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Kurly、昨年売上高2兆774億ウォン過去最大...損失も40%減

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Kurly、昨年売上高2兆774億ウォン過去最大...損失も40%減

リテールテック企業のKurly(カーリー)が、昨年過去最大の売上高2兆774億ウォン(約2334億円)を記録した。年間損失額は1, 436億ウォン(約161億円)で、前年同期比約40%減少した。Kurlyの年間損失が減少したのは、会社設立以来初めてである。

Kurlyが同日公表した事業報告書によると、同社2023年第4四半期(以下、連結基準)の売上高は5,311億ウォン(約597億円)で、前年同期比5%増加した。同期間の営業損失は50%減の251億ウォン(約28億円)だった。特に12月は、創業以来初めて調整償却前営業利益(以下、EBITDA)の黒字を記録した。12月のEBITDAは前年同月比で約100億ウォン(約11億2350万円)増加し、黒字基調は今年2月末現在、3ヶ月連続続いている。

2023年の年商は2兆773億ウォン(約2334億円)で、前年比2%増加した。営業損失は1,436億ウォン(約161億円)で、これは一年間で40%減少した数値だ。営業利益率の面では、2022年と比較して4.5%ポイント(p)改善された。年間EBITDAも956億ウォン(約107億円)増加した。

Kurlyのこのような成果は、マーケティング費や物流費、固定費など、コスト構造の根本的な改善と持続可能な収益構造を構築したためと分析される。昨年オープンした昌原(チャンウォン)と平沢(ピョンテク)物流センターの生産性向上により物流の安定化を実現し、既存の松坡(ソンパ)物流センター撤退で非効率的な費用執行をなくした部分も大きな影響を与えた。

運搬費や梱包費などの物流費の場合、配送効率の改善と規模の経済効果で約160億ウォン(約18億円)のコストを削減した。従来のサービス品質は維持しつつ、購入単価の削減を実現した。同時に、IT費用など、固定費削減とマーケティング予算の効率化などで220億ウォン(約24億6500万円)を削減することができた。

新事業に属するBeautyKurlyと手数料ベースの3P、Kurlyメンバーズなども業績改善に寄与した。BeautyKurlyの場合、Kurly全体の取引額(GMV)で10%の割合を占め、主要事業群として位置づけられている。食品に比べて単価の高い商品が販売されるため、収益性の向上にも大きく貢献した。

3P事業も、前年比約2倍に成長し、Kurly独自メンバーシップであるKurlyメンバーズは昨年8月のリリース以来、6ヶ月で加入者が200%増加した。会員満足度の基準である加入維持率は85%だった。その結果Kurlyの2023年のGMVは約2兆8,000億ウォン(約3138億円)で、前年比6.1%増加した。

Kurlyのキム・ジョンフンCFOは「昨年、流通業界の不況の中でも新事業進出と構造的なコスト改善などの効果で、売上成長と収益性改善を同時に達成することができた」とし、「新規物流センターの構築など大規模な投資が一段落したため、今年は黒字基調をさらに強固にする一方、成長にも集中する計画」と述べた。



原文:https://platum.kr/archives/225315


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