ソウル市、グローバルユニコーン企業育成に44億ウォン投入...400社海外進出支援
ソウル市、グローバルユニコーン企業育成に44億ウォン投入...400社海外進出支援
ソウル市が、技術競争力を持つ韓国企業が、狭い内需市場の限界を超えグローバルユニコーンに成長できるよう、有望なタートアップのグローバル進出支援に乗り出す。今年44億ウォン(約4億9120万円)の予算を投入し、米国シリコンバレーを含む米国、ドイツなど16カ国に「海外進出支援国」を拡大し、合計400社以上の企業の海外進出を支援する計画だ。
ソウル市はこのような「グローバル進出プログラム」の一環として、「ソウル創業ハブ孔徳(コンドク)」では、米国(シリコンバレー)、ベトナム、インド、中国、インドネシアなど5カ国で成長可能性を探る43のスタートアップを5月13日まで募集する。これを皮切りに、ソウルバイオハブ、ソウルフィンテックラボなど、ソウル市の創業支援施設ごとに順次グローバル支援プログラムを稼働させる。
ソウル市は、いわゆる3高(高物価、高金利、高レート)の厳しい状況下でも、韓国スタートアップの成長が止まらないよう、資金調達、海外販路開拓などを着実に支援してきた。その結果、2023年までに合計516社のスタートアップが海外市場進出に成功し、資金調達1,286億ウォン(約143億6000万円)、企業売上高1,531億ウォン(約171億円)、海外法人設立103社などの目に見える成果を上げた。一回限りの支援で終わることなく、支援企業に対する持続的なモニタリングとフォローアップ支援を提供し、資金調達成功、KOSDAQ(コスダック)上場、予備ユニコーン選定などの成果を導いている。
市は蓄積された海外進出支援のノウハウを活かし、企業がグローバル市場に定着できるよう支援を拡大する。創業企業が進出を希望する国(都市)の需要を確認し、進出支援国も14カ国から米国(シリコンバレー)、ドイツなど16カ国に拡大し、オーダーメイドのプログラムを運営する。グローバル進出支援プログラムに選ばれた創業企業は、パートナーであるグローバルアクセラレータ、VCの事前能力強化教育から海外投資家IR、現地での製品・サービス実証、法人設立のための法律・税務コンサルティング、製品・サービスの現地化など、国別に必要な支援を受けることができる。
また、スペイン、ベトナム、インド、シンガポールの4ヵ国5ヵ所で運営している「スタートアップ海外進出支援拠点」も米国、ドイツなど7ヵ所に拡大し、スタートアップが進出を目指す現地市場で密着しながら支援する計画だ。今年は現地の公共機関、民間アクセラレータなどと協力し、米国、ドイツなどに海外拠点を追加構築、オフィススペースの提供、法律・経営コンサルティングなど、法人設立による創業企業の安定的な現地定着を支援する予定だ。
AI・バイオ・フィンテック分野の創業企業の成長を加速させるため、ソウルバイオハブ、ソウルAIハブ、ソウルフィンテックラボでは産業に合わせた成長加速プログラムも実施する。ソウルバイオハブでは、製薬、医療機器、デジタルヘルスなどのレッドバイオ分野の創業企業が、海外進出の可能性を高めることができるよう支援する。ソウルにあるバイオ・医療創業企業を対象に、海外バイオ、医療関連博覧会、カンファレンスへの参加も支援する予定だ。
ソウルAIハブでは、AIハブ所属企業を対象に、KOTRA(コトラ)など関係機関と協力し、海外展示会への参加機会を拡大する。AIハブホームページ(seoulaihub.kr)で北米最大の技術カンファレンスの一つであるCollision(2024.6.17~20) 参加企業を4月25日まで募集しており、中東最大規模のICT展示会であるGITEX(2024.10.14~18)、競争により革新的なスタートアップを選ぶTech Crunch(2024.10.28~30)展示会への参加も支援する予定だ。選ばれた企業は、展示会参加、海外投資家向けIRピッチ、海外投資会社とのパートナーシップの機会などを支援される。
ソウルフィンテックラボでも、フィンテック専門海外グローバルACと現地市場進出を希望するスタートアップ(5社)対象のグローバルアクセラレーションプログラムを実施する。専門家を招いて技術診断、メンタリング、BM転換など韓国での過程(4週間)を経て、現地で2週間のネットワーキング、投資IRなどのアクセラレーションプログラムを5~7月に実施する予定だ。
詳細は、ソウル市を代表するスタートアップ支援プラットフォームであるスタートアッププラス(startup-plus.kr)で確認することができ、支援申請も同サイトで可能だ。
ソウル市経済政策イ・ヘウ室長は「ユニコーン企業に成長するためには、スタートアップのグローバル進出は選択ではなく必須であり、ソウルの有望なスタートアップが狭い内需市場の限界を克服し、グローバル市場に進出できるよう、ソウル市が引き続き積極的に支援していきたい」と述べた。
<報道資料提供:ソウル市>
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