- プロフィール
株式会社HOMES COMPANY イ・テヒョン代表
こんにちは。HOMES COMPANY(ホームズカンパニー)代表のイ・テヒョンです。私は韓国の延世大学で都市工学を専攻、同じ専攻で日本の九州大学で修士課程博士学位を取得し、帰国後LH公社、サムスン物産に在職しました。 2010年頃から韓国では、さまざまな分野で革新的なビジネスモデルの新しい会社が作られ、急速に成長し始めました。人間生活において最も基本である衣食住のうち住宅サービスを革新させようという目標でサムスン物産を出て、HOMES COMPANY( ホームズカンパニー)を創業しました。
- 単身世帯の住居環境を革新していくHOMES COMPANYのイ・テヒョン代表にKORITが独占インタビューをしました。
-HOMES COMPANY は何をしている会社でしょうか?
イ代表 HOMES COMPANY は、単身世帯のための革新的な住宅サービスを提供する会社です。「より多くの人々がより良い家でより良い生活を送れるようにすること」をミッションに2015年11月に設立されました。
世界中で単身世帯は急速に増加しています。韓国も計2,000万世帯のうち約660万世帯が単身世帯で30%を超えており、持続的にそして、急速に増加しています。しかし、韓国は高い不動産価格により、3∼4人世帯のためのアパートは大企業建設会社中心に多様な商品が供給され、質的にも非常に高い水準ですが、単身世帯のための賃貸住宅は相対的に発展していません。ほとんどの単身世帯は駅周辺の低層建物の5-6坪程度のワンルームタイプに住んでおり、ほとんどのオーナーが企業ではなく個人です。そのため、管理室もなく、生活をする中で起きる様々な問題を入居者が直接解決しなければならないという劣悪な状況です。
このような中でHOMES COMPANYは、単身世帯の住居環境の多くが非常に劣悪であるが、根本的に「家ではない部屋」に住んでいる現実に着目し、彼らが「部屋ではなく家に住めるようにしよう」という目標を掲げ創業をすることとなりました。HOMES COMPANYのミッションがより多くの人々に良い家に住んでもらうことだったので、会社のミッションともぴったりでした。
―HOMES COMPANY の代表的なサービスは何でしょうか?
イ代表 最初のプロジェクトで、ヨンサン(龍山)にある60室規模の賃貸住宅の地下空間をリビングラウンジとして構成し、リビングルームのような空間を提供しました。狭い家で息苦しく暮らす単身世帯の空間的な制約を無くしたんです。「Homes Studios(ホームズスタジオ)」と呼ばれるこの住宅プロジェクトは韓国初のコリビングサービスとなりました。このリビングラウンジに、ふわふわのソファを置き、広々としたリビングルームでゆったりとくつろげる空間や、運動をしたり一緒に食事をする空間を提供し、一人で暮らしていても家族と一緒に暮らすのと同じ生活を楽しむことができるようになりました。このように始めたプロジェクトが大幅に成功を収め、カンナム(江南)、ソンパ(松坡)、マンウォン(望遠)などにすぐに拡大しました。特に、コロナによって在宅勤務が増えると、素早く在宅勤務のための書斎空間を構成し、コロナ渦でもより多くの需要を確保しました。
HOMES COMPANYの単身世帯のための住宅サービスは、個人空間やリビングラウンジなどの空間に基づくサービスとともに、アプリを利用した清掃、洗濯、生活便利サービス、CSでその利便性を高めています。 一人暮らし生活の必須サービスといえる清掃と洗濯は、業界最高の会社との提携を通じて割引価格で便利に利用できるように提供しています。Homes Studios の駐車場にはSOCAR(ソカー)のようなカーシェアリングサービスがあり、個人で所有していなくてもいつでも使える車が駐車場ですぐに利用できます。このようなサービスの競争力をもとに、最近はコロナにより運営が難しくなったホテルの運営権を確保しました。ソウルの核心地域である江南(カンナム)、龍山(ヨンサン)、汝矣島(ヨイド)、乙支路(ウルジロ)、忠武路(チュンムロ)地域に約2500室余りが運営準備中で、住宅と宿泊の境界を崩してサービスの範囲を拡大しています。
―今後のどのような計画がありますか?
イ代表 ホームズスタジオというコリビングで始まり、アプリを通じた多様な付加サービスに拡張をしてきたHOMES COMPANYは、「メンバーシップ住宅サービス」で新たな挑戦を続けています。単身世帯として独立する瞬間からこのメンバーシップサービスに加入すれば、住居に関するすべての問題解決ができるようになることを目指しており、このメンバーシップサービスがうまく構築されれば、韓国のライフスタイルに関心を持っているアジアの様々な国へのサービス拡張を準備しています。
―日本市場をどのように見ていますか?
イ代表 特に日本は必ず進出したい魅力的な市場です。日本での留学経験のある私としては、日本の賃貸住宅市場に非常に興味があります。日本は不動産業全体が非常に先進的でよく発達しています。しかし、外国人が家を借りるにはやや不便さが存在し、地域コミュニティにおいて、関心はとても高いにもかかわらず、やや控えめな面があります。このような部分に市場参入の機会があると見ています。また、世界中でパンデミックが終わると、グローバルなノマドワーカー人口が増えると見ています。在宅勤務が日常化すると、どの地域で暮らして働くかは大きな問題にはなりません。職業を維持したまま時間帯が同じアジア諸国で1ヶ月から1年ほど居住する需要は次第に増加すると予想しています。アジア諸国のレベルの高いITインフラと組み合わせて、グローバル住宅サービスをメンバーシップの形で提供することも可能だと思います。各国の大手企業との提携を通じてサービスを実施してみたいと思います。
―今後どのようなビジョンがありますか?
イ代表 HOMES COMPANYは、2025年の上場を目指しています。 2020年、コロナによる共有経済全般に対する否定的な認識、そして韓国の不動産対策の変化などで多少、困難を経験しましたが、すぐに新たな機会をつかみ、持続可能な成長基盤をしっかりと構築しました。特にHOMES COMPANYは、カカオベンチャーズ、新韓金融グループ、新世界、国土交通部など韓国を代表する大企業、金融機関、IT企業と国家機関からの投資を誘致し、これらの投資家たちと一緒に多くの事業機会を確保し、どのスタートアップとも異なる安定性を確保しています。アジア進出に関心が高い日本の投資家ともお会いできる機会が設けられることを願っています。
株式会社HOMES COMPANY ₋ イ・テヒョン代表取締役
会社HP:공식 | 홈즈컴퍼니 기업사이트 (homes-co.kr)
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