輸血用血液生成のバイオ企業ArtBlood(アートブラッド)は、ペ・キョンドン最高生産責任者(CMO)が今月3、4日にソウルJWマリオットホテルで開催されたグローバルカンファレンス「ARENA」で、「CDMOを活用した細胞遺伝子治療薬の生産戦略」をテーマに発表を行ったことを9日明らかにした。

ペ理事は、生産工程および化学・製造・品質(CMC)分野の専門家で、現在、米国薬局方(USP)の細胞遺伝子治療薬分野の専門委員としても活動している。今回の講演内容は、ArtBloodが進めている人工血液の開発・生産にも応用されている。

発表では、△細胞遺伝子治療薬の生産における最適な開発生産委託業者(CDMO)の選定方法論や、△非臨床および臨床製品生産における工程・分析方法の開発戦略、△製造工程および原材料管理戦略など、臨床計画書(IND)提出に必要な要件についての講演が行われた。

ペ理事は、「ArtBloodはバイオ血液の大量生産を進めており、米国のCDMO企業と協力しながら、2025年下半期までにGMP(製造・品質管理基準)等級の細胞株を確保する計画だ。」と述べた。

同社は、骨髄の血液生成工程を体外で実現し、実際の血液細胞に近く、機能拡張が可能な「バイオ血液」を独自技術で開発している。この技術により、血液型に関係なく輸血が可能となり、感染のリスクをなくすことができる。従来の献血血液よりも体内で長く生存できるため、世界的な血液不足問題を解決する代替手段として注目されている。

一方、ArtBloodはこのような技術力を認められ、Partners Investment(パートナーズインベストメント)と産業銀行などから今年シリーズAラウンドで約105億ウォン(約11億円)の資金調達に成功した。また、保健福祉部の「細胞を基盤とした赤血球大量生成工程技術の高度化プロジェクト」を単独で遂行している。

<画像=ArtBloodのペ・キョンドン理事/写真提供=ArtBlood>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024120909434522026