月ごとに、韓国スタートアップの資金調達TOP15と現況をお届けいたします!

韓国スタートアップ資金調達TOP15

韓国スタートアップ現況

💰投資金は3,268億3,000万ウォンで前月比、前年同月比ともに減 件数は前月比増

11月には前月比34%減となる3,268億3,000万ウォン(約347億7,600万円)が流入した。前年同月と比較しても減少した金額だが、今年の投資が3,000〜5,000億ウォン(約319億~531億円)台で毎月繰り返されていた点から見ると、減少幅は大きくない。投資金は減少したが、投資件数は163件で前月比増となった。これはTIPS(ティップス)などの支援金の影響とみられる。

🏢最も多くの資金を確保した企業はPanmnesia

最も多くの投資資金を確保した企業はファブレススタートアップのPanmnesia(パンネシア)で、800億ウォン(約85億1,100万円)を調達した。企業価値が3,400億ウォン(約361億5,400万円)と認められたPanmnesiaは、次世代メモリーの接続技術であるCXL(ComputeExpress Link)製品を開発している。これに、投資シリコンバレーをベースとする遺伝子企業GenEdit(ジーンエディット)が473億ウォン(約50億2,700万円)、抗体新薬開発会社NOVELTY NOBILITY(ノベルティノビリティ)が233億ウォン(約24億7,600万円)、臓器組織培養開発会社MEPSGEN(マップスジェン)が207億ウォン(約22億円)を調達して続き、バイオ企業が投資の上位を占めた。

🧠ソフトウェア、バイオ/ヘルスケア分野への投資目立つ

分野別では、半導体、AI、セキュリティなどのソフトウェア分野への投資が目立った。100億ウォン(約10億6,200万円)以上の投資が最も多かった。上位5社のうち3社がデジタルヘルスケア企業であるほど、バイオ/ヘルスケアへの投資が多かった。カーボンニュートラル・ソリューションなどへの大規模な投資が流入し、環境・エネルギー・持続可能性分野も注目を集めた。コンシューマーテックは投資件数でTOP3に入ったものの、100億ウォン(約10億6,200万円)以上の投資は1件にとどまった。

💸1,000億ウォン台の大規模投資が途絶える

11月には、下半期に入ってほぼ毎月登場していた1,000億ウォン(約106億2,600万円)台の大規模投資が途絶えた。100億ウォン(約10億6,200万円)以上の投資に成功した企業も前月比で半減したほか、成長段階の投資件数比率も10%以下に落ち込んだ。初期から中期企業まで政府の支援金への依存度が高まっている。11月に活発に活動した投資会社は初期投資会社とアクセラレーターだった。成長段階の投資に乗り出す金融機関のベンチャーキャピタルよりも初期投資家の動きが大きく、最も大きな割合は政府の支援金が占めた。

🤝注目すべきM&A事例なし

11月は新たに流入したグローバルベンチャーキャピタルはなかった。また、注目すべきM&A事例もなかったが、knowmerce(ノーマース)、TOMOCUBE(トモキューブ)、3billion(スリービリオン)、Dotmill(ドットミル)など、さまざまな分野でKOSDAQ(コスダック)上場に成功した企業が多数あった。しかし、初日の株価が急落するなど、成績はほとんどで良くなかった。

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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