KORIT「韓国No.1マッチングアプリ」と「ホームトレーニングアプリ」で”つながり”を提供する

NRISE Inc.

2011年に設立されたITスタートアップ「NRISE」は、ソーシャルディスカバリーサービス「WIPPY」とサブスクリプション型オンラインホームトレーニングプラットフォーム「QUAT」を運営し、WIPPYは2022年に韓国のマッチングアプリ分野で売上、ダウンロードの1位を獲得し、累積利用者数は650万人、累計マッチング件数は950万件、累計ダウンロード数は1000万件。一方、QUATは累積会員数が45万人で、累計コンテンツ閲覧数は1200万回、運動コンテンツ数は1400個、月平均トラフィックは60万人で、2021年にはアプリストアで本日のアプリおよび編集者おすすめアプリに選定され、同年11月には「第4次産業革命優秀企業」科学技術情報通信部長官賞を受賞。

－貴社はどのような会社ですか？

2011年に設立したNRISEは、ソーシャルディスカバリーサービスであるWIPPYとサブスクリプション型オンラインホームトレーニングプラットフォームのQUATを運営するITスタートアップです。NRISEが運営する2つのサービスは、技術を通じて社会問題を解決することを目指しています。WIPPYはアルゴリズムを通じてユーザーと相性の良い友達を推薦して社会的関係の断絶と孤立を解決し、QUATは個別の身体と運動データに基づいてカスタマイズされた運動コンテンツと健康的な食事を推薦して健康管理ソリューションを提供しています。

WIPPYとQUATを通じて長年蓄積してきたモバイル開発技術とデータ分析技術をベースにサービスを進化させてきました。その結果、韓国の投資市場で合計約200億ウォンの資金調達に成功し、メンバー数も2020年の50人余りから現在は、110人と2倍以上増加し、組織規模も成長しました。NRISEは現在に満足せず、韓国を超えグローバル市場での競争力を高めるため、台湾、インド市場への進出を経験したWIPPYサービスを筆頭に日本市場への進出を準備しています。

－WIPPYサービスについて教えてください。そのサービスの強みとコア技術は何ですか？

当社が提供するWIPPYは、2017年9月にローンチした地域ベースの友達紹介サービスです。位置、年齢、価値観、趣味、性格など様々なデータを基にユーザーと相性の良い相手をマッチングします。「気軽に会える近所の友だち」という差別化されたコンセプトで、韓国内のマッチングアプリの中で4年連続売上1位を記録し、アプリ累計ダウンロード数1000万件、累計マッチング件数950万件を達成しました。

WIPPYロゴ/NRISE提供

WIPPYは興味、好み、理想型など様々な要因に基づいてマッチングアルゴリズムを設計し、ユーザーの満足度を高めています。1対1のゲームなどで主に使用するマッチメイキング技術に似ています。WIPPYの強みは、プロフィールに基づいてお互いを評価し、つなぐ般的なマッチングではなく、データに基づいたおすすめアルゴリズムを着実に改善している点です。例えば、ボイストーク機能を使って音声で会話を交わしたり、イメージゲーム、第一印象の評価などを通じてコミュニケーションするなど、出会いの共通点を知ることができます。

－他のサービスであるQUATの紹介や強み、コア技術も教えてください。

QUATは韓国初の運動器具・サブスクリプション型サービス・専門コンテンツをグループ化したサブスクリプション型オンラインホームトレーニングプラットフォームです。運動初心者や20歳∼30歳の女性をターゲットに、コーチとユーザーを運動の映像を通してつなぎます。身体情報や運動歴、運動目標、保有運動器具などを入力すると、個人別にカスタマイズされた運動をおすすめします。

QUATロゴ/NRISE提供

QUATは自社開発した動画プレーヤーでユーザー特性別離脱時点を分析する「視聴ログ分析技術」を通じて、確実な運動効果を体験できるようにします。視聴データと運動単位を分析し、ユーザーが着実に運動しているか、どの時点で離脱するかをRetention、Sequence Retention、Churn rate（離脱率）などのデータで把握し、コンテンツ制作に参考にしたり、すぐにコンテンツを修正・改善する作業を迅速に行います。QUATは現在、韓国最大のオンラインホームトレーニングサブスクライバーを保有しており、リピート率が80%に達しています。運動を超え、食事管理、コマースなどの領域に拡大し、統合的な健康ソリューションサービスを目指します。

－日本市場をどのように見ていて、どのようなサービスを提供する予定か、また日本に進出しようとする理由は何ですか？

日本のマッチング市場は韓国の3倍の規模を形成しています。年間約1兆ウォンに達し、業界は今後3年間で2倍以上になると予想しています。日本市場の場合、形成されてからすでに10年以上が経過し、市場は成熟段階に入り、セクター内にはユニコーン企業であるペアーズ(Pairs)が存在しています。日本市場の規模と発展レベルを考慮すると、サービスに対する認識とuse caseが韓国より比較的高度化された状態だと言えます。NRISEはWIPPYの日本進出により、ソーシャルマッチングサービスの範囲を拡大したソーシャルディスカバリー市場への急速な成長を期待しています。

