Dr.Friend-代表理事 キム・ヨンソク

延世大学 経営専門大学院MBA修了。現在スリープ&ヘルスケアブランドDr.Friendを運営。

10年間、ハンファグループでブランドコミュニケーションをした経験をもとに、企業成長と革新のための戦略的リーダーシップを発揮。シニア雇用創出のためにも奔走。近年、CES(Consumer Electronics Show)などの世界革新展示会などに積極的に参加し、各国の多様なバイヤーとネットワークを構築。Dr.Friendのグローバル市場進出とブランド知名度向上のために邁進している。


世界人口の約3割が睡眠障害に悩まされている

弊社は、スリープ&ヘルスケアブランドDr.Friendを運営している会社です。「健康な社会をつくる一助になる」という企業理念の元、1992年の会社創業以来、30年以上、睡眠環境改善に特化した寝具の研究・開発・販売をしています。

弊社の理念や価値を、より深く理解いただくために、世界の睡眠事情について少しお話させてください。

世界保健機構(WHO)の調査によると、現在、世界人口の約3割が不眠症などの睡眠障害に悩まされていることが分かっています。

また、睡眠障害が高血圧や糖尿病などの生活習慣病をはじめ、前立腺がん、乳がんといった悪性腫瘍など、様々な疾患の発症に関連していることも、世界中の研究で明らかにされています。

さらに、鬱病やパニック障害を患う人の8割が、何らかの睡眠障害を抱えているという研究データも発表されて、睡眠障害は、身体的な不調だけでなく、精神的な不調の大きな原因になっていると警告されています。

つまり、睡眠障害は万病の元なのです。

最高の睡眠環境を提供するため、こだわり抜かれた理想的な寝具

弊社がつくる寝具には2つの特徴があります。

1つ目は、グラウンディング技術です。

グラウンディングとは身体と大地が直接接触することをいい、私たち人間は、芝生の上や砂浜を裸足で歩いたり、自然に触れる生活を送ることで、体や心の疲れを回復することができると言われています。

しかし、急速な都市化や娯楽の変化に伴い、私たちが自然と接する機会は極端に減っています。

また、現代社会の必需品であるパソコンやスマートフォンなどの電子機器から発せられる電磁波は、私たちの体に悪影響を及ぼす可能性があると指摘されています。頭痛やめまいなどが起こる、いわゆる「電磁過敏症」といった症状に悩む人も少なくありません。

私たちの体の中には電気が通っているので、電磁波が体内に吸収されると、細胞の活動や身体の調子に影響を及ぼす可能性もあります。

この「不均衡」が、不眠症を誘発し、身体機能を低下させるのです。

そういった体の不均衡を解消し、寝ている間に自然な状態に戻すというのが弊社の技術です。

弊社は、創業以来30年以上にわたって、人体電位調節グラウンディング技術を研究し、その技術を用いた寝具を開発・製造しています。

Dr.friendのグラウンディングパッド


2つ目の特徴は、天然素材へのこだわりです。

最近、その温かさに惹かれて、就寝時に電気毛布を使用される方が増えていますが、身体への影響を考えると注意が必要です。

電気毛布などで体を温めすぎてしまうと、睡眠時の理想的な体温を保てず、良質な睡眠を取ることができません。質の悪い睡眠では一日働いた脳や体に十分な休息を与えることはできず、朝起きた時に、疲労感が残ってしまいます。

弊社の製品は、まるでお母さんの腕に抱かれているかのような温もりと心地よさを感じられるよう、こだわり抜いて作られています。この温もりを生み出すために、メモリーフォームや、ラテックスなどの化学素材は一切使用せず、フランス産のウール、100%コットンなど、素肌に優しい厳選された自然素材だけを使用しています。

そして弊社こだわりの自然素材は、世界トップレベルの厳しい基準をクリアした繊維製品だけに与えられる「OEKO-TEX」の認証ラベルも取得済みです。

このような特徴を持った弊社の製品は赤ちゃんから、お年寄りまで、あらゆる世代の方々の自然な眠りのメカニズムを妨げることなく、睡眠の質を向上させる、安全で衛生的な寝具です。

寝具は洋服とは違い、季節を問わず1年中同じものを使用することが多いため、仕様や素材にはこだわって選ぶべきだと思います。

身体的・精神的疲労を回復させ、健やかな毎日を送るために、ぜひ弊社の製品を試してみてほしいです。

PR投資より、開発投資。30年間、口コミで広がり続けたDr.Friendの価値

弊社では、過去30年間、約100万人以上のお客様に寝具を販売してきましたが、その多くが口コミを通じてのご購入で、実際にご利用いただいたお客様の生の声を聞き、「私も欲しい」と買いに来てくださる方が非常に多いんです。

