二次電池素材・設備企業のEBS Square(イービーエススクエア)が中小ベンチャー企業部(省)の第6次起業成長技術開発事業(TIPS)に最終選定され、最大5億ウォン(約5,515万円)の研究開発資金を確保した。
TIPS(ティップス、Tech Incubator Program for Startup)は、韓国政府と民間が協力して革新技術を有する有望なスタートアップを育成するプログラム。民間の運営会社が選定したスタートアップに初期投資をすると、政府が研究開発(R&D)資金を追加で支援する。このプログラムを通じて、EBS Squareはグローバル市場での技術競争力を一層強化するための足場を固めた。
EBS Squareは、中小ベンチャー企業部が設立し、創業振興院と京畿(キョンギ)創造経済革新センターが運営する板橋(パンギョ)創業ゾーンの入居企業で、業界歴20年以上の教授が設立した二次電池素材・設備分野のリーディングカンパニーだ。主な製品には、電気自動車やIT製品に活用可能なナノシリコン負極材、カーボン量子ドット導電材、ハイブリッド固体電解質材料と環境にやさしい高エネルギー乾式プロセス装置があり、これを通じてリチウムイオン電池の性能の限界を克服しようとしている。
今回のTIPS事業でEBS Squareが選定された課題は「リチウムイオンおよび全固体電池用ナノシリコンの負極材技術の開発」で、二次電池の性能を大幅に向上させるシリコン負極材の開発を目指している。これにより、バッテリーの充電速度の向上と寿命の延長が期待される。
EBS Squareの関係者は「今回のTIPS選定により、革新的な技術開発にさらに拍車をかけることができるようになった」とし、「リチウムイオン電池の限界を克服し、グローバル市場での競争力を確保する」と意気込みを語った。
EBS Squareは今回のTIPSプログラムを通じて、自社の高度化した技術力と製品を海外市場に拡大する機会を得た。バッテリーの安全性が重視される状況下、自社の次世代シリコン負極材の技術は韓国内外の市場で大きな注目を集めると予想している。
<報道資料提供:EBS Square>