STEP3:スッと滑らして1秒でプリント!)
-韓国ではどのようなシーンでPrinkerが使われていますか?
ファッションタトゥーを入れずに直接肌に印刷できるという点で、フェスティバル、公演、祭りなど各種イベントで最高の個性表現のアイデア商品として注目されました。先ほど説明した様々な高級ブランドやグローバル大企業主催のパーティー、K-POPコンサートなど、様々なオフラインイベントに活用されたことは、Prinkerの活用性と競争力をよく示す事例と言えます。最近では、百貨店の高級品館のVIPを対象にした製品デモンストレーションまで成功裏に終え、現場で新しいブランドとの提携提案を受けるなど、まだまだ伸びしろがある状態です。
世界中のメディアが注目するPrinker
数多くのグローバルブレンドとのコラボ
様々なオフラインイベント
-日本進出の最大の理由は何ですか?また、今後、日本でさらに力を入れていきたいことは何ですか?
日本独自のテンポラリー製品に対する需要を確保し、日本市場を確固たるものにすることはもちろん、日本での事業経験をもとに、アジアおよび世界的な事業展開の出発点としたいと考えています。日本市場の様々な規制や輸入製品の参入障壁を乗り越えることにまず力を注ぎ、日本を拠点にさらに多角的な海外進出ノウハウを確保する予定です。
-今後のビジョンを教えてください。
人体に無害なコスメティックインクを適用した現行製品であるPrinker M、S、そしてMake up Palette製品をはじめ、世界のビューティー業界のリーディングカンパニー、そしてビューティー業界のリーダーとして、世界中の人々により便利で多様なテンポラリービューティー製品を提供し、より良い美容の世界を実現することです。ステープラーが”ホチキス”’に置き換わって呼ばれるように、タトゥープリンター分野を置き換えるグローバル固有名詞が”プリンカー”になるようにしたいと思っています。
Prinker Korea Inc.