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【2024年10月】韓国スタートアップ資金調達まとめ
注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!
👗コンシューマーテック:ABLY Corporation
設立:2015年
分野:ファッションプラットフォーム
Alibabaと1,000億ウォン規模の資金調達契約を締結
ファッションプラットフォーム「ABLY(エイブリー)」の運営会社ABLY Corporation(エイブリーコーポレーション)が、Alibaba(アリババ)と1,000億ウォン(約110億8,800万円)規模の新旧株資金調達契約を締結した。投資は3回にわたって行われる予定。新株基準の企業価値は3兆ウォン(約3,325億3,800万円)、旧株は1兆2,000億ウォン(約1,330億1,500万円)と認定された。2018年に開設したABLYは、単一アプリだけで2020年の取引額7,000億ウォン(約775億9,500万円)を達成し、今年上半期の取引額だけでも1兆ウォン(約1,108億6,000万円)以上、年間取引額は2兆ウォン(約2,217億8,000万円)を超える見込みだ。女性ファッションを越え、男性ファッションプラットフォーム「4910」も100万ダウンロードを突破し、成長中だ。昨年、ABLYは売上高2,595億ウォン(約287億7,900万円)を記録して、過去最高を更新。営業利益は33億ウォン(約3億6,500万円)で初の年間黒字を達成した。
🔎ソフトウェア:MARQVISION
設立:2021年
分野:偽造品モニタリングソリューション
HP:https://www.marqvision.com/kr/home
500億ウォンのシリーズA資金調達を完了、オールインワンIPシステム構築へ
偽造品モニタリングソリューション企業のMARQVISION(マークビジョン)が220億ウォン(約24億3,900万円)の資金を確保し、500億ウォン(約55億4,500万円)のシリーズA資金調達を完了した。2021年に設立したMARQVISIONは、AI技術を活用し、世界180カ国1500のマーケットプレイスで偽造品、不正販売、違法コンテンツ、オンライン詐欺をリアルタイムで検出し、制裁するソリューションを提供している。サービス開始3年で年間リピート売上が137億ウォン(約15億1,900万円)を突破するなど急成長している。最近、生成型AI製品群である「MARQ AI(マークエイアイ)」をリリースした。これは既存のサービスを統合し、生成型AIを全面的に導入したもので、99%以上の精度で偽造品関連の証拠を収集できる。MARQVISIONは今後2年以内に1000のブランド、コンテンツ企業のIP保護、管理、ライセンシングを一箇所で行うことができるオールインワンIPシステムを作る計画だ。
🏥バイオ・ヘルスケア:GENI-US
設立:2017年
分野:ビューティークリニックのブランディング
270億ウォンを調達、病院向け美容用医療消耗品の流通事業もスタート
ビューティークリニックのブランディング企業GENI-US(ジニアス)が新旧株を含めて270億ウォン(約29億9,400万円)を調達し、企業価値が2,000億ウォン(約221億7,900万円)と認められた。新株調達金額は100億ウォン(約11億円)だ。GENI-USは病院経営支援ソリューション企業としてスタートし、病院ブランディング、マーケティングソリューション企業としてピボットした。現在、多数の病院にブランディングやマーケティングを提供している。また、病院向け美容用医療消耗品の流通事業を開始し、売上成長力を確保。このMRO事業を分割して業績を上げた後、株式市場に参入する計画だ。
🧑🎤メディア・コンテンツ:MAKESTAR
設立:2015年
分野:グローバルK-POPエンタメプラットフォーム
300億ウォンの資金調達、海外での売り上げが好調
グローバルK-POPエンターテインメントプラットフォームのMAKESTAR(メイクスター)が300億ウォン(約33億2,600万円)の資金を調達し、累積投資額556億ウォン(約61億6,500万円)を確保した。2015年に設立したMAKESTARは、企画会社と共同でグッズ、アルバム、コンサートなどを制作・流通させることからスタート。現在は230カ国あまりのユーザーが訪れ、180カ国あまりで売上が発生するグローバルK-POPプラットフォームに成長した。K-POP市場で新たなアルバム形式で注目される「PocaAlbum(ポカアルバム)」を初めて企画もした。同社によると、昨年956億ウォン(約106億円)の売上を達成。特に全体の売上の70%以上が海外で発生しているという。
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🚗物流・配送:RideFlux
設立:2018年
分野:自動運転サービス
260億ウォンの資金調達、無人自動運転ソフトウェアの開発に注力へ
RideFlux(ライドフラックス)が260億ウォン(約28億8,200万円)の資金を調達し、累積投資額552億ウォン(約61億2,000万円)を確保した。RideFluxは2018年に設立し、完全自動運転サービスを目指し、認知、判断、制御などのフルスタックソフトウェアを開発している。2020年、南部の済州(チェジュ)で韓国初の需要応答型自動運転サービスを開始し、今年6月に国土交通部(省)から自動運転システムを搭載した無人自動運転車の一般道路走行の臨時許可を受けた。今回の資金調達で技術者の採用と無人自動運転ソフトウェアの開発に集中する。事業領域を拡大し、自動運転貨物輸送市場への進出も本格化させる。
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🎨エドテック:CLASS101
設立:2015年
分野:クリエイターコンテンツプラットフォーム
HP:https://class101.net/ko/intro
15億ウォンの資金調達、今年初めて年間黒字を達成
オンラインクラスサブスクプラットフォームのCLASS101が15億ウォン(約1億6,600万円)の資金調達をし、累積調達額790億ウォン(約87億6,000万円)を確保した。CLASS101は、昨年からユーザー環境の改善に取り組み、今年初めて年間黒字を達成した。サブスクサービスへの転換などで業績を改善。今回の資金調達でメガクリエイターを大量採用し、オールインワンのクリエイターコンテンツプラットフォームに転換する計画だ。クリエイターが会員にクラスを提供するだけでなく、年内に、コミュニケーション、グッズ販売までできる「クリエイターホーム」をリリースし、クリエイターとクラスメイト間の交流拡大を図る。
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☀️環境・エネルギー・持続可能性:H ENERGY(エイチエナジー)
設立:2018年
分野:エネルギー投資プラットフォーム
400億ウォンのシリーズC資金調達、日本の新電力市場への進出を推進
H ENERGY(エイチエナジー)が400億ウォン(約44億3,600万円)のシリーズC資金調達をした。H ENERGY(エイチエナジー)は2018年に設立し、エネルギー投資プラットフォーム「MOHAET(モハート)」と太陽光発電所カスタムサブスクサービス「ソーラーONケア」を運営している。MOHAETは個人投資家の資金で発電所を建設し、電力販売収益を分配する仕組みで、累積会員数は12万人を突破。累積調達額2,000億ウォン(221億8,000万円)を達成した。H ENERGYは調達金で日本の新電力市場への進出を推進し、ESSレンタルサービスを準備する計画で、2026年の上場を目指している。
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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