Rebellions、IBMクラウドのニューヨークセンターで品質検証を開始し、グローバル進出を基盤形成
- ニューヨークのIBMデータセンターでRebellions製品の品質検証 – 国産AI半導体のグローバル進出の基盤づくり
- Rebellions、エンタープライズ強者IBMとの協業で生成型AI市場に進出
- Rebellionsは今後、IBMのエンタープライズLLM用AIインフラ事業を推進する
AI半導体スタートアップのRebellions(リベリオン)がニューヨークのIBMデータセンターで品質検証を行うと発表した。IBMはエンタープライズデータセンター分野の強者であり、特に規制型金融および公共ビジネスに関して厳格なクオリティテストを行うことでよく知られている。Rebellionsは今回のIBMとの協業を通じて、高い信頼性が要求されるエンタープライズ向けAI半導体製品要件の競争力を確保するという説明だ。
Rebellionsは、IBMリサーチAIハードウェアセンター(IBM Research AI Hardware Center、以下「IBMリサーチセンター」)との協業の意味を、本格的なグローバル進出の始まりと評価。すでに、戦略的投資家であるKTとのAIフルスタック(full stack)構築のハードウェア分野を担当しているだけでなく、今年4月初めのAI半導体ベンチマーク大会であるMLPerfでは、NVIDIAのGPUやQualcommのNPUより優れた性能を実証し、世界舞台に存在感を示した。このようなベンチマークの成果により、IBMデータセンターのクオリティテストにつなげることができ、IBMとの協業を通じて半導体チップの性能だけでなく、サーバーレベルでの製品の信頼性までグローバルスタンダードとして確保していく方針だ。
今回のクオリティテストは、RebellionsとIBMリサーチセンターとのパートナーシップ構築を通じて行われ、両社は生成型AI(Generative AI)分野のデータセンター協力を本格化することにした。ニューヨーク州アルバニー(Albany)に位置するIBMリサーチセンターは2019年に設立され、人工知能の訓練(Training)と推論(Inference)分野でAI半導体を革新し、技術的にリードしている。IBMリサーチセンターは、チップの設計はもちろん、素材や装備から各種ソフトウェアに至るまで、AIに関連する様々な分野で最先端の企業とのパートナーシップを強化し、AIエコシステムを構築している。これまでIBMリサーチセンターは15レベルのグローバルパートナーシップを構築し、これらのパートナー企業にはサムスン電子、Synopsys、Applied Materialsなどが含まれている。
韓国のスタートアップであるRebellionsとIBMデータセンターとの協業が成立するまでは、IBMワトソン研究所(IBM TJ Watson Research Center)で長年勤務していたRebellionsの共同創業者でありCTOであるオ・ジンウク博士の役割が大きかった。オ·ジンウクCTOはIBMとのパートナーシップについて「グローバルAI生態系の一つの役割を担うことができて嬉しい。IBMとRebellionsのパートナーシップにより、RebellionsのAI半導体の設計と開発のレベルとスピードはさらに高度化し、加速するだろう。Chat GPTのような生成型AI分野が爆発的に成長しているこの時期に、IBMとのパートナーシップは、LLMのような生成型AI分野、特に推論分野における顧客の需要を安定的にサポートし、加速する製品をリリースするために、Rebellionsが今後強力な支援を提供することを期待している。
米国・ニューヨーク(Albany, New York)のIBMリサーチセンターでオ・ジンウク・リベリオンCTO、IBMリサーチセンターのジョン・ローゼン(John Rozen)理事らの記念撮影