去る14日・15日、ザ・プリンス パークタワー東京にて、「韓国 IT EXPO 2025(KOREA ICT EXPO 2025 in JAPAN)」が開催された。
本イベントには、韓国の最先端IT企業やスタートアップに加え、政府機関・自治体を含む60以上の企業・団体が参加。AI、DX、セキュリティ、バッテリー、装備、システムなど多様な分野から、日本企業や投資家との新たなビジネスチャンス創出を目指し、積極的なマッチングが行われた。
韓国企業の日本市場への関心が高まるとともに、日本企業の中でも韓国企業との協力関係を模索する企業が増加しており、また各自治体においても海外企業の誘致と、それに必要なサポートの充実が進んでいる様子が見受けられた。

また、併設された別会場では「日韓経済協力フォーラム」も開催され、今年日韓国交正常化60周年を迎えることを記念して、各機関が今後の日韓協力関係の活性化に向けた意気込みを語った。
主催機関であるKOTRAのカン・ギョンソン社長は、「今回のように日韓国交正常化60周年を記念したイベントが大々的に開かれることを喜ばしく思う」と述べ、「このようなイベントを通じて両国の企業がパートナーとして経済的な協力関係を築いていくきっかけになることを期待する」と語った。

KOTRAカン・ギョンソン社長
続いて、パク・チョルヒ駐日本国大韓民国大使は、「これまで築いてきた関係をより発展させられるように、グローバル市場でも力を合わせて新たな挑戦をしている。 自動車事業やバッテリースタートアップ分野においても、成功裏に海外への進出を果たしており、経済的な面を超えて新しい関係性を築くことに役立てば嬉しい」と述べた。

パク・チョルヒ駐日本国大韓民国大使
続いて、経済産業省からは奥山通商交渉官が登壇し、「多くの方が参加されており、日韓ビジネス関係への関心の高さを実感している。政府だけでなく、経済的・文化的な交流も増えている。日韓関係は国交正常化から60年という節目を迎え、大阪万博やAPECといった大きなイベントも控えている。お互いの国の成功を祈念し、さらに日韓経済の発展を支援できるよう取り組んでいきたい」と語った。

経済産業省奥山通商交渉官
自由民主党の松川るい議員はビデオメッセージで参加した。2011年の大震災後にソウルでの駐在経験があり、「日韓関係は難しい時期もあり、関係性が悪化したこともあったが、今では経済的・文化的な交流も増えており、韓国や日本を訪問する機会も増えた。今後も強固で良好な日韓関係の維持を目指す」と語った。
今年、日韓国交正常化60周年を迎える日本と韓国。
広がる相互の文化交流を礎に、今後も経済・文化・政治、それぞれの面で良好な関係が続いていくことを願う。