バーチャルアバターモバイル映像編集ツール「Chelly」運営会社LENGED、The Venturesから資金調達

バーチャルアバターモバイル映像編集ツール「Chelly」運営会社LENGED、The Venturesから資金調達

初期企業専門投資会社のThe Ventures（ザ・ベンチャーズ、キム・チョル代表）が、バーチャルアバターモバイル映像編集ツール「Chelly（チェリー）」を運営するLENGED（レンジド、キム・ジユン代表