フィンテック送金専門企業Hanpass(ハンパス)が海外送金累積取引額10兆ウォン(約1兆円)を突破したと18日、明らかにした。これはクロスボーダー市場の拡大戦略とユーザー中心のサービス高度化を反映した成果であり、同種業界で注目すべき成長指標である。

2017年にサービスを開始したHanpassは昨年のみで3兆ウォン(約3000万円)の送金を行っており、現在2.6秒ごとに1件の送金がリアルタイムで行われている。Hanpass海外送金サービスは全世界180カ国で24時間リアルタイム利用が可能で、「MoneyGram(マネーグラム)」、「 Western Union(ウェスタンユニオン)」、「Alipay(アリペイ)」など30余りのグローバル企業とパートナーシップを結び、多様な受取チャネルを確保した。

昨年はオーストラリアや日本などで送金ライセンスを取得し、各国のビジネスモデルに合わせた独自のグローバル送金サービスを構築した。外国為替専門家で構成された「FXグループ」を運営し、自動外国為替管理システムも開発している。当該システムを通じて、外国為替送金時の為替レートの変動性によるリスクを最小化している。

Hanpassは個人送金を超えて外国人生活に必要な求人・求職、公的サービス料金の納付、モバイル充電などのサービスを運営中だ。今年はポータル、ローン比較、モビリティなど新規サービスを披露し、外国人総合金融スーパーアプリへと生まれ変わることを計画している。昨年3兆ウォン(約3000万円)の送金を記録したのも、ボーダレス戦略を通じて送給業から外国人生活金融プラットフォームへの転換戦略が功を奏した。

Hanpassのイム・サンテク最高戦略責任者(CSO)は「今回の10兆ウォン(約1兆円)突破は単純な数値以上の意味を持つ」とし「技術基盤の運営能力と市場カスタマイズ戦略をもとに主要国を中心とした迅速で合理的なデジタル送金エコシステムを構築する」と明かした。

続いて「Hanpassの中枢(backbone)は海外及び韓国内送金サービスにあるが外国人の入国から定住、安定的な生活領域にわたるサービスを順次提供する予定」とし「クロスボーダーを旗印にHanpassだけの遺伝子(DNA)を徐々に定着させていく」と伝えた。

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025041809520687548