Chabot Mobility  -カン・ソングンCEO

KAIST経営専門大学院(EMBA)を修了後、フォルクスワーゲンでセールスチーム長として豊富な経験を積む。その後、青年創業士官学校の第8期を修了し、2016年にChabot Mobilityを創業。以来、モビリティ産業において革新をリードしてきた。その卓越した経営手腕は、中小ベンチャー企業部長官賞(ベンチャー創業部門)の受賞によって高く評価されている。カン代表のリーダーシップのもと、Chabot Mobilityは持続的な成長を遂げ、モビリティ技術の先端企業として確固たる地位を築いている。


-Chabot Mobilityはどんな会社ですか?

Chabot Mobilityは2016年に設立され、「ドライバーがより良いモビリティライフを享受できる世界を作ろう」というミッションを掲げ、様々なモビリティサービスを提供する企業です。Chabot Mobilityは、自動車購入、保険、金融、整備など、車両に関するすべてのサービスを統合提供するデジタルプラットフォームを構築しています。主なサービスである「Chabot(チャボット)」は、ドライバーが必要なすべてのモビリティサービスをワンストップで提供し、新車および中古車ディーラーのための「チャチーム長(「チャ」は韓国語で「車」という意味)」と「Chabotプライム」アプリを通じ、ディーラーの業務効率も高めています。

-貴社のサービスの強みや特徴を教えてください。

Chabot Mobilityは、車両購入、保険、金融、整備まで、ドライバーのすべてのプロセスを一つの統合プラットフォームで解決できるワンストップサービスを提供します。これは、日本のデジタルトランスフォーメーションが遅々として進まない中で、競争上の優位性を持つことができる強みがあります。

特にChabotの強みは、消費者と販売者の両方に利益をもたらすO2O(Online to Offline)ビジネスモデルです。Chabotは、車両購入の複雑なプロセスを簡素化し、カスタマイズされた保険と金融サービスを提供することで、消費者の体験を改善してきました。消費者は、車両購入、金融、保険、出荷後の管理まで、すべてのプロセスを一つのプラットフォームで利用することができます。また、ディーラーは「チャチーム長」と「Chabotプライム」アプリを通じ、業務効率を高め、営業機会を拡大することができます。Chabot Mobilityは、韓国で成功した統合モビリティプラットフォームを日本市場でも成功裏に定着させたいと考えています。

-日本市場をどのように見ているのか、また、日本に進出した理由は何ですか?

日本は車の所有率が高い国であるにもかかわらず、デジタル化が遅れています。特に車両購入市場では、多くの消費者は依然として伝統的なオフライン方式が好まれます。これはChabot Mobilityが進出できるチャンスと思われます。私たちは韓国で成功した統合モビリティサービスをベースに、日本では「モビリティ保険仲介」に集中して市場に参入する計画です。日本の保険市場は非常に発達しており、Chabotのカスタマイズされた保険プラットフォームが大きなアドバンテージを発揮できると期待しています。

-日本進出にあたって難しいと感じた部分はなんでしょうか?また、どのように解決しましたか?

日本市場に参入するにあたり、2つの懸念がありました。1つ目は、日本の消費者は保守的な傾向があり、オフラインを好むという点です。これを解決するためには、効果的なマーケティングコミュニケーション戦略が必要だと考えました。2つ目は、現地の法律や規制を十分に理解していないと、予期せぬ壁に当たる可能性があることです。

これを克服するために、私たちは日本に進出した他の韓国のプラットフォームスタートアップの経験を参考にしています。また、日本現地のベンチャーキャピタル(VC)およびパートナー企業と協力し、市場の特殊性に合わせたカスタマイズされたサービスを提供しています。

-今までで一番やりがいを感じた瞬間はいつですか?

最もやりがいを感じた瞬間は、Chabotの資金調達の成功とクルーの成長を見たときです。Chabotが最初に発売されたとき、モビリティ市場は急激に変化し、競争も激しくなっていました。しかし、投資家がChabotのビジョンと可能性を認めてくれたとき、大きなやりがいを感じました。また、Chabotの初期メンバーが共に成長し、現在は160人以上のクルーになったのを見て、大きな喜びを感じています。

-代表の哲学をお聞かせください。

私は「人間中心」と「持続可能な成長」を信条としています。「人間中心」は、従業員個人の成長が会社の成長につながるという信念から生まれ、内部の人材に優先的に機会を提供しています。「持続可能な成長」は、短期的な成果よりも長期的な視点で会社運営に集中する哲学です。Chabotは初期から収益モデルを構築して安定的な成長を遂げており、これは外部環境の変化にも堅実な成長を可能にしています。

-今後の計画やビジョンを教えてください。

Chabot Mobilityは、韓国モビリティ市場でデジタルリーダーとして定着した後、グローバル市場への拡大を目標としています。特に、日本をはじめとする海外市場でもデジタル統合モビリティサービスをローカライズして提供する計画です。私たちは、ドライバーのライフサイクル全般にわたる車両購入、金融、保険、整備サービスを一つのプラットフォームで解決するワンストップサービスを海外にも拡大していきます。

-海外進出を検討している企業や協力を希望する企業に一言お願いします。

まず、日本市場の特性を深く理解することが重要です。日本は自動車産業は発達していますが、デジタル化は遅れています。現地の文化、消費習慣、規制を十分に理解し、反映させることが成功の鍵となります。

第二に、パートナーシップと協力が重要です。Chabot Mobilityは現地の日本企業と協力し、現地の消費者に最適化されたサービスを提供します。長期的なビジョンと信頼をもとに一緒に成長できることを期待しています。

第三に、段階的な成長戦略が必要です。Chabot Mobilityは、日本市場でまず保険仲介サービスを開始し、徐々に車両購入と整備まで統合サービスを拡大する計画です。段階的なアプローチで安定的に市場に参入していきます。


Chabot Mobility

HP:https://chabot.co.kr/

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