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チャ・スンハク
チームリーダーとしてKitto事業全体を引率している。TikTok、Woowa Brothers(ウーワブラザーズ)、Spoon Radio(スプーンラジオ)など様々な企業で多様なパートナーと協力し、コンテンツの企画・制作・配信、また、新規事業開発業務を経験。
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森 千尋
日本版Kittoのエディターとして多数のオリジナルコンテンツを作成。過去にはNOWNOW(ナウナウ)やZigzagJP(ジグザグジェーピー)でのデジタルマーケティングも経験。
「Kitto」とは?
Kitto(キット)は韓国でZigzagという女性ファッションプラットフォームを運営しているKakaoStyle(カカオスタイル)が新規グローバル事業の一環として日本を皮切りにスタートしたサービスです。
現在、Kittoではターゲット層のコンテンツ消費方法に合わせ、XやInstagramなどのSNS、TikTokやYoutubeのShortsなどの短い動画を利用し韓国ライフスタイルを発信しています。
それぞれが感じるKittoの魅力
【森千尋】韓国文化を最大限に生かすメディア
具体的にKittoの魅力についてお話すると、「情報の速さ」は無視できません。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、韓国には「パリパリ(빨리빨리)文化」という文化があります。パリというのは韓国語で「速く」。つまりとにかく何でも速く速くやろうという文化です。そんな文化の根付いた韓国の情報を届けるメディアとして「速さ」は不可欠だと思っています。
また、数年前と違って、今はメディアより先に個人が情報にアクセスすることもできる時代です。だからこそ、他社メディアはもちろん、個人にも負けないスピードを常に意識しています。
もちろん速いだけではなく、コンテンツの充実度も重要です。
そのために、すでに情報が出回っている内容でも、そこから新たにコンテンツを生み出すといった試みをしています。授賞式の話題であれば、「授賞式があった」だけでは終わらず、衣装について、アクセサリーの製作者について、授賞式のために日本に来て行ったお店・食べたものについて、など…同じコンテンツから独自の視点で新しいコンテンツを生み出せるのが、Kittoならではの魅力につながっていると思います。
【チャ・スンハク】「速さ」だけではない魅力がある
もうひとつの魅力は、ローカリゼーションの徹底です。映像をいち早く撮影し、ニュースをただ流すのは誰でもできることですが、各国で生れ育った韓国在住のエディターが編集をするのが、継続してメディアを閲覧させる決定的な理由になっていると思います。
私たちのチームは日本人・台湾人、タイに関しては韓国人ですが、タイで10年以上の業務経験がある方が所属していて、ネイティブレベルの言語能力はもちろん各国の文化に対する理解があるメンバーで構成されています。
それによって他にはないクオリティの高いローカリゼーションを経たコンテンツを提供し、こうして多くの方の目に触れるメディアに成長できたのではないかと思っています。
各国に合わせたコンテンツ作り
【森千尋】SNSでみるニュースを日常に
日本におけるターゲットとコンテンツに関しては今も試行錯誤している部分です。
ローンチ当初はターゲットを20・30代に絞っていましたが、実際にサービスの利用状況をみて、現在は10代から40代とターゲットを広げてコンテンツを制作しています。
コンテンツに関しては、まず、KittoのようなSNSでの発信形式に慣れてもらうことを意識して進めていました。
韓国ではニュースをSNSの投稿のような親しみやすい形式で紹介するようなコンテンツがもともとあるのですが、日本だと新聞やTVなど格式的な形でニュースを見ることが多いと思います。
そのため、様々なアプローチをしています。例えば、カテゴリを一つに絞らず、幅広い内容・ジャンルの情報を扱ったり、新しい情報だけでなく、すこし時間が経ったコンテンツを違うニュースと組み合わせたり、デザインにこだわってみたり。
より満足度の高い情報をお届けできるよう試行錯誤を続けています。
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Kitto JPのターゲット
【チャ・スンハク】日本を中心に、アジア各国へ
現在Kittoは日本・台湾・タイの3ヵ国向けにサービスを提供していますが、日本が私たちのコンテンツのコアだと思っています。日本でのローンチが一番早かった事もありますが、日本はコンテンツ・マガジン産業が発展しており、長い歴史を持っている国だと認識しています。
そういった背景から、日本のユーザーは非常に目線が高いと思うんです。
なので、今は日本語ネイティブの編集者を通じてより完成度の高いコンテンツを届けようと努力しています。
