AI(人工知能)最適化技術の開発企業Nota(ノタ)が9日、米国Qualcomm(クアルコム)の子会社であるQualcomm Technologies(クアルコムテクノロジー)と提携して海外市場進出を加速すると発表した。

2015年に設立されたNotaは、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックス処理装置)、NPU(ニューラルネットワーク処理装置)などが搭載されたさまざまなハードウェアにおいて、ビジョン基盤の高性能AIモデルが迅速に推論を行えるようサポートする自動軽量化プラットフォーム「NetsPresso(ネッツプレッソ)」を開発した。

Notaは設立初期にSAMSUNG(サムスン電子)・LGグループから同時に戦略的投資を受け、業界で注目を集めた。さらに、Kakao(カカオ)の投資子会社であるKakao Investment(カカオインベストメント)や技術スタートアップのアクセラレーター「NAVER D2SF」からも投資を受け、韓国の主要な大手企業から技術力を評価された。

Notaは最近、ドバイで開催された第30回「ITS(高度道路交通システム)世界総会2024」でQualcommと共同セッションを行った。グローバル事業を総括するイ・サンホ理事が、「エッジデバイス向けの生成AIとVLM(視覚言語モデル)に基づくITS革新」をテーマに発表を担当した。

発表では、リアルタイムでの交通事故や道路の混雑、火災など、様々な事象を検知して処理する過程をデモンストレーションし、特に、1つのエッジデバイスで最大16チャンネルを同時に分析できる技術力を強調した。

イ・サンホ理事は、NotaのVLM基盤のエッジAIソリューションについて、「単に物体を認識するだけでなく、複雑な道路状況を理解し、それをテキストで説明することができる。より細かい交通管理とリアルタイムの対応が可能で、従来のエッジAIの限界を超える革新的なソリューションだ」と説明した。

Notaは、今年6月にシリーズCラウンドで300億ウォン(約33億円)規模の資金を調達した後、中東とヨーロッパなどの海外市場で事業拡大を加速させている。

この一環として、今月13日から16日にドバイで開催されるグローバルICTイベント「Expand North Star 2024」でITSソリューションを披露し、新しいビジネスチャンスを模索する方針だ。

Notaのシン・ミョンス代表は、「今後もAI最適化・オンデバイスAI技術を基盤に、グローバル市場で革新を続けていく」と抱負を語った。

<Notaのチェ・ミョンス代表とキム・テホ最高技術責任者(CTO) /写真=Nota提供>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024100912523534716