インタビュー

韓国・ユニコーン企業で働く日本人「近所の人と“安心安全に”中古取引を」|Danggeun Market Inc. グローバルプロダクトチーム 佐々木祐衣さん

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佐々木祐衣(ささき・ゆうい)

2017年に早稲田大学文化構想学部を卒業後、新卒で日本のIT企業で勤務後、韓国へ語学留学。卒業後、韓国のユニコーン企業Danggeun Market Inc. に日本人第一号社員として入社。現在はグローバルプロダクトチームに所属し、日本進出業務に従事。韓国現地でローカライズや翻訳を担当する傍ら、日本の事業開発の役割をになっており、韓国と日本を行き来しながらDanggeun Market(グローバルサービス:Karrot(キャロット))の日本事業に携わっている。


ー現在勤務している会社について詳しくお聞かせください。

現在、勤務している「Danggeun Market Inc. 」は韓国のスタートアップで、韓国国内で初めて地域コミュニティのオン·オフライン連結を実現した「ハイパーローカル(hyperlocal、地域密着)」企業です。 グローバルサービスとして世界の主要都市で「地域と人をつなぐコミュニティ」サービスを提供しており、現代社会で過疎化しつつある”ご近所さんとのつながり”をオンライン化し、活性化させることを目標としています。

韓国では、당신의근처(タンシネグンチョ:あなたの近所)という文を短縮した「タングンマーケット(Danggeun Market) 」という名前で展開しています。また「タングン(당근)」はニンジンという意味なので、グローバル展開をする際は「Karrot(キャロット)」というサービス名を使用しています。



Danggeun Marketは韓国で2015年に、創業3人から始まったサービスです。中古取引のサービスとして始まったタングンマーケットですが、現在は中古取引に留まらずご近所さん同士が情報交換ができる地域情報掲示板や、求人広告、近所のお店情報など地域活性化を促すさまざまなサービスを提供しています。ご近所さんとオンラインで繋がる新しい”ご近所付き合い”の形が、ユーザーからも好評を得ています。

韓国市場では累積加入者数が3200万人を超え、創業7年でユニコーン企業となりました。Danggeun Market(グローバルサービス:karrot(キャロット))は現在、日本、韓国、アメリカ、イギリス、カナダのグローバル5カ国440地域でサービスを運営しています。 日本には2021年2月に進出し、子育て世帯の多い地域である横浜市港北区でサービスを開始しました。自分では「もう使わないけど、捨てるにはもったいない」そんなものを近所の人と「地域限定」で「手渡しで」売買ができる中古取引アプリサービスを提供しています。

現在は横浜市、川崎市の一部地域に加え、新宿区、世田谷区、千代田区などの地域で展開しており、隣接している地域から徐々に地域を拡大している段階です。


ーKarrot(キャロット)の強みや特徴は何ですか?

Karrot(キャロット)の強みとして「手数料ずっと0円」「取引完了まで最短1日」「送料・梱包の手間なし」「ご近所さん限定だから安全安心」の4つを掲げています。

実際に人気の高い品目はベビーカーやベビーベッド、自転車などです。重くて送料負担が大きいものや梱包方法に困るものに需要があると思っています。また、近所の方と利用するサービスなので、値段設定が低めなことも特徴と言えます。

ユーザーは、現在のところ子育て世代が中心でママさん・パパさんが多いです。また特徴としては、地域に対する情熱のある方や、自分が好んで使っていたものを次の人に可愛がってもらいたいという「物を大切にしている」ユーザーが多い印象です。

これまで実際にご利用いただいた利用者からは、Karrot(キャロット)の取引を通して「近所のママ友ができた」、「同じ地域の人との取引だから安心できた」、などの声が寄せられています。その中でも、「近所で気軽に取引ができて、地域内で資源が循環する」という点に価値を感じているユーザーが多いということを日々感じています。

「ご近所付き合い文化」x「モノを大事にする精神」を持ち合わせている日本人の心に寄り添うサービスになっていけたらいいなと考えています。

また、直接会って取引をするという点で不安を感じる方もいるかと思うのですが、Karrot(キャロット)ではそういったイメージを払拭する「あたたかい」サービスを提供し、どんな世代の人でも安心して利用できるプラットフォームになることを目指しています。


ー佐々木さんはなぜ、韓国スタートアップで働くことになったのでしょうか?

大学時代に韓国語を学びましたが新卒では韓国とは関係のない日本のIT企業に就職しました。たまたま仕事の中で韓国語を使う経験をしたのですが、違う言語で役に立てることに感動し、現地で学んでみようと語学留学に行くことを決意しました。留学が終わり、せっかくならば現地で挑戦してみようと思い韓国で就職活動をしました。

その時がちょうどDanggeun Market(グローバルサービス:karrot(キャロット))が日本進出を進めている段階で、日本人の日本事業担当者を探しているとのことで応募をし、日本人社員第一号として入社することになりました。

スタートアップならではの責任の重い仕事を任せてもらえることや、フラットな文化に憧れもあってスタートアップで働きたいと思っていました。また、韓国の方が日本よりスタートアップが活発な印象があり、そういった環境で挑戦してみたいという気持ちもありましたね。


ー韓国と日本で働き方の違いやギャップはありますか?

Karrot(キャロット)に入って感じたことは「コミュニケーションが透明」というところです。社内では、コミュニケーションツールとしてSlack(スラック)やNotion(ノーション)を使用しているのですが、所属チームや役職に関わらずメンバーが発信しているメッセージを社員全員が平等に見ることができます。日本では、自分に関わっている仕事のメールしか飛んでこない、上で決まったことが降りてくるという感覚があったのですが、意思決定の部分から参加させてくれる雰囲気がとてもいいなと感じています。

また、会社が仕事に集中できる環境を作ってくれていると感じていますね。「文化会議」というものがあって、仕事に対する考え方や働く中でのルールについてなど月々のテーマに合わせて、社員が本当に思っていることを発言できる時間です。本当に些細なことを共有していて、議題に出されたことが社内に落としこまれることもあります。



また、毎月最終週の水曜日は「文化の日」になっていて、グループに分かれてバンジージャンプをしよう、陶芸をしようなどと決めて、会社から与えられた予算内で半日遊んで帰ってくるというものがあります。この間、日本のメンバーでディズニーシーに行ってきました(笑)。チームメンバーとの絆が深まるのもそうですが、一度思いっきりリフレッシュして次の日からまた仕事頑張ろう!という気持ちになることができます。

自分の責任を果たしていれば、働き方については自由な雰囲気がありますね。出社時間は9〜11時の間で自由ですし、個人のライフスタイルに合わせて働くことができる環境です。社内では「自由と責任」というワードをよく使うのですが、信頼関係があれば、相手に自由や責任を与えることができるという考えで、Karrot(キャロット)はそういった関係を理想としているようです。


ー最後にお知らせなどはありますか?

現在Karrot(キャロット)では、「Business Development Manager」の採用を行っております!

みなさんのご応募お待ちしております!

採用情報リンク:https://careers.jp.karrotmarket.com/jobs/4308401003/
キャロットHPリンク:https://jp.karrotmarket.com/




佐々木祐衣 (ささき・ゆうい)Danggeun Market Inc. グローバルプロダクトチーム

Karrot(キャロット)HPリンク:https://jp.karrotmarket.com/

Karrot(キャロット)アプリダウンロード:https://karrot.onelink.me/dFbu/637bf468

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

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