電気自動車充電ソリューション専門企業「EVAR」、220億ウォン規模のシリーズB資金調達
電気自動車充電ソリューション専門企業「EVAR」、220億ウォン規模のシリーズB資金調達
電気自動車の充電ソリューション専門企業、EVAR(エヴァー)が220億ウォン(約24億4,100万円)規模のシリーズB資金調達をした。
EVARの今回の投資ラウンドには、KDB産業銀行、サムスン証券、SBI Investment(エスビーアイインベストメント)、DSC Investment(ディーエスシーインベストメント、Schmidt(シュミット)、Envisioning Partners(インビジョニングパートナーズ)、ハンファ投資証券、そして日本のORIX(オリックス)が参加した。韓国の充電器メーカーが海外から資金を調達したのはEVARが初めて。
EVAR側は「政策金融機関であるKDB産業銀行が参加したことで企業の対外信頼度が高まり、海外の資金調達まで成し遂げ、当初の目標比2倍以上の資金を調達することができた」と説明している。
EVARは自動運転の自動充電ロボットやカート型充電器など、移動型充電ソリューションからスタートした企業だ。サムスン電子の社内ベンチャープログラム「Cラボ」の35番目のスピンオフ企業として2018年に独立し、創業初期にNAVER D2SF、Schmidt(シュミット)などから資金を調達した。
現在、EVARは全国に2万台近い急速充電器を供給。世界最大規模のスマートロードバランシング充電インフラの普及を進めている。スマートロードバランシングは、限られた電力資源を複数の充電器で分け合って使用する技術で、電力を効率的に分配できるため、活用度が高い。EVARは今年5月に世界初の電気自動車火災検知ソリューションを搭載した急速充電器「Smart EV Charger 2.0」を発売。緊急時に迅速で効果的な初動対応を支援している。
EVARは世界最大のIT博覧会CESで2022年から2年連続で5つの革新賞を受賞して注目を集め、カナダで250万ドル(約3億6,137万円)相当の供給契約を締結。北米市場の攻略を進めている。
EVARのイ・フン代表は「今回の資金調達を通じて、技術を持つ優秀な人材を確保し、年内に高品質の急速充電インフラを電気自動車ユーザーに提供する。米国、日本をはじめとする海外進出を進めていく」と話した。また、「スマートグリッド、知能型需要管理(DR)などを通じて地球のエネルギー効率化をリードする企業に発展させ、カーボンニュートラルと持続可能な地球をつくるために貢献していきたい」と語った。
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