Karrot(キャロット)、Bungaejangter(ポンゲジャント)、SOOP(スープ)など、韓国の中小プラットフォーム企業が海外市場の攻略を強化している。飽和した韓国市場から抜け出し、海外市場で事業を拡大しようとする試みと見ることができる。プラットフォームの専門家は、中小プラットフォームが海外市場を攻略しながら新しいビジネスモデルが発掘できると期待した。NAVER(ネイバー)、Kakao(カカオ)に続く、新しい成功事例が作られるか注目される。

Karrotは、自社のグローバルサービス「Karrot(キャロット)」が先月、カナダで累積加入者数200万人を突破したと17日、明らかにした。カナダの法人「Karrotカナダ」を設立してから4年で加入者数が200万人を超えた。Karrotカナダはトロント、バンクーバー、カルガリー、エドモントンなど主要拠点都市でサービスを開始した。昨年5月に加入者数100万人を突破した。昨年はフランス語圏のケベックを除くカナダ全域にサービス範囲を拡大し、今年、8カ月目にして加入者数が200万人を超えた。

Karrotは創業者自ら海外市場を攻略している。2022年から創業者のキム・ヨンヒョン代表がカナダ・トロントで北米事業を総括している。昨年は、共同創業者のキム・ジェヒョン最高戦略責任者(CSO)が日本法人代表に選任され、日本事業をリードしている。英国、米国でもKarrotのサービスを展開するなど、海外市場を徐々に拡大している。

<資料:Bungaejangter>

Bungaejangterは「国境のない中古取引」を標榜しながら、様々な海外企業と提携を結ぶ形で海外市場を攻略している。昨年6月、日本最大の中古取引業者メルカリと単独パートナーシップを締結した後、両社のアプリで相互ショッピングが可能になるようシステムを連動した。現在、Bungaejangterのアプリ内の「海外タップ」で日本のメルカリの商品を購入できる。また、米国、ヨーロッパなど他のグローバル企業ともシステムを一部連動した。

韓国のストリーミングプラットフォームSOOPは、昨年始まったグローバルプラットフォームを今年、本格的に拡大する計画だ。SOOPグローバルはタイを中心にサービスを強化している。特に最近では韓国のストリーマーがグローバルプラットフォームに同時送出するなど、視聴者が集まっている。今年はタイに続き、台湾、インドネシアなど、他の東南アジア諸国でも成果が現れるものと期待が高まっている。

韓国の中小プラットフォームが海外市場攻略を強化しているのは、飽和した国内市場を抜け出してグローバルに形を拡大させようとする試みと見ることができる。ローカルと中古取引、ストリーミングは、ともに韓国で競争が激しい分野に挙げられる。専門家は、規制が厳しい韓国を抜け、規制環境が異なる海外市場に向かっていく側面もあるとの見方を示した。

カチョン大学経営学科のチョン・ソンミン教授は「韓国のプラットフォーム規制は厳しめで、新しい事業を試みることが難しい」とし、「規制環境が異なる国で実験してローカライズすることが重要だ」と話した。

その上で、チョン教授は「海外市場でビジネスモデルの実験をすれば、現地に合ったビジネスモデルを探すだろう」とし、「そのような側面から韓国の中小プラットフォーム企業が海外に進出するのは望ましい現象だ」と付け加えた。

画像=karrotのキム・ヨンヒョン代表<資料:karrot>

原文:https://www.etnews.com/20250217000214