Kモビリティの成長原動力は「オープンイノベーション」...業界の自生力確保

韓自研「イノベーション促進ミートアップ」
電動化・自律走行・四足歩行ロボットなど
企業間の技術商用化全般で協力
スタートアップ投資現況・製品紹介
オープン型イノベーション促進の方向性を議論

未来のモビリティ産業をリードする成長動力として「オープンイノベーション（開放型革新）」エコシステムが注目されている。韓国の完成車、部品企業、スタートアップがK-モビリティの自生力を育てるための土台を共に作ろうとの声が高まっている。

韓国自動車研究院（以下、韓自研）は20日、ソウルにあるコンベンション・センター、COEX（コエックス）で韓国貿易協会と「モビリティ中堅企業・スタートアップConnect」を開催した。韓国のモビリティの専門家たちが、電動化、モビリティ、コネクティビティなど、未来のモビリティ産業で注目されているオープンイノベーションの促進方向について議論した。

FuturePlay（フューチャープレイ）のチャ・モゴン・チーム長は、「モビリティオープンイノベーションの優秀事例」と題して行った発表を通じて「モビリティ産業は、大企業、中小・中堅企業とスタートアップが技術商用化全般で協力してこそ成功の可能性が高くなる」とし、「オープン型イノベーションを通じてグローバルモビリティ市場に容易に参入することができ、スタートアップに新たなチャンスになるだろう」と述べた。

FuturePlayは、スタートアップを発掘・育成する創立10年目のアクセラレータだ。投資分野では、自動運転・ロボット(16.7%)が最も多い。

게티이미지 <Getty Images>

イベントに参加した現代自動車グループは、電動化、人の介入のない自動運転、危険業務に代わる四足歩行ロボットなど、独自の技術開発だけでなく、技術力の高いスタートアップに投資し、新しい成長エンジンを作っている。

FuturePlayは、中堅モビリティ企業HL Mando（エイチエルマンド）とNeubility（ニュービリティ）、 Korbot（コボット）、tvU（ティービーユー）、Navifra（ナビプラ）など、モビリティ「Techup+（テックアッププラス）」の事業に関連する14社以上の技術スタートアップを発掘した。HL Mandoがスタートアップの新技術開発を支援するテストベッドの役割を果たし、モビリティの商用化の機会を提供している。

イスラエルのモビリティエコシステム構築のためのグローバルコミュニティ「エコモーション」の事例も紹介された。エコモーションは600以上のスタートアップと1万3000人の会員を持つグローバルコミュニティだ。電気自動車、ロボティクス、未来航空モビリティ関連のスタートアップと協力し、新製品の開発期間を短縮するエコシステムを作っている。

モビリティスタートアップの製品や技術を紹介するブースも用意された。リビルダーAI、モーターヘッド、ビットセンシング、ランコード、DHエネルギーシステムなど、韓国のモビリティ分野における優秀なスタートアップ6社が企業説明(IR)と専門人材確保のためのコンサルティングブースを運営した。

この日、韓自研と貿易協会はモビリティスタートアップの支援と部品業界の自生力確保のための業務協約(MOU)を締結した。韓自研のナ・スンシク院長、貿易協会のチャン・マンギ副会長ら両団体の関係者が出席した。両機関は、韓国のモビリティエコシステムの転換に迅速に対応する一方、有機的な協力体制を構築し、未来車への転換を適時に実現する案を策定することにした。

ナ・スンシク院長は「世界の完成車、部品メーカー、スタートアップがモビリティ時代の生存のために努力している中、自生力確保のため、関連企業の出会いの場を拡大していく」と明らかにした。

<画像：モビリティ中堅企業とスタートアップ間の出会いの場を設け、未来車事業のアイデアを発掘するため「モビリティ中堅企業-スタートアップConnect」の催しが20日、ソウル市にある、コエックススタートアップブランチで開かれた。ビットセンシングのブースで関係者がレベル3+の自律走行を実現できる次世代レーダーセンサーソリューションについて説明している。>

原文：https://www.etnews.com/20230720000060