台湾やタイはそれに比べると、まだ試験的な段階です。市場のニーズをある程度把握して、それに合わせて適応している最中といったところでしょうか。
各国の特徴をお話しすると、台湾に関しては特にK-POPへの熱が高いです。なので、その反応を活かしながら、K-POPに焦点を当てたコンテンツを増やし、急成長している市場です。
今はK-ライフスタイルマガジンより、K-POPマガジンに近い形になっていますが、今後K-POP以外のコンテンツも増やしていきたいと思っています。
タイに関しては、実は台湾や日本よりも前情報が少なかったんです。
台湾は、文化的にも韓国や日本と似ている部分がありますが、タイは物理的にも離れていて、気候も違う、宗教的な部分も大きな違いがある国なので、方向性を決めるのに少し時間がかかりました。ただ、そんな中で試行錯誤を経て、タイのプラットフォームにも特徴を発見しました。
日本・台湾はInstagramでの反応が大きかったのですが、タイはTikTokに対する反応がとても大きいんです。
それを生かしTikTokの活用はもちろん、他SNSでもTikTokに近い、短い動画の形式のコンテンツを中心に発信するようにしています。
また、タイの特徴としてはK-ビューティーへの関心度がとても高い点が挙げられます。
そのため、最近は実際に製品を買って、使うレビュー動画などのコンテンツを作成し、アプローチしています。そして、実際このように発信したコンテンツへの熱い反応も得られています。
今後もタイでの成長はショート動画やTikTok、そしてK-ビューティーコンテンツがカギになってくるかと思います。
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Kitto JPのトップ画面
成長にはハプニングが付き物?
【チャ・スンハク】メディアという事業
コンテンツ事業に限ったことではないですが、既存の産業で変革を起こそうとする時、なにかしらの衝突は避けられないと思います。今やコンテンツを消費する時間は、生活習慣に直結しているので、尚更ですよね。
また、メディアというのは、シンプルなビジネスで、影響力が有無を言わすものなんです。影響力が小さいときは、取材やインタビューするのも難しいですが、影響力が大きくなると、それだけで多くの依頼が自然と集まってきます。
そうして影響力が大きくなり、多くの人の目に触れるようになる過程で、ハプニングは必然的に起こりうることではないでしょうか。極端な話、問題が起こらないということは、それだけ誰も私たちのことを気に留めていないということでもあります。
そういったハプニングを予防することはもちろんですが、実際にハプニングが起きたとき、どう解決するかも重要だと思います。
実際、Kittoにおいてもハプニングが起きたことがありました。解決する上で苦労も多かったですが、結果的には良い方向に解決し、そういった意味でプラスに働いたハプニングだったと感じています。
今後もハプニングが発生することもあるかと思いますが、前向きに解決しKittoの更なる成長に繋げていきたいと思っています。
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KiitoのCore Value
「K(韓国)だから」に留まらないメディアを目指す
【森千尋】韓国在住の日本人だから感じられること
私自身、日本人として10年以上韓国に住みながら、2010年代にあった日本ブーム・韓国ブームとは違う流れを感じているんです。
例えばK-POPは聞かないけれど、韓国コスメを使っていたり、韓国料理は好きだけど、韓国に行ったことはない、といった風に。韓国の文化や社会に関するコンテンツが生活の一部として溶け込んでいる、そんな時代になったなと感じています。
その中で、Kittoが韓国に関連する情報を取り扱っているメディアとしてではなく、新旧ありとあらゆるカテゴリのトレンドをキャッチしているメディアとして認識していただけるように編集者として情報を発信していきたいと思っています。
【チャ・スンハク】「最新のライフスタイル」メディアへ
今は日本、台湾、タイ向けにサービスを提供していますが、2025年にはさらに多くの国でKittoをお楽しみいただけるようになる予定です。
世界中には韓国が好きで関心を持っている方がたくさんいますが、そういった方々が検索しなくても、自然と眼に入ってくる、そんなメディアを作っていきたいです。また、韓国に関心がない人でも韓国に関する情報を知りたいと思ったとき、Kittoを思い浮かべてもらえる、そんなブランドにしていきたいです。
さらには、K-POPを聴く理由が、「K-POPが好きだから」ではなく、「いい歌だから」であるように、食べ物・ファッション・美容・エンタメといったあらゆるカテゴリ、広くはライフスタイルに全てにおいて「韓国のものだから」ではなく、「いいものだから」選んでもらえるように情報を発信していきます。
そして、韓国が持っているライフスタイルはもちろん、必ずしも韓国とは関係なくても、「最新のライフスタイル」を知る手段としてKittoを思い浮かべてもらえる。そんな世界的なメディアにしていきたいと思います。