インテリアプラットフォーム「Ohouse (オーハウス)」を運営するBucketplace(バケットプレイス)が、昨年、営業黒字を記録した。2014年の創業以来、10年目で初の黒字となった。

同社は、昨年の売上高は2,879億ウォン(約290億6,000万円)で、前年比22.3%増加したと1日に明らかにした。営業利益は5億7,000万ウォン(約6,000万円)で、前年の19億9,000万ウォン(約2億円)の営業赤字から黒字に転換した。当期純利益は52億6,000万ウォン(約5億3,000万円)で、127.4%の増加を記録した。

Bucketplace関係者は、「厳しい市場環境にもかかわらず、堅実なビジネスモデルを基盤に成長を続けてきた。」とし、「近年、多くの企業が人員削減やオフィス縮小で収益性を改善する中、当社は優秀な人材の採用や、オフィス・物流センターの拡張など、積極的な投資を続けた。」と説明した。

さらに、同社は今回の実績について、コマース全般の売上拡大が要因だと強調した。直接・仲介販売ともに前年より取引額が増え、家具・家電・ファブリック・生活用品など、幅広いカテゴリで均等な成長を見せた。また、インテリアセレクトショップ「バイナリーショップ」をリニューアルし、トレンドを取り入れることで、新規顧客の獲得と取引額の増加を実現した。

インテリア施工事業も、Ohouseの成長を支える新たな原動力となっている。2023年に、施工責任保証サービスや標準契約書を導入したことで、取引額は毎年2倍ずつ成長し、累積取引額は1兆ウォン(約1,000億円)を突破した。また、広告収益や自社家具ブランド「レイヤー」の売上も好調だった。

Bucketplaceは今後、海外市場展開を加速する方針だ。まずは、昨年10月に開始した日本市場のコマース事業を拡大していく。韓国ブランドの家具・ファブリック・装飾雑貨・照明などが対象だ。また、米国など他の海外市場への投資も拡大していく計画だ。

さらに、AI(人工知能)技術の導入にも注力する。アプリ全般にLLM(大規模言語モデル)を活用し、ユーザーの好みと状況に応じた超パーソナライズド推薦システムを採用する予定だ。3Dインテリアシミュレーション、AR・XR、生成AIなどのディープテック技術の強化も進める。

チ・ヨンファン財務責任者は、「既存事業の効率化が進み、新たなビジネスモデルによって純利益を積み上げ、再投資が可能な経営体制を構築できた。」とし、「今年は、新事業や技術開発に引き続き投資し、顧客体験の向上を図るとともに、韓国内外での事業多角化を進め、市場内での競争力をさらに強化していく。」と話した。

<資料提供=BUCKET PLACE>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025040110502558926

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