AI(人工知能)を活用した農業ソリューションのスタートアップPAIPTREE(パイプツリー)が、日本の東西産業貿易と提携し、東北アジアの鳥類管制システム構築に乗り出す。
PAIPTREEと東西産業貿易は8月27日、ソウル市江南区に位置するPAIPTREEの事務所で、AI技術を活用した生産効率向上および制御システム構築のための議論を行った。
東西産業貿易は1953年に設立された農業資源の流通および技術普及の専門企業だ。家禽システムと食肉のプラント設備技術を保有しており、再生可能エネルギーや種鶏普及事業などを営んでいる。
PAIPTREEの関係者は、「東西産業貿易は、日本国内の養鶏企業や農家に必要な技術とソリューションを供給しており、グローバルな農業企業のネットワークを備えた農畜産専門企業だ。」とし、「今回の提携により、PAIPTREEの海外進出における主要なパートナーとなった。」と紹介した。
PAIPTREEはこの日、韓国を訪問した東西産業貿易の役員に、韓国で拡大導入中の統合管制システムの構造と効率性について詳しく説明した。現在、忠清南道の約48%以上の養鶏場で分析サービスを提供しており、全国的にもサービスを導入する農場が増加している。サービスを導入した農場に対し、日別・週別の家禽死亡率推移を分析した詳しいデータを提供している。
同社の関係者は、「リアルタイムのデータに基づく分析は、家禽の効率的な管理や病気の予測に重要な役割を果たしている。」と述べた。
また、PAIPTREEは韓国の鳥類疾病の専門家である建国大学のソン・チャンソン教授とナム・サンソプ教授と協力して、無菌充填設備(Isolator)の疾病実験を行っている。鶏の鳴き声を分析し、病気の発症を予測する実験だ。開発した音声分析技術は、獣医よりも早く病気の兆候を検出する効果が確認されたという。
PAIPTREEは、各農場の分析データと音声分析技術を統合して、制御システムの高度化を進めている。
関係者は、「自社サービスを通じて農家の規模拡大を図り、今後、十分な疾病研究が行われれば、政府の補助金なしでも統合的な疾病管理が実現できるプラットフォームとして高度化できるだろう。」と述べた。
PAIPTREEは、東西産業貿易と提携し、日本市場への進出を計画している。また、渡り鳥などによる鳥インフルエンザなど、病気の国際的な拡散に初期対応できる管制プラットフォームを構築する方針だ。
さらに、CJのインドネシア直営農場や台湾、マダガスカルなどへの進出も今年計画している。東西産業貿易と協力し、東北アジアにおける管制システムを構築することが目標だ。
同社の関係者は今回の提携について、「PAIPTREEが世界の農産業に大きな変化をもたらす重要な機会となるだろう。」とし、「日本と韓国だけでなく、世界的な疾病管理システムの基盤となることが期待される。」と述べた。
<画像=東西産業貿易の陰山 秀雄常務(左4番目から)とPAIPTREEのチャン・ユチャン、イ・ビョングォン共同代表が先月27日、AI技術協力のための話し合いを終え、記念撮影をしている様子。/写真提供=PAIPTREE>
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024090214281643616