- 世界第3位の規模を誇るハードウェア製造及びデザイン企業であるPEGATRONと「REBEL(リベル)」を搭載したモジュール製品開発のために技術協力
- PCIeカードをはじめ「REBEL」の性能を最大化できる専用モジュールシステムを共同開発予定
- AI半導体スタートアップとの協力は異例…成長するAIインフラ市場での経験蓄積と先制対応目標
Rebellions(代表パク・ソンヒョン)が、世界的なハードウェア製造及びデザイン(DMS、Design and Manufacturing Service)企業であるPEGATRONと戦略的パートナーシップを結び、Rebellionsの次世代AI半導体「REBEL」を搭載した高性能モジュール製品の開発に協力する。 両社は今回協業により、大規模AI演算に必要なインフラ分野で技術協力を進める。
PICeカードなど、Rebellionsの「REBEL」の性能を最大化できる専用モジュールシステムを共同開発・製作することで、電気的(electrical)・機械的(mechanical)・熱的(thermal)な面で最適化されたソリューションを提供する計画だ。これにより、REBELベースの製品をリアルタイムで発売し、安定的な製品の量産体制を整えることが期待される。PEGATRONは、年間売上高約400 億ドル(約6兆1000億円)、従業員10万人以上を抱えるグローバル規模のDMS企業である。 最近、大規模言語モデルを駆動するラック単位のAIサーバー及びモジュール生産に力を注いでいる。
Rebellionsは、スタートアップでありながら、すでに高性能メモリであるHBM3eを搭載したチップレット技術(*)ベースの大型チップ「REBEL」を設計し、その専門性が認められている。*チップレット(Chiplet)技術:複数の半導体チップ(チップレット)をそれぞれ製作した後、 パッケージング技術を利用して一つのパッケージに結合する方式 RebellionsのようなAI半導体スタートアップとの協力は異例の動きと評価される。近年、AIモデルの規模が急激に拡大し、 その性能とエネルギー効率を同時に最大化したシステムの需要が高まっている。
これに伴い、技術力と専門性を持つ企業と迅速な連携を模索し、市場に対応する動きも活発化している。 RebellionsとPEGATRONとの協業もそのような流れから進められた。両社は、Rebellionsの設計能力とPEGATRONの製造ノウハウが組合わさることで、製品の安定性向上と長期的な量産能力の確保につながると期待している。さらに、Rebellionsは今回の協業により、グローバルレベルのAIインフラストラクチャの生態系構築と、安定したバリューチェーンの確保にも拍車がかかるのではないかと予想される。
PEGATRONのCTOであるJames Shue(ジェームス シュー)は、「PEGATRONはこれまでハードウェアの生産と設計分野で長年の経験を積んできた。Rebellionsとのパートナーシップ締結により、RebellionsのチップレットベースのAIアクセラレータ技術を活用し、急成長する市場に必要な経験を蓄積し、新たな領域の需要に対応することを期待している」と述べた。 Rebellionsオ・ジンウク CTOは、「REBELのような巨大なAI半導体を開発するためには、優れた技術力はもちろん、製造の専門知識も不可欠であり、PEGATRONはこれまで膨大な経験を通じてこれを証明してきたトップ企業である」とし、「今回の協業により、Rebellionsは量産レベルの完成度の高いAIインフラソリューションをグローバル市場に適切なタイミングで投入することができると期待している」と述べた。
[会社紹介] PEGATRON企業紹介(www.pegatroncorp.com) PEGATRON Corporationは、2008年に台湾で設立されたハードウェア設計及び生産企業である。豊富な製品開発経験と製造能力を基に、顧客の要求を満たすための設計と生産・製造サービスを提供する。特に、サーバーの設計と製造分野で蓄積された経験をもとに、クラウドサービスプロバイダ(CSP)のデータセンターとエンタープライズ級データセンターの需要を満たす様々な最先端サーバーの開発に注力している。