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【2024年5月】韓国スタートアップ資金調達まとめ

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【2024年5月】韓国スタートアップ資金調達まとめ

注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごとおよび分野別に詳しく取り上げます!

🛒コンシューマーテック:GOPIZZA

設立:2017年

分野:フードサービス

HP:https://gopizza.kr/main

【136億ウォン規模の資金調達、来年中の上場目指す】

1人用ピザブランドGOPIZZA(ゴーピザ)がタイの企業から136億ウォン(約15億5,600万円)規模の資金を調達した。2017年に設立したGOPIZZAは、スマートオーブンでピザを素早く焼き上げ、ロボットアームも活用して厨房での作業の効率化を高めることに成功した。2019年にインドに初の海外店舗をオープンし、現在、韓国を含む7ヶ国で200余りの店舗を運営している。2023年は全売上高の40%を海外で上げた。2025年中に上場する計画で、年内に主幹事社を選定予定だ。

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🧑‍💻ソフトウェア:Datarize

設立:2019年

分野:CRM(顧客管理ツール)サービス

HP:https://datarize.ai/ko

【150億ウォンの資金調達、グローバル事業に注力】

Datarize(データライズ)が150億ウォン(約17億1,600万円)の資金を調達した。オンラインショッピングモールの成長のためのオールインワン・クロスソリューションを開発するDatarizeは、簡単なインストールだけでサイトと顧客データを自動収集・分析し、分析内容を基にパーソナライズしたキャンペーン素材を制作。オーディエンス設定、発送、運営、結果分析まで自動化したサービスを提供している。Xexymix(ゼクシィミックス)やAttrangs(アトランス)、HOTPING(ホッピン)、wisely(ワイズリー)、Slim9(スリムナイン)、DINT(ディント)など1000社以上のEコマースを顧客としている。今回の投資金はグローバル拡大に活用する予定で、2022年の米国法人に続き、今年1月には日本法人を設立。グローバル事業の拡大に注力する。

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🏭製造:perigee.space

設立:2018年

分野:ロケット開発

HP:https://perigee.space/

【140億ウォンの資金調達、発射体の研究開発に活用予定】

Perigee Aerospace(ペリジーエアロスペース)が140億ウォン(約16億円)の資金を調達し、年内の上場を目指す。企業価値は3,000億ウォン(約343億2,600万円)規模と予想される。2018年に設立したPerigee Aerospaceは、200kg以下の人工衛星を地球の上空500㎞内外の低軌道に輸送する小型宇宙ロケットを開発している。南部の済州(チェジュ)市と事業用打ち上げの運営協約を結んだ。6月末には、独自開発した準軌道発射体を済州の海上で打ち上げ予定だ。今回の投資金は、発射体であるブルーエール1の研究開発に活用する計画だ。

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💰フィンテック:December&Company

設立:2016年

分野:AI一任投資サービス

HP:https://www.dco.com/#/

【170億ウォンの資金調達、AI投資一任サービス「fint」高度化へ】

December & Company(ディセンバーアンドカンパニー)が170億ウォン(約19億4,500万円)の資金を調達した。2016年に設立したDecember & Companyは、AI投資一任サービスfint(フィント)を運営している。fintは、AIがグローバル株式、債券、ETFなどに自動で投資してくれるロボアドバイザーだ。昨年、社名をDecember & Company資産運用からDecember & Companyに変更した。大株主もForest Partners(フォレスト・パートナーズ)に変更した後、財務強化と事業拡大に取り組んでいる。今回の資金調達をもとに、fintをさらに高度化し、技術開発に取り組む予定だ。また、今年下半期に予想される退職年金一任市場でも差別化した競争力を確保していく戦略だ。

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🏘️プロップテック:cupix

設立:2015年

分野:建設現場向け3Dデジタルツインプラットフォーム

HP:https://careers-kr.cupix.com/

【260億ウォンの資金を調達、グローバル展開に活用計画】

プロップテックスタートアップのcupix(キューピックス)が260億ウォン(約29億7,500万円)の資金を調達し、累積700億ウォン(約80億円)を確保した。投資額は320億ウォン(約36億6,200万円)で、60億ウォン(約6億8,600万円)は旧株取引だ。2015年に設立したcupixは、3D仮想現実の技術に基づき室内空間を演出するデジタルツインソリューションを提供している。この技術により、建設現場を遠隔で管理することができる。2020年にThe Home Depot(ホームデポット)と供給契約を締結し、グローバル市場にいち早く進出。現在、グローバル市場を攻略し、米国、カナダ、豪州などで成果を上げている。今回の投資金はグローバル展開に活用する計画だ。

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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/media/KORIT編集部
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KORIT編集部

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