CES 2025の開催期間中、スタートアップ専用館の「Eureka Park(ユーレカパーク)」展示館に過去最大規模のK-Startup統合館を設けられ、9,000万ドル(約138億8,300万円)以上の企業成果が上がった。
CESは、米国消費者技術協会(CTA、Consumer Technology Association)が主催する世界最大の家電・IT展示会で、新技術と製品・サービスを披露するなど、世界的な技術トレンドを紹介する展示会だ。
今年のCES2025は「没入」(dive in)をテーマに、技術を通じて連結(Connect)し、問題を解決(Solve)し、新しい可能性を発見(Discover)しようとの意味を込めて開催。昨年を上回る14万人以上が参加した。
韓国の創業振興院は、今回のCES 2025でスタートアップ専用展示館であるユーレカ館で、POSCO(ポスコ)や韓国の自治体、公共機関、大学など29の創業企業支援機関とともに「K-Startup統合館」を設け、計127のスタートアップを紹介した。
創業振興院は、K-Startup統合館に参加した127のスタートアップがCES 2025の展示期間である7日から10日までの4日間展示に参加し、そのうち79のスタートアップは計9,000万ドル(約140億円)以上の商談成果を上げ、このうち7,000万ドル(約108億9,300万円)は契約締結が予想される前向きな商談成果だっと明らかにした。
商業用厨房機器専門企業のPRAIM(プライム、ペク・メスン代表)は、CES展示期間中、現地で米国のバイヤーと約200万ドル(約3億円)規模のサンプル購入契約を締結した。
K-Startup統合館に参加した企業はCES2025で展示商談以外にも有意義な成果を上げた。展示会期間中に22件以上のMOU締結が行われ、超軽量3Dデータプラットフォームサービス「Keeep(キープ)」を提供するスタートアップGreneta(キム・テウン代表)は、グローバル企業N社の副社長が直接ブースに訪れ、ガウススプラッティングコンテナ技術の開発に参加するMOUを締結した。
ラストマイルモビリティ分野で総合ソリューションを提供する「Owls」(ハン・スンウ代表)は、米国上場企業であるU社とClould SIM技術を活用した多様なサービス開発のための共同協力協約を締結。グローバル投資会社M社から30億ウォン(約3億2,000万円)規模の投資の意向を受けたと明らかにした。
この他にも、高性能・高効率電気推進エンジンの設計を専門とするe-Powertrain Korea(イーパワートレイン・コリア、イ・ウィチョン代表)、先端膜技術を活用した水処理ソリューション・スタートアップTwo-n(トゥーエン、キム・ジェフン代表)は、今回のCES 2025を通じ、グローバル企業だけでなく、政府関係者とグローバル市場進出のためのネットワーキングを構築するなど、実質的なビジネス成果を上げた。
創業振興院は、このように企業が様々な成果を出せるよう、企業のためのK-Startup統合館だけの特化したプログラムを提供したと明らかにした。まず、CESの栄誉と言えるCES革新賞(Innovation Awards)の理解と申請ノウハウを習得できるよう、メンタリングプログラムを提供した。そのほか、CESの展示成果を高めることができるよう、展示マーケティング力強化プログラムを提供した。
そして、企業が韓国内外のメディアに露出できるよう、企業別の国・英文のプレスリリースの配布支援とともに、展示会開催の一日前にメディアや現地の投資家、バイヤーとのネットワーキングを構築できるよう、「K-Startup Night」の事前ネットワーキングイベントを開催した。
グローバルN社と技術開発協約を締結したGreneta(グレネタ)は、「創業振興院が提供した展示マーケティング能力強化プログラムを通じて学んだことをそのまま実践した結果、グローバルN社と業務協約を結ぶことができた」と支援プログラムが実質的に役に立ったと話した。
創業振興院のチェ・ヨルス院長職務代行は、「革新の場であるCESで韓国のK-Startupが帆を上げた理由は、K-Startup統合館に参加した29の機関が企業のために一丸となって動いた結果だ」とし、「今後も創業振興院は、韓国のスタートアップを世界にPRし、グローバル市場に進出できるよう、その役割を果たしていきたい」と持続的に支援していく方針を明らかにした。
創業振興院は今月21日14時に、ソウル市駅三洞(ヨクサムドン)のグローバルスタートアップセンター(GSC)でCES 2025レビューネットワーキングイベントを開催し、CES 2025革新賞の受賞企業及び展示参加企業と共にCES 2025の示唆点をレビューし、優れた成果を共有する計画だ。