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配達員が嫌がる「面倒なデリバリー」を配達ロボット「Dilly」が解決

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配達員が嫌がる「面倒なデリバリー」を配達ロボット「Dilly」が解決

Woowa Brothers、早ければ年内にDillyを導入…「デリバリーゾーン」の活用も検討中

Baemin(配達の民族)を運営するWoowa Brothers(配達の民族)の配達ロボット「Dilly(ディリー)」が早ければ年内に導入される。配達単価が安く、難易度が高いという理由で、配達員から嫌がられる「面倒なデリバリー」をロボットが代替するということで、大きな期待が寄せられている。

お店で受け取った商品を、ロボットがエレベーターに乗って自宅前まで配達

12日、Woowa Brothersによると、Dillyの技術的な完成度はかなり高いレベルまで達しているという。すでにソウルのテヘラン路や京畿道の光敎新都市などでは、ロボットが注文商品をピックアップし、横断歩道を渡ったり、共同玄関とエレベーターを経由して自宅まで配達するサービス実証が行われている。

関連法令は昨年上半期に国会を通過した。さらに、先月26日には韓国ロボット産業振興院から屋外移動ロボット運行安全認証を取得し、韓国全国の歩道を走行できる資格を得た。

Baeminの関係者は、「これまでの実証事業は、限定されたマンション団地や500m以内の区域内で行われてきたが、数ヶ月以内に導入する予定の配達ロボットは、より広範な地域を対象にする予定だ。」とし、「ただ、最初から全国を対象にするのは難しいので、ソウルと首都圏の一部地域から始めることになる。」と述べた。

配達員や消費者から敬遠される地域をロボットが担当

/画像=NAVERウェブトゥーンDelivery Kingの1シーン

高度化されたロボットが配達に導入されるというニュースに、一部のコミュニティでは配達員の需要が減るのではないかという懸念も出ているが、ほとんどの配達員はロボットが人を完全に代替することはできないと見ている。

配達員たちが期待している点は、配達単価が安く、難易度の高い「面倒なデリバリー」をロボットが徐々に担当するということだ。まとめ配達の需要が少ない場所、急勾配の場所、僻地などでは、デリバリーを担当する配達員を見つけるのが難しいからだ。そのため、一部の配達代行業者は、新人配達員にこのような「面倒なデリバリー」を押し付けることもあるという。

Baeminの関係者も、「まだロボットがライダーを完全に代替するほどには高度化されていない。」とし、「注文が集中するピーク時の配達や、配達員らが嫌がる地域の配達、低単価の配達を補助する役割を果たすことになるだろう。」と予想した。

マンション団地内からバイクが消える?

ソウル市内の住宅街を走る配達用バイク /写真=NEWSIS

Baeminは、ロボット配達を団地内の「配達ゾーン」で活用する案も検討している。各団地ごとに配達ゾーンを設定し、配達員がその場所に注文商品を届け、配達ゾーンに待機しているロボットが商品を分類して各家庭に届けるシステムだ。共同玄関の外側に設置してある宅配ボックスと同じような運営方式だ。

このシステムを活用することで、デリバリーの増加に伴い、住宅団地内で危険運転を繰り返していた一部の配達員に対する良くない認識も改善されるとみられている。また、頻繁に外部の人が出入りすることを嫌う住民たちも安心して利用することができる。最も時間がかかる「団地内の棟・部屋番号探し」の過程を省けるため、配達員からも好評を得ると予想される。ただし、この方法を実際に適用するかどうかは確定していない。

一方、ロボットが配達需要の一部を代替することで、配達料の値上げを抑制する効果も期待されている。韓国消費者団体協議会は先月、「配達プラットフォームの配達料金や各種手数料が過度に高くなっており、加盟店の諸費用負担が増加しているかどうかを監視する必要がある。」とし、「外食事業の経費増加はそのまま商品メニューの価格上昇につながる。」と指摘している。



<ソウル・三成洞のCOEXモール周辺でデリバリーをしている配達ロボット「Dilly」。/写真=Woowa Brothers>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024081214050595693



/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

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