PurpleIO – 代表 ユン・ジョンフン

大学在学中、コンピュータ教育と心理学を専攻。IT技術を活用して世界の問題を解決することに関心を持つ。

PurpleIO入社以前は、個人信用評価会社に13年間勤務。個人信用評価モデル(CSS)を活用して金融データに基づき信用度を評価する業務に携わり、データに基づく意思決定の経験を積む。

PurpleIO入社後、EC領域のITプラットフォーム技術を研究開発。システムの高度化と新規事業の拡大に注力する。複雑なEC業務の中で、必要なシステムを一から構築・運営しながら、新しい事業展開にも貢献している。


貴社はどんな会社ですか?

弊社PurpleIO(パープルアイオー)は、2020年に韓国の大企業であるKOLON FnC(コーロンエフアンド シー)とスタートアップのパープルワークスが共同で設立したジョイントベンチャーです。
親会社であるKOLON FnCは50年の歴史を持つファッション会社で、PurpleIOはそのECビジネス展開のために、ECプラットフォーム技術の研究・開発を行っています。運営するECプラットフォーム「コーロンモール」には、現在約2,000ブランドが入店しており、韓国の大企業が展開するECプラットフォームの中で、国内3位の実績を誇ります。

コーロンモールの個別業務システム(展示、物流、CRM、配送、返品、メンバーシップ、クーポン、ポイント、ブランドモールなど)は、弊社で構築および運営をしており、技術的に高度化された組織といえます。

これを基盤とした新事業モデルとして、ECに必要な業務システムを分離、SaaSの形で外部の顧客にも提供しています。

新事業モデルの中で、最近はCRM領域に関するサービスを提供する「コード&バター」が注目されています。
韓国では展開してから1年で5,000社をユーザーとして獲得し、日本のEC構築会社にも導入されるなど、海外市場でも活用が進んでいます。

さらに、EC以外の分野にもITサービスを提供する計画を進めています。
例えば日本の場合、製造業は強いものの、在庫管理の効率化に課題を抱える企業が多いため、弊社の物流システムを単独で提供することで課題解決に繋がります。

このように、EC業務の各領域を独立したサービスとして提供することで、より多くの企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援しています。

KOLON FnCが運営するコーロンモール


他社にはない貴社だけの強みは何ですか?

PurpleIOの最大の強みは、開発力にあります。

会社設立当初から開発者を中心に構成されており、現在も社員の約8割が開発者です。このため、常に技術的な挑戦を重視し、競争力を保つためにハッカソンなどを通じて技術的な成長を促進しています。

また、IT技術力だけでなく、ビジネス視点も大切にしています。
技術はビジネスを加速するための手段に過ぎません。ビジネスの場では単に技術が優れているだけではなく、その技術がどのようにビジネスに貢献できるかを理解し、成果を出すことが求められています。

技術者は、ニーズを理解し、技術をどのように活用するかを考えることで、より大きな価値を創出します。
このアプローチにより、技術とビジネスの相乗効果を生み出し、持続的な成長が可能となっています。

さらに、PurpleIOは大企業の子会社でありながらスタートアップのような迅速な試行錯誤と成長を重視する企業文化を持っています。社員一人ひとりが自由に新しいアイデアや技術に挑戦できる環境が整っており、その文化が企業の成長を支えています。
このような柔軟かつ積極的な企業文化が、PurpleIOの強みの一つであり、新しい技術やビジネス分野に挑戦することを恐れずに進める環境を提供しています。

社内ハッカソンを行っているとお聞きしましたが、詳しくお伺いできますか?

弊社では仕事以外にも技術的な楽しさ、能力向上、新しいアイデア発掘のために定期的に社内ハッカソンを行っています。

昨年は、社内の座席予約システムをテーマにハッカソンを行いました。多くの社員が積極的に参加し、非常に盛り上がりました。
このような活動をきっかけに、開発者として新しい技術に接するだけでなく、同僚間の絆も形成されます。
また、ハッカソンで優勝した座席予約システム『ピクシート』を、実際に社内で使用することになり、小さなきっかけでも、始めた活動が多くの人々に利便性につながることを示す良い事例にもなりました。

日本市場をどのように捉えていますか?

昨年から日本市場をリサーチする中で、日本はオフラインが発達している反面、オンライン、特にECのような市場は韓国と大きく違うことを知りました。
韓国では「自社モール」といって、各ブランドがECサイトを運営していることが多いですが、日本では楽天やAmazon、Yahoo!といった大手プラットフォームが支配的で、閉鎖的な印象でした。

ですが、ブランドのアイデンティティを消費者にアピールするためにも自社モールの必要性はもちろん、そこに関するニーズも存在すると考えています。 

また、今後各ブランドが自社ECサイトを運営する動きが加速すると予想しています。

そういった要望に応えられるよう日本の現地パートナーと共に、ブランドごとに独立したECを構築できるサービスを提供していきたいです。

また、日本は基礎技術と製造業が非常に強い国であり、産業全般にDXを導入することで大きな相乗効果が期待できます。
PurpleIOは、この分野に積極的に投資し、技術パートナーとしても日本企業と共に成長していきたいと考えています。実際に、ECプラットフォームを構築する日本のA社と協力し、弊社のサービスを連携したり、営業代理店とビジネスを進める計画もあります。

今年は、そういった機会を増やすために、日本での展示会へ積極的に参加する予定です。
展示会では、EC関連のSaaS技術の紹介、特にCRMサービスを中心に展開し、日本市場での認知度向上と、多くの企業との接点を持つ機会を作りたいと考えています。

今後のビジョンを教えてください。

PurpleIOはITの会社であり、私たちの根本はIT技術力にあります。

ECや他のビジネス状況で発生する問題を技術を通じて解決したいと考え、解決できると信じることが私たちのビジョンです。
このために、PurpleIOは常に優れた開発者と一緒に行い、絶えず成長する組織になります。

日本市場での私たちのビジョンは長期的なパートナーシップを築くことで、目標はその先の世界市場にあります。

パートナーや、投資の観点からも、お気軽にご連絡いただければ幸いです。


purpleIO

HP:https://purple.io
コーロンモール:https://kolonmall.com
コード&バター:https://codenbutter.com

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