ローカライズ戦略としてWIPPYが追求するサービス機能別の特徴は、ユーザーとの信頼構築、新しいマッチング体験の提供、AI技術の高度化です。

1) 安全な運営システムでクリーンな出会いの環境を構築

信頼性の確保は、マッチングアプリが成長する中で直面する最も重要なポイントです。WIPPYはすでに自社開発したセキュリティ技術により、女性の安心機能を着実に強化してきました。人力ベースの24時間監視システム、AIアルゴリズムによる異常行動検知技術、本人認証強化などの安心技術を活用しています。不適切な言葉、個人的な連絡先交換など、問題になる可能性のある内容は、自動フィルタリング技術により犯罪を事前に防止しています。

2) アイデンティティ発見による新しいマッチング体験の提供

日本のユーザーには、他者との交流を通じて「アイデンティティ」を発見できる新しいマッチング体験を提供します。自分がどんな関係を望んでいるのか、どんな人が好きなのかなどを確認し、自分に合う異性を見つけることができます。WIPPYはすでに韓国で、友だちが見る自分の姿をリアルタイムで教えてくれる「第一印象アンケート」、性格が同じ人を探してくれる「価値観Q&A」、相手が見る自分の魅力ポイントを分析してくれる「魅力レポート」機能などを追加したことがあります。このような自己探求型サービスは、従来の日本市場では積極的に試みられなかった機能であり、サービスへの没入感を引き出すことができるでしょう。

3) AI技術の積極的活用

第三に、AI技術を取り入れ、新しいマッチング体験を提供します。WIPPYが披露するAI理想型機能は、ユーザーが想像でしか描けなかった理想型を画像で確認し、AI推薦を通じて自分の周りの理想型も見つけることができます。不健全な目的のユーザーブロックや予防にもAI技術を積極的に活用する予定です。AI画像認識技術、写真盗用や偽プロフィール判別技術などを高度化し、クリーンな認証済み出会いの環境を作ります。

－印象に残っているユーザーレビューはありますか？

WIPPYで出会い、結婚をしたという口コミが一番印象に残っています。ユーザーがWIPPYを通じて感じることができる最高の満足は、つながりです。マッチングがうまくいけば自然に離脱が発生するので、離脱率よりもマッチング体験を最も重要な指標としています。サービスの特性上、退会と再入会が頻繁に行われる構造であり、離脱を防止しようとするだけではユーザーエクスペリエンスの質は低下するしかありません。特にマッチングアプリを使用するユーザーは、最も良い経験を与えるサービスだけを残すので、出会いの過程で信頼性を提供するために努力しています。

－今後の計画やビジョンを教えてください。

NRISEは現在、韓国での1位サービスであるWIPPYとQUATの地位を固め、同時に日本をはじめとするグローバルサービスへの進出を計画しています。WIPPYの場合、現在韓国ではオンラインコミュニケーションに慣れた20代～30代のユーザーを中心にマッチングサービスが出会いの新風として定着しています。先進市場である日本のように、韓国のマッチング産業もオンラインの友人を超え、恋人や結婚相手と出会える窓口の役割に拡大する可能性が高いです。韓国の累計利用者数が650万人に達するWIPPYは、恋人や結婚に対する関心が最も高い20代∼30代の新世代のプロフィール、興味、価値観などのデータを最も多く保有しているサービスです。韓国1位のオンラインマッチングサービスの経歴を継承すると同時に、グローバル競争力の強化に努めます。

QUATは、韓国でオンラインホームトレーニング市場自体が発達しきれていない中でも累計会員数45万人を突破し、多くの韓国ユーザーにアクセスしやすいホームトレーニングUXとサービスを提供しています。今年の年末からは、単純な運動コンテンツを消費するサービスではなく、より多くのユーザーの健康をサポートするサービスに生まれ変わることが私たちの目標です。ユーザー別の運動および健康データ50種以上を基に、ユーザーカスタマイズされた健康製品を推薦してくれる「コマースサブスクリプションサービス」を追加し、ヘルスケアデータアルゴリズムのML学習に基づいて、さらに高度化された消費体験を提供する予定です。

日本はこのようなWIPPYとQUATがグローバルサービスとして進出するのに最も適した市場です。日本のソーシャルと運動市場はどちらも韓国より大きいですが、AI機能などの技術革新とオンライン化の面で韓国のサービスの強みを確保できると期待しています。

NRISE Inc.