グローバル認証機関TÜV Rheinland(TUVラインランド)と中小ベンチャー企業部、江原道、ベンチャー企業、大学、研究所、病院の専門家らが、「AI(人工知能)ヘルスケアの中小ベンチャー企業育成のための政策討論会」を開催した。
AIヘルスケアとは、AIを活用して疾病診断、手術補助、デジタル治療、遺伝子分析、新薬開発などを行う産業を意味する。市場調査機関MarketsandMarkets(マーケッツアンドマーケッツ)は、世界のAIヘルスケア市場規模が2023年の158億ドル(約2兆2,726億円)から2030年には1,817億ドル(約26兆1,349億円)にまで、10倍以上成長すると予測している。
討論会には、成均館大学高分子工学科のチョン・ドンジュン名誉教授、梨花医療院木洞病院キム・ハンス病院長、韓国電子技術研究院イム・テボム本部長、法務法人世宗アン・ジョンホ弁護士が参加し、AIヘルスケアの企業育成政策を議論した。企業からは、MEDICAL IP(メディカルアイピー)のパク・サンジュン代表、EMOCOG(イモコグ)のノ・ユヒョン代表、韓国マイクロソフトのチョン・ジョンス取締役が参加し、開発・実証過程を共有した。
また、TÜV Rheinlandのグローバル医療機器ソフトウェア総括Ferenc Kazincz(フェレンツ・カジンチ)氏が、「EU(欧州連合)のAI規制動向と江原グローバル革新特区連携協力戦略」をテーマに発表を行った。Ferenc Kazinc氏は発表で、「昨年8月にEUでAI法が可決され、2027年からは医療機器にも適用される。」とし、「専任の組織も設けており、ヨーロッパ市場への進出を目指す江原AIヘルスケアグローバル革新特区の企業を積極的に支援していく方針だ。」と述べた。
中小ベンチャー企業部と産業界は、韓国にはICTやバイオ分野の優れた人材が多いため、AIヘルスケアを新たな成長の動力源にできると期待している。このため、中小ベンチャー企業部は今年5月に江原道を「AIヘルスケアグローバル革新特区」に指定し、規制緩和を行った。さらに、TÜV Rheinlandのようなグローバル認証機関と連携して海外にも進出できる支援体制を整えた。さらに、7月には「超格差AIスタートアップのレベルアップ戦略」を発表し、AIヘルスケアをAI高成長5大分野の一つに指定しながら、支援を強化する方針を打ち出した。
創業ベンチャー革新室長のイム・ジョンウク氏は、「AIヘルスケア企業の育成には、資金支援だけでなく、実証・認証のサポートや関連法・制度の改善など、多方面からの支援が必要だ。」とし、「企業や様々な分野の専門家の意見を取り入れ、積極的に政策に反映させていく。」と強調した。
原文:
https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024090409580397298