自動運転ロボットサービス企業Neubility(ニュービビリティ)が配達アプリ「yogiyo(ヨギヨ)」と協力し、韓国・ソウル近郊の仁川(インチョン)松島(ソンド)地域でロボット配達サービスを正式に開始する。これは韓国で配達アプリとして初めて運営される、都心部大規模ロボット配達サービスだ。

今回の協力により、Neubilityの自動運転ロボット「NEUBIE(ニュービー)」は、集合住宅内、オフィスビルなど距離が短くライダーの需給が困難な地域に投入され、店から最大半径1.2kmまでの注文に、店から料理をピックアップして配達する。一度に1件だけ配達する単品配達サービスで、配達時間が30分以内というのが強みだ。yogiyoのアプリを使い、「ロボットデリバリー」で料理を注文した客は、配達完了のメッセージが鳴ったら、指定された場所でロボットを迎え、料理を受け取る。

Neubilityが独自技術で開発した自動運転ロボットは、今年1月に韓国初の屋外移動ロボット運行安全認証を取得。歩行者と同じ法的地位が付与され、歩道でも走行できる。ロボットは人通りの少ない道では、迅速な配達のため、現行法に基づき時速5.76km/h程度の速度で走行し、人や構造物があったり、歩道の幅が狭い場所は安全のため速度を落とす。

特にNeubilityは、高価なライダセンサーの代わりにカメラだけで複雑な都心の中を安定して移動できるAI技術で製作コストを削減した。また、韓国内外の多数の企業とパートナーシップを締結し、都心部から住宅団地、キャンパス、キャンプ場など22地域の様々な環境で1万件以上の走行を完了。ロボット配送サービスの安定性と信頼性を確保した。

Neubilityのイ・サンミン代表は、「yogiyoと進行するロボット配送サービスは、今や配送ロボットが単に革新的な技術ではなく、実際に都心部の配送環境を改善し、地域社会に貢献する日常革新技術になったことを意味する」とし、「今後も安定的で効率的な都心部ロボット配送運営システムを構築、提供するために、技術開発とパートナー企業との協力を継続していく」と話した。

yogiyoのチャン・スベクCTOは、「Neubilityと始めるロボット配送サービスを通じて、多くの顧客に多様な注文経験を提供できることは意義深い」とし、「革新的なロボット技術の高度化及び安定性向上のために、持続的なパートナーシップを継続していく計画だ」と話した。

Neubilityとyogiyoは、約2,000台規模の配達ロボットを投入し、仁川・松島を皮切りに全国にサービス運営地域を拡大する計画だ。

原文:
https://platum.kr/archives/234309