12日、東京・渋谷の東京カルチャーカルチャーにて、日韓ロッテベンチャーズの主催で韓国スタートアップの日本進出をサポートするグローバルオープンイノベーションプログラム「2023 L-CAMP JAPAN」が開催されました。
会場は満席となり、多くの日本のVC、CVC、オープンイノベーションを行う大企業などが参加。ロッテホールディングス代表らのパネルディスカッションを始め、韓国スタートアップ11社によるピッチ、参加者全員によるネットワーキングタイムが設けられました。
ロッテHD代表らのパネルディスカッション「韓国×日本でグローバルへ」
ロッテホールディングス代表取締役社長CEO玉塚元一氏、インキュベイトファンド代表パートナーの本間真彦氏、PKSHA Technology代表取締役上野山勝也氏の3名によるパネルディスカッションでは、韓国スタートアップ企業の印象や、日韓スタートアップおよびVCの違い、韓国スタートアップにとっての日本市場などをテーマに、それぞれの経験と体験に基づいた話が繰り広げられました。
左からロッテホールディングス代表取締役社長CEO玉塚元一氏、インキュベイトファンド代表パートナーの本間真彦氏、PKSHA Technology代表取締役上野山勝也氏
韓国スタートアップの魅力のテーマで、玉塚氏は韓国スタートアップに、スピード感があることを挙げ、「(韓国では)計画が7割程度でも走り出していることが多い」と述べました。また、初めからグローバル進出することを視野に置いれて創業しているケースが多いことも共有されました。
日韓の特徴として、韓国のK-POPや化粧品が日本でも大変人気であり、逆に日本のアニメコンテンツなども韓国で高い支持を受けている点が挙げられました。両国はお互いにコンテンツに大きな関心を寄せており、その結果、IPを活用した様々な手法でビジネスを発展させる可能性が高まるとの見解が述べられました。
日韓VCの違いというテーマにおいて、本間氏は「現在の段階では、日本と韓国のVCの交流がほとんどない」と指摘し、双方がお互いに協力し合うためには積極的な努力が必要であると述べました。
日本のスタートアップの海外展開先としての韓国というテーマでは、玉塚氏は、「日本から韓国というよりは、日本×韓国でグローバルに出ていくことが考えられる」と述べました。また、日韓両国の持つ特性を足して2で割り、互いに補完し合うことが理想的だとの見解が示されました。
パネルディスカッションの後には、11社によるピッチが行われました。以下に、当日ピッチを行った韓国スタートアップのリストをご紹介いたします。
ピッチを行った韓国スタートアップ11社一覧
🪥Proxihealthcare
微細電流を活用した口腔ケア製品の開発・販売
HP:https://proxihealthcare.com/
🔐S2W
AIベースのサイバーセキュリティデータインテリジェンス開発
🤖Neubility
屋内外自動運転配達ロボットの開発
HP:https://www.neubility.co.kr/
🚲Wrightbrothers
中古自転車取引プラットフォームの運営
💇BECON
脱毛症の診断及び、カスタマイズソリューション
👵MONIT
AIを活用したデジタルヘルスケア技術による、高齢者向けのおむつ購買サービス
🏪SHOPL&COMPANY
店舗スタッフのスケジュール及び業務管理ソフトウェア
HP:https://www.shoplworks.com/
👚Reborn Goods
2次商品流通トータルソリューション
🔐Deeping Source
個人情報の匿名化した識別&AI映像分析ソリューション
HP:https://www.deepingsource.io/
👩🎨Design novel
人工知能によるファッションデザイン生成サービス
🧘♀️Nrise
オンラインでのホームトレーニングプラットホームの提供