韓国・科学技術情報通信部(省、ユ・サンイム長官)は、AIソリューションの保有企業が海外で実証及び検証を進めることができるよう支援する「AI・デジタル転換革新企業の海外実証支援事業」の参加企業を4月21日~5月12日まで募集すると明らかにした。
この事業は、人工知能(AI)転換市場が拡大していることに伴い、優れた技術力を持つ韓国のAI・デジタル企業が現地で成功事例をつくり、世界市場に先手を打つことができるよう支援するため新設された。
科学技術情報通信部は、AI転換需要が高いヘルスケア、製造、教育、農・畜産の4つの分野を今年の優先対象に指定し、分野別に2つずつ、計8つの課題に参加する企業を選抜。海外でのAIソリューションの導入・具現化と性能検証などのための事業費用を支援する。
特に自社で独自に海外実証の需要先を見つけるのが難しい韓国のスタートアップの状況を考慮し、デジタル革新企業の海外進出専門支援機関「グローバルデジタル革新ネットワーク(GDIN)」が計29の需要先をあらかじめ発掘・検証して提示する、指定公募方式で推進する。選抜プロセスには、海外の需要先関係者も参加する。
また今年の事業は、AI転換需要が高い中東・中南米・東南アジアなど新興国の政府・公共機関・主要企業を含む需要先の割合を全体の50%以上確保し、新市場開拓に集中する計画だ。
科学技術情報通信部のパク・テワン情報通信産業政策官は「人工知能の急速な発展・拡散で全産業分野の人工知能転換が本格化する中、革新的な技術力を備えた韓国企業にも十分な市場参入の機会と成長可能性がある状況だ」とし、「韓国の人工知能・デジタル企業が海外でつくった実証の成功事例を土台に、世界に飛躍していけるよう、今後も積極的に支援していく」と話した。
事業公告の詳細内容の確認及び申請書の提出は、情報通信産業振興院、グローバルデジタル革新ネットワークのホームページから行える。
<写真提供:科学技術情報通信部>