【2024年11月】韓国スタートアップ資金調達まとめ
注目すべき韓国のスタートアップの資金調達現況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!
👖コンシューマーテック:WASHSWAT
設立:2015年
分野:ランドリーサービス
HP:https://www.getwashswat.com/
70億ウォン規模のシリーズCブリッジ資金調達、スマートファクトリー拡大へ
WASHSWAT(ウォッシュスワット)が70億ウォン(約7億5,900万円)規模のシリーズCブリッジ資金調達をし、累積調達金510億ウォン(約55億3,600万円)以上を確保した。WASHSWATは、洗濯市場のデジタル転換を目指し、2015年の設立以降、モバイル洗濯アプリ「洗濯特攻隊」を運営している。これは家の前で洗濯物を回収し、再洗濯した服を配送してくれるサービスだ。赤字続きだったWASHSWATは、2022年の168億ウォン(18億2,300万円)の営業損失から2023年は46億ウォン(約4億9,900万円)に赤字幅を縮小した。スマートファクトリーベースのコスト効率化とプレミアムランドリーサービスの拡大で収益性を改善。今回の資金調達の成功に繋がったという。調達金をもとにスマートファクトリーを拡大し、高品質なサービスの提供に注力する計画だ。
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🔐ソフトウェア:AI Spera
設立:2017年
分野:統合セキュリティソリューション
HP:https://www.aispera.com/ja?page=home
120億ウォンの資金調達、3年以内のIPO計画
AI Spera(エイアイスペラ)が120億ウォン(約13億円)の資金を調達し、累積230億ウォン(約24億9,600万円)を確保した。AI Speraは2017年10月に設立したサイバーセキュリティスタートアップで、高麗(コリョ)大学ハッキング対応技術研究室でスタートした。攻撃表面管理(ASM)、脅威インテリジェンス(TI)基盤でリアルタイムのリスク分析と脆弱(ぜいじゃく)性情報を提供する統合セキュリティソリューションのCriminal IP(クリミナルアイピー)を供給。サブスクリプション型セキュリティサービス(SECaaS、Security as a Service)モデルで市場を攻略中だ。海外政府機関や金融機関、大企業などが使用中で、調達金で海外市場のシェア拡大などに取り組み、3年以内にIPOを推進する計画だ。
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🩻バイオ・ヘルスケア:Soombit.AI
設立:2024年
分野:医療AI
50億ウォンの資金を確保、AIサービスのさらなる拡大計画
Soombit.AI(スームビット・エイアイ)がシード投資で50億ウォン(約5億4,200万円)の資金を確保した。Soombit.AIは2024年に設立した医療AIスタートアップで、Kakaobrain(カカオブレイン)で胸部X線画像の文字情報読み取り補助AI事業を開発したチームが創業した。現在、放射線科医のための、AIベースによる画像ファイルの文字情報読み取り生成ソリューションAIRead-CXRを開発している。このソリューションは、生成型AIに基づき、胸部X線における様々な所見について、文字情報を読み取り、異常可能性の情報を提供することで、放射線科医の読み取り作業の効率性を向上させることを目的としている。調達金は人材確保とサービス提供領域の拡大に活用予定で、X線以外にもCTなど様々なモダリティに拡大し、顧客中心のAIサービスを開発していく計画だ。
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💰フィンテック:Allrafintech
設立:2019年
分野:売上債権ファクタリングサービス
90億ウォンの資金調達、自動車修理市場、食材流通市場などへサービス展開を計画
Allrafintech(オーラフィンテック)が90億ウォン(約9億7,600万円)の資金を調達した。2019年12月に設立したAllrafintechは、複雑な売上債権ファクタリングサービスを簡素化し、小・中規模事業主の資金流動性の問題を解決する。オンラインショッピングモールの販売者の代金を配送後、即時に精算してくれるサービスが同社の代表的サービスだ。これまで2ヶ月かかっていた精算期間を大幅に短縮した。このような迅速な精算は、各種販売データ、顧客サービスデータを活用した独自の信用評価技術を通じて可能だ。今回の投資を通じて、既存のサービスを高度化させるほか、自動車修理市場、食材流通市場など様々な産業に拡大する計画だ。
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💡環境/エネルギー/持続可能性:CnerG
設立:2020年
分野:クリーンエネルギー調達ソリューション
132億ウォンの資金調達、アジア、ヨーロッパ、アメリカ市場への事業拡大を計画
CnerG(シナジー)が132億ウォン(約14億3,200万円)の資金を調達した。2020年に設立したCnerGは、クリーンエネルギー調達ソリューションと炭素会計、ESGサプライチェーン管理ソリューションを提供している。CnerGのプラットフォームCnerG Platformを通じて、新再生可能エネルギー供給証明書(REC)と自主的な炭素排出権のような環境商品を取引できるサービスを運営。現在までに世界で170社あまりの顧客と取引ネットワークを構築した。調達金はクリーンエネルギー取引ソリューションの高度化と新規カーボンニュートラルソリューションの開発、クリーンエネルギー供給チャネルの安定化のため、発電資産の確保に使用する予定だ。韓国をはじめ、シンガポール、台湾を皮切りに、アジア、ヨーロッパ、アメリカ市場へ事業を拡大する計画だ。
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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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