韓国のクラウド企業は、公共市場が海外のクラウドサービス事業者(CSP)に依存しかねないとの懸念を払拭できる方策を政府に要求する見通しだ。

企画財政部(省)新成長戦略企画推進団は、24日に開かれる「クラウド産業官民協議体懇談会」で業界の懸念事項について聴き取り、官・民協力案について議論する。

懇談会には、△政府関係者(企画財政部、科学技術情報通信部、行政安全部)△CSP(NAVER Cloud、KT Cloud、NHN Cloud)△クラウド管理サービス提供者(MSP)のMEGAZONE CLOUD、Cloocus△サービス型ソフトウェア(SaaS)事業者(Shiftee、DOUZONE BizOn)が参加する。

韓国のクラウド業界は、公共クラウド市場が海外のCSPに依存しないよう、この日の懇談会が予防策を準備するきっかけになることを願うとの立場だ。

海外のCSP企業は韓国の公共市場進出に拍車をかけている。

Microsoft(マイクロソフト、MS)、Google Cloud(グーグルクラウド)、Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス、AWS)が公共市場進出のために不可欠な「クラウドセキュリティ認証(CSAP)下等級」を獲得した。

業界は海外CSP企業が獲得できない「CSAP中等級」を獲得できるよう、政府が制度を緩和しかねないと懸念している。米国貿易代表部(USTR)が最近、CSAP制度を貿易障壁として指摘したことから、業界の懸念が強まった。

あるCSP関係者は「米国貿易代表部(USTR)がCSAPを貿易障壁として指摘したのは今回が初めてではないが、最近の米国政府の積極的な動きによって業界の懸念が大きくなった」とし、「CSAP中等級で事業が許容されるシステムが一番多いとわかっているが、政府が貿易交渉手段の一つにCSAPを緩和するのではないか」と話した。

韓国のクラウド産業の発展のためには、公共市場の海外企業への依存を防ぐだけでなく、より革新的な政策が必要との声も上がっている。

クラウド企業関係者は「クラウドは人工知能(AI)やビッグデータなどのゲームチェンジャー技術を提供するための基盤であることを忘れてはならない」とし、「政府はAI基盤の対民サービスと内部システムを構築するイノベーション事業を準備するなど、グローバル競争力を育てることができる土台を構築しなければならない」と強調した。

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原文:https://www.etnews.com/20250418000007