これは、私がこの事業をする中で、最も誇れることです。

弊社では、現在InstagramやYouTubeで、製品や海外進出の活動の紹介をしているものの、こういった取り組みは始めてからそう長くありません。

どんな製品・サービスでも同じだと思いますが、本当に良いものの価値は、派手な広告や宣伝がなくとも、必ず広まっていきます。お客様の生の声ほど確かなものはないのです。

弊社には、製品を継続して使用したお客様から「毎日ぐっすり寝られるようになった」、「長く使えば使うほど身体が楽になった」というレビューがたくさん届きます。

広告や宣伝よりも、より良い製品にするための開発・改良に投資してきたからこそ、「本当に良質な製品だ」「もうDr.Friendの寝具がない生活には戻れない」と、弊社の製品を生涯愛用してくださるお客様が多くなったのではないかと思います。

このありがたいお客様の声を無駄にせず、その声を科学的に証明するために、弊社では、2018年から、ストレス緩和効果や不眠改善効果の臨床研究を始めました。

そこでも「睡眠改善は、アトピーなどの皮膚疾患や心臓疾患の症状改善に影響している」という研究結果を得ることができ、改めて睡眠改善には無限の可能性があることに気づかされました。


「睡眠改善」は、絶対にAIに取って代われない領域

弊社は設立から30年以上になりますが、実は、製品の売り上げが劇的に伸びたのは、ちょうど10年前の2015年頃からなんです。

これには、ある社会的背景が影響していると考えられます。

2000年代まで、世界的に、社会の成長のために、あるいは個人の豊かさのために、睡眠時間を削ってでも働くという風潮があったんですよね。

寝る間を惜しんで寿命を削る、という表現がぴったりかもしれません。

このように過度な労働を続けたことで、50代〜60代に入って、体を壊す人が急増したんです。その結果、社会全体として「健康を大事にしなければいけない」という確かな概念が形成され、ヘルスケア業界が世界的に注目され始めました。

そんなヘルスケア業界でも、昨今、AIを使った先進的かつ革新的な技術が次々と生まれています。

しかし、睡眠の質を改善することは、この先、どんなにAIが発展してもAIには取って代わることができない領域です。

朝起きた時の「ぐっすり眠れた」 「溜まっていた疲れが取れた」という爽快感は、人間だけが持つ感覚なのです。

薬物治療より、まず睡眠改善を

ここ数年、韓国以外の販路拡大にも本格的に力を入れていて、市場調査も兼ね、アメリカや日本のイベントなどに足を運んでいます。

私は、各国で弊社製品を紹介しながら、色々な方のお話を聞く中で、強く確信していることがあります。

それは、睡眠改善は、薬物治療と同等またはそれ以上の効果があるのではないかということです。

どこの国でも、人々は体に不調があると、まず病院に行きますよね。
そして医者は、その不調を緩和させる薬を処方します。それは決して悪いことではありません。

しかし、全ての場合において、服薬が不調の根本解決になっているとも思えないんです。

例えば、アメリカでは、精神的不安を抱えている方が多く、10人に1人は鬱病患者というデータもありますし、韓国より10年先に高齢化社会に突入している日本では、認知症患者の増加が社会問題になっています。

そういう鬱病や認知症の患者さんが、睡眠薬や睡眠導入剤を服用しているケースは非常に多く、一度薬を飲み始めると、なかなかやめられず、依存体質になってしまったり、副作用に苦しんだりする方もいます。

これでは、本末転倒ではないかと思うんです。

私は、そういう患者さんにこそ、まずは睡眠環境を改善することを、強くおすすめしたい。
睡眠改善が慢性疾患の改善に繋がることは、世界中の研究で既に証明されていますし、 寝具を変えるだけ、寝る時間を工夫するだけで、睡眠の質は劇的に変わります。

「体の不調を感じたら、まず初めに睡眠改善をする」
という考えを世の中の当たり前にしていきたいです。これも私たちのミッションのひとつだと思っています。

Dr.friendのグラウンディングマット

 10年後には、世界中で愛されるスリーピングケアブランドへ

昨年夏、東京で初めて展示会に参加した時、日本市場の大きさと、弊社製品への関心、そして需要の高さを実感しました。また、日本市場では、何よりも「信頼」が大事だという話をお聞きして、弊社製品との親和性が高いと確信しました。

日本は、韓国と物理的距離も近いですし、今後は日本法人設立も視野に入れて、本格的に進出していこうという意思を固めています。ショールームの常設やポップアップストアの開催など、日本でやりたいことはたくさんあります。

そして、10年後には、グローバルスリーピングケア企業に成長していることが目標です。

私は、弊社製品が、近い将来、世界中で愛されるブランドになると、心から信じて仕事をしています。世界中どこへ行っても健康、そして睡眠環境は、人々の一番の関心事ですからね。

これからも、睡眠環境改善を通して、一人でも多くの人を幸せにしたいです。

弊社では、現在日本でパートナーを探しています。私たちDr.friendの理念に共感してくださる日本企業の方がいらっしゃったら、ぜひご連絡いただけますと幸いです。