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日本の資産運用会社が韓国のスタートアップに対して400億円規模のファンドを組成

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日本の資産運用会社が韓国のスタートアップに対して400億円規模のファンドを組成

[2023ユニコーンファクトリーネットワーキングセミナー]<9>インクルージョン・ジャパンのディレクター吉沢 康弘氏 

「皆さんが日本市場に進出する際のサポート役になります」


インクルージョン・ジャパン(ICJ)のディレクター吉沢 康弘氏は19日、MONEYTODAYのスタートアップメディアプラットフォーム「ユニコーンファクトリー」が主催する「スタートアップネットワーキングセミナー」で、韓国のスタートアップ代表に対して、このように約束した。

吉沢ディレクターは、日本のフィンテック業界に最も大きな影響を与えたライフネット生命保険(旧ネットライフ企画)の創立メンバーで、ライフネット生命保険の上場後、2011年に資産運用会社ICJを設立した。ICJを通じて、ベンチャー・スタートアップの初期段階から、マーケティングや協業などを中心にコンサルティングを行っている。

代表的なポートフォリオ企業として、最近日本の株式市場にユニコーン(企業価値1兆ウォン以上の非上場企業)として上場した月探査用着陸船の開発企業「ispace(アイスペース)」や、最近ユニコーンとして認定された炭素排出量のクラウドサービス「Zeroboard(ゼロボード)」などがある。ファンド出資者と被投資企業間の協業を積極的に推進した結果だ。

吉沢ディレクターが今回韓国を訪れたのは、すでに日本に進出しているか、進出意向のある韓国のスタートアップを発掘するためだ。こうして発掘した企業に、「ICJ第2号ファンド」を通じて投資を進める計画だ。

最近組成を完了したICJ第2号ファンドは総額400億円規模で、主にESG(環境・社会・ガバナンス)投資に焦点を当てている。吉沢ディレクターは「シリーズA以上の段階で、すぐに大企業と協業関係を構築できるスタートアップを重点的に探している」と話した。

この日は、ICJの紹介の後、セミナーに参加したスタートアップの紹介が続いた。ユニコーンファクトリーのスタートアップビッグデータ「データラボ」を基に選ばれた企業は、△XL8(エックスエルエイト)、△SYNERGY(シナジー)、△INEEJI(イニジー)、△PiQuant(パイクァント)、 △Onoma AI(オノマAI)、△POSTMATH(ポストマス)、△The Swing(ザスウィング)、△LD Carbon(エルディーカーボン)などだ。この日のスタートアップに関する紹介には、人工知能(AI)翻訳スタートアップのXL8の技術が活用され、各スタートアップの代表が韓国語または英語で発表する際、日本語翻訳された文章がリアルタイムで大画面に表示された。

紹介の後は、ICJとスタートアップの双方による質疑応答が行われた。韓国のベンチャーキャピタル(VC)業界や日本進出に関する具体的な質問が続いた。吉沢ディレクターは、「今回のICJ第2号ファンドに出資する企業は、大手投資銀行(IB)を含む、政府金融機関、電力会社など様々だ」とし、「ICJは韓国スタートアップの日本進出において、彼らとの架け橋の役割を果たす」と話した。

19日、ソウル鍾路区のMONEYTODAY本社で行われたインクルージョン・ジャパンとユニコーンファクトリーのネットワーキングセミナー /写真=ホン・ボンジン記者



<画像=19日、ソウル鍾路区小公洞MONEYTODAY本社でのインクルージョン・ジャパンとユニコーンファクトリーのネットワーキングセミナーに参加したディレクター吉沢 康弘氏 (右から3番目)/写真=ホン・ボンジン記者>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023121922485067192


/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

2021年に発足したUNICORN FACTORY(ユニコーンファクトリー)は、MONEY TODAY(マネートゥデイ)が韓国の総合誌で初めてスタートさせたスタートアップ専門のメディアプラットフォームです。 溢れるニュースの中でスタートアップ生態系に必要なニュースだけを厳選し深く伝えます。

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