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非対面診療件数が急増…小児科・慢性疾患の医療不足を解決

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非対面診療件数が急増…小児科・慢性疾患の医療不足を解決

政府が、専攻医のストライキに対応する策として非対面診療を全面拡大した結果、関連プラットフォームを求める医療消費者が急増している。特に、小児科と慢性疾患分野を中心に、非対面診療が大幅に増加していることが分かった。ただし、現在は医院レベルの医療機関を中心に非対面診療が行われているため、病院レベルの医療機関の需要を代替するには力不足だという指摘もある。

10日、遠隔医療産業協議会(遠産協)によると、dr.now(ドクターナウ)、My Doctor(マイドクター)、goodoc(グッドク)、soldoc(ソルドク)など、非対面診療プラットフォーム4社の1日の平均非対面診療件数は、2月の3,937件から3月には5,020件に増加した。今月に入ってからは5,762件となり、2月より46%以上増加した。遠産協のイ・スル共同会長は、「非対面診療が全面的に許可されて以降、利用者が急増した。」とし、「企業によって異なるが、一日の平均非対面診療件数が3,000件台に増え、最近は6,000件に迫っている。」と話した。

政府は2月末、医学部の増員に反対する専攻医の集団辞職で医師不足が深刻化したため、非対面診療を全面的に許可した。今までは、医療僻地や週末・祝日のみ初診患者限定で非対面診療が可能だったが、これからは医療僻地ではない場所でも、再診患者が平日に非対面診療を受けることができるようになった。

【ソウル=NEWSIS】コ・スンミン記者=大韓医師協会の非常対策委員会によると、開業医も4月から週40時間の短縮診療を始めるという。写真は、診療時間変更の案内が掲示されているソウルの医院の様子。法律の枠内で自主的に参加する方法で、徐々に広がっていくものと予想される。2024.04.01. kkssmm99@newsis.com/写真=コ・スンミン

1日から開業医も診療時間短縮に踏み切ったが、非対面診療件数は増え続け、大きな影響はないことが分かった。大韓医師協会によると、4月から開業医も週40時間の診療時間短縮に参加するという。一部では、非対面診療プラットフォームに参加した医師のほとんどが地域で医院を運営する開業医であるため、非対面診療に支障をきたす可能性があるとの懸念も出ている。

非対面診療の全面拡大後、利用率が最も大きく増加した診療科は小児科だった。dr.nowの場合、小児科の診療割合が10%未満から30%台まで増加し、全診療科目の中で最も高い割合を占めた。My Doctorも、3月の小児科診療件数が制限的に非対面診療が許可されていた1月より400%以上増加したことが分かった。

小学校3年生の子どもを持つAさんは、「子どもが生まれつき気管支が弱く、薬を早く飲まないと肺炎の症状が現れることもある。」とし、「週末の夜、急に子どもの気管支の症状が悪化したが、病院に行くのが難しかったため、非対面診療アプリを通じて気管支スプレーを処方してもらった。」と話した。

ただし、非対面診療が医療空白を完全に埋めるには限界がある。現在、医師不足は病院レベルの医療機関で発生しているが、非対面診療プラットフォームに参入した病院は0だ。今月3日から、韓国全国の保健所・保健支所の非対面診療も許可されたが、まだ非対面診療ソリューションの導入を検討している段階だという。

実際、ollacare(オーラケア)は病院レベルの医療機関と自社ソリューションの供給について協議したが、最終的には中止となった。今月からソウル大学病院の希少疾患センターと共同で開始する予定だった非対面診療サービスも、開発が完了しているにも関わらず、ストライキの問題で5~6月に延期された。

ollacareの運営会社blueant(ブルーアント)のキム・ソンヒョン代表は、「現在の非対面診療は医療空白による一時的な全面拡大。」とし、「費用をかけてソリューションを導入しても、今後政策により再び禁止される可能性があるため、結局(ソリューションの導入は)中止となった。」と述べた。

業界関係者は、「病院レベルの医療機関でも、手術後の経過や慢性疾患者の症状を遠隔でモニタリングするなど、事後管理のための非対面診療の需要は高い。」とし、「非対面診療件数を増やすだけでなく、有意義なサービスに進化させるために政策的な支援が必要な時期。」と述べた。



原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024040914141454169


/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

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