グローバルスタートアップフェスティバル「COME UP(カムアップ)」の主催機関であるKorea Startup Forum(コリアスタートアップフォーラム 議長ハン・サンウ)は、12月11日から12日までソウルのCOEX(コエックス)で開催されるCOME UP 2024において、エコシステムをリードする世界的なリーダーが多数参加することを5日に発表した。
今年のCOME UPは、「グローバル」と「ディープテック」、そして「持続可能な革新(Sustainable Innovation by Startup、以下SIS)」をキーワードに、世界的なリーダーたちが集まり、貴重なインサイトを共有する場になることが期待されている。特に、カンファレンスセッションFuture Talk(フューチャートーク)では、参加者のスタートアップエコシステムに対する理解度に応じて、△ビギナー(学生や起業家予備軍、一般人向け)、△ファウンダー(スタートアップ関係者や社会人向け)、△エキスパート(起業家や専門家向け)という3つのセッションを用意している。さらに、新設のTech Talk 15(テックトーク15)トラックは、韓国内外で注目されているテック企業の新技術や新製品を披露できる場として構成されている。
まず、11日のキーノートセッションでは、Saudi aramco(サウジアラムコ)のCVCであるWa’ed Ventures(ワエドベンチャーズ)の投資マネージャー、カマル・アフタブ氏と、今年、韓国の半導体企業として初めてWa’ed Venturesの投資を獲得し話題となったRebellions(リベリオン)のパク・ソンヒョン代表による対談が行われる。両者は、「国境を越えたイノベーション」をテーマに、今回の投資の背景や今後のビジョンについて議論する予定だ。続いて、12日には、韓国の宇宙ロケット企業であるINNOSPACE(イノスペース)のキム・スジョン代表が、キーノートの講演者として登壇し、「宇宙への挑戦、未来への発射」をテーマに、韓国の宇宙時代を切り開く同社の革新的なストーリーを語る。
各国の専門家による海外進出の討論セッションも設けられる。11日には、日本の01Booster(ゼロワンブースター)の川島 健総括ディレクター、シンガポールのグローバルアクセラレーターMeet Ventures(ミートベンチャーズ)のジョン・リムパートナー、シンガポールのグローバル進出プラットフォームKilsa Global(キルサグローバル)のクォン・オスン韓国法人長が、アジアを基盤とした企業の海外進出経験と事例を共有する。12日には、アメリカのAlchemist Accelerator(アルケミストアクセラレーター)のローラン・レインズグローバルアクセスディレクター、イギリス系VCのGoodthings(グッドシングス)のノ・ソクフンCFO、FuturePlay(フューチャープレイ)のチャ・モーガン常務が、アメリカおよびヨーロッパ進出を希望するスタートアップに対して、現地VCを攻略するための戦略や成功ノウハウを共有する。
生成型AIやサイバーセキュリティなど、ディープテック分野の専門家によるインサイトや、ディープテック起業に挑戦した革新者たちの講演も聞くことができる。画像生成AIスタートアップNXN LABS(エヌエックスエヌラボ)のイ・ジェウォン代表、アメリカ美術監督組合Art Directors Guild(アートディレクターズギルド)のチュ・ユジンコンセプトアーティスト・イラストレーター、SM Entertainment(エスエムエンターテインメント)のキム・ジョンミン理事は、生成型AI時代におけるクリエイターと起業家の役割について深い議論を行う予定だ。また、自律走行ロボット企業Neubility(ニュービリティ)のイ・サンミン代表、KAIST(カイスト)出身でフェムテック企業INERTIA(イナーシア)を設立したキム・ヒョイ代表、AI基盤のエドテックスタートアップPREDICTION(プレディクション)のイ・インソプ代表は、20代でディープテック分野の起業に挑戦したきっかけや、若手起業家の現実と理想について赤裸々に公開する予定だ。
Gridwiz(グリッドウィズ)のキム・グファン代表とsopoong Ventures(ソプンベンチャーズ)のハン・サンヨプ代表は、スタートアップの革新を軸に、気候変動への対応など、持続可能な未来を模索する「SIS」をテーマに討論を行う。今回のイベントで新設された「Tech Talk 15」トラックでは、SEOUL ROBOTICS(ソウルロボティクス)のイ・ハンビン代表、Upstage(アップステージ)のソン・ヘイン総括、ドイツのスリープテック企業Variowell Development(バリオウェルディベロップメント)のトビアス・キルヒホフ代表などが、世界で認められている自社の技術とソリューションについて発表を行う。
さらに、大企業やグローバル企業、CVCなどが参加するオープンイノベーションプログラムや、グローバルスタートアップと支援機関が参加するグローバルコミュニティ、パートナー連携プログラム「COMEUP X」などにも、韓国内外から多数のスタートアップ関係者が参加する。サウジアラビア中小企業庁のMonsha’at(モンシャット)、UAEの経済部、スイス大使館、インド大使館、オーストリア商務部、DASSAULT SYSTEMES(ダッソーシステムズ)、L’Oréal Korea(ロレアルコリア)、Microsoft(マイクロソフト)、NVIDIA(エヌビディア)、Siemens(シーメンス)などの海外政府機関や企業に加え、韓国からもHYUNDAI(現代自動車)、MUSINSA PARTNERS(ムシンサパートナーズ)、NSYS(エンシス)、韓国ベンチャーキャピタル協会、CVCクラブ(韓国のCVCコミュニティ)など、多様な機関や企業が参加し、スタートアップを中心としたグローバルな連帯と協力について議論を行う予定だ。
なお、COMEUP 2024は12月11日から12日までソウル江南のCOEXで開催され、参加を希望すれば誰でもホームページを通じて事前登録が可能だ。また、イベント期間中には現地での登録も受け付けている。
報道資料提供:Korea Startup Forum
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