【10月資金調達現況】韓国スタートアップレシピ:車両/モビリティ分野|月間スタートアップレシピ
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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車両/モビリティ分野:2023年10月資金調達現況
自動運転技術を有するスタートアップに資金流入
投資の極寒期の中でも、モビリティ分野には資金が流入している。中でも、自動運転技術を有するスタートアップには多くの資金が投入されている。
AUTONOMOUS a2z(オートノーマスエイトゥーズィー)
340億ウォンの資金調達、上場準備へ
自動運転ソリューションのスタートアップAUTONOMOUS a2z(オートノーマスエイトゥーズィー)が、340億ウォン(約37億5,200万円)の資金調達を完了し、2025年の上場準備に入る。2018年の設立後、自動運転システムの中核であるライダー信号処理技術と認知・判断・制御のフルスタックアルゴリズムで最適な走行戦略を立てるa2zソリューションの開発に成功した。小型電気自動車から乗用車、小型バス、特装車など、様々なプラットフォームに適用でき、全国の様々な都市で実証テストも行った。また、12人乗り無人シャトル(プロジェクトMS)と300kg以上積載できる無人配送(プロジェクトSD)の2車種を開発し、昨年10月に開かれた2023未来モビリティエキスポ(DIFA2023)期間中に初めて公開した。今回の投資金は、車両プラットフォームの量産化開発と海外進出のための資金として活用し、上場後、本格的なパイロット量産を開始する計画だ。
PABLO AIR(パブロ航空)
210億ウォンの資金調達、技術特例上場目指す
PABLO AIR(パブロ航空)が210億ウォン(約23億1,800万円)の資金を調達し、累積額430億ウォン(約47億4,600万円)を達成した。2018年に設立したPABLO AIR(パブロ航空)は、無人移動体の自律群集飛行技術と統合管制システムを中心とした未来産業有用技術を有している。ドローンショー、ドローン配送、UAM商用化、国防無人移動体事業も展開している。今回の資金調達を契機に、海外市場の拡大に集中する計画だ。中でも自社の技術力で開発した公演用ドローンの販売とドローンショーの海外進出に重点を置く予定だ。その他、ドローン交通管制(UTM)の開発など、韓国内外のドローン、UAMの裾野拡大のためのインフラも構築する。投資金の一部はシナジー効果を発揮できるスタートアップに再投資する計画で、来年下半期に技術特例上場を推進する。
SOSLAB(エスオーエスラボ)
176億ウォンの資金調達、企業価値が上昇
ライダー専門企業SOSLAB(エスオーエスラボ)が上場を控える中、176億ウォン(約19億4,300万円)の資金を調達し、累積額は538億ウォン(約59億3,900万円)を記録した。既存の投資家のほか、新規投資家が集まり、計画よりも多くの資金が集まった。2016年に設立したSOSLABは、自動運転車両の中核技術で使用される固定型ライダーセンサーを開発している。技術力が認められ、高解像度3DライダーMLを開発し、「CES 2021革新賞」を受賞したほか、現代自動車グループとモバイルロボット用ライダーの共同開発もした。今年は売上高70億ウォン(約7億7,200万円)を記録する見通しとなり、企業価値が上昇。10月末にKOSDAQ(コスダック)上場予備審査請求を申請した。
MOBILTECH(モービルテック)
130億ウォンの資金調達、KOSDAQ上場準備を本格化へ
130億ウォン(約14億3,500万円)の資金調達をしたMOBILTECH(モービルテック)は、2017年に設立したAIベースの空間情報・自動運転のスタートアップだ。室内外の空間を素早く精密にスキャンして3D高精度地図を構築する技術を開発しており、モバイルマッピングシステム(MMS)、自律走行位置認識(SLAM)、データ処理分野で技術力を有している。実際の都市を3次元で実現したレプリカシティを作り、自動運転、都市計画、施設物管理に活用する計画だ。今回の資金調達を通じて、B2B企業の顧客を韓国内外に拡大する一方、KOSDAQ上場準備も本格化させる計画だ。
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