インターネット産業規制法案に対する評価...平均20点にとどまる
インターネット産業規制法案に対する評価...平均20点にとどまる
韓国インターネット企業協会デジタル経済研究院がインターネット産業の動向と規制の現況をまとめた「2023インターネット産業規制白書」を発刊した。インターネット産業規制白書は2021年から毎年発行されており、2023年の白書には、韓国のインターネット産業の現況、インターネット産業の規模算定、インターネット産業の認識現況及び産業関連の規制立法評価などが盛り込まれた。
白書の主な結果を見ると、まず、2022年基準でインターネット産業の総売上高は前年比16.6%増の622兆1,000億ウォン(約69兆8,551億7,300万円)、韓国のインターネット産業の従事者は前年比16.8%増の187万人だった。特に、人工知能サービス市場の増加が目立つが、2022年の人工知能SW及びサービス分野の売上高は前年比53.7%増の3兆9,000億ウォン(約4,379億円)で、従事者も前年比32.4%増の3.8万人となった。また、デジタル金融の成長も注目に値する。Kbank(ケイバンク)、Kakao Bank(カカオバンク)、Toss Bank(トスバンク)などのインターネット専門銀行の売上高は2021年比110.1%増の2兆9,000億ウォン(約3,256億円)だった。それだけでなく、かんたん決済を通じた決済・送金の売上は2021年比161.0%増の13兆7,000億ウォン(約1兆5,381億9,900万円)に達した。さらに、かんたん決済の場合、従来の金融業だけでなく、フィンテック、携帯電話メーカー、流通、配送、通信など、非金融業者の進出も活発に行われており、成長にさらに拍車がかかる見通しだ。
インターネット産業に対する市民の認識も、このような産業の変化を証明している。一般市民1,028人を対象に実施したアンケート調査の結果、回答者の84.3%が「デジタル産業が個人の生活の質を向上させた」と回答したほか、「デジタル産業が韓国の国家発展に貢献している」(84.6%)、「成長可能性を持っている」(86.3%)と評価した。また、人工知能のような新技術の活用がまだ普及しているとは言い難いが(技術活用の有無についての回答は100点満点基準で平均56.8点)、技術に対する期待感は高く(人工知能の社会的影響力の認識は69.5点、推薦意向は64.3点)、生活情報、コミュニケーション、ショッピング、モビリティ、コンテンツ、金融などの分野別に確認したデジタルサービスの評価も概ね肯定的だった。特に、ショッピング及び生活サービス(77.5点)と金融分野の発展可能性の評価(73.8点)が高く、実際の産業変化と市民の認識が一致していることが確認できた。一方、デジタル産業に対する政府と国会の態度を問う質問では、回答者のほとんどが懐疑的な回答をし、特に国会に対する反応は否定的だった。回答の平均値を100点満点で換算した結果、国会の規制慎重性は45.4点(100点満点)、産業理解度は44.6点(100点満点)だった。
実際、2023年に国会に提出されたインターネット産業規制立法案を分析・評価した結果、インターネット産業関連立法案は法律案基準で計139件に上り、平均20点(100点満点)と評価された。6つの評価指標(用語定義、憲法との合致性、産業及び技術理解度、行政便宜主義、規制管轄、自主規制の有無)を活用して行われた評価で、自主規制の可能性の有無(15.7点)と産業及び技術の理解度(16.2点)で評価が最も低かった。
発議の頻度上位5法案の平均を比較した結果、最も点数が低かった法案はオンラインプラットフォーム法案(9点)だった。オンラインプラットフォーム法案は第21代国会が始まった時点から議論が白熱したことから、最近発議された法案は、初期の法案より多くの学習を通じてプラットフォームエコシステムをうまく機能させる案が盛り込まれるものと期待されたが、初期の法案と議論の方向性だけが変わっただけで、全体的な品質はむしろ低くなったことが確認された。これは現在、国会が複雑で変動性の高いデジタル産業に対する理解が浅く、安易な代替案を乱発していることを意味する。
韓国インターネット企業協会のパク・ソンホ会長は、「今回の白書を通じて、韓国のデジタル産業がエンデミック転換後も持続的に成長し、韓国経済をリードする基盤産業として位置づけられていることが確認できる」とし、「デジタル産業が韓国経済の大きな部分を占めているにもかかわらず、依然としてデジタル産業に対する誤解と不信がなくなっていないと感じている」と話した。その上で、パク会長は、「毎年、デジタル産業関連の規制が溢れる状況で、韓国企業は規制の影の下で海外企業と競争し、孤軍奮闘している。デジタル産業が肯定的なポジションに位置付けられるよう、努力する必要がある」と語った。
原文:https://platum.kr/archives/226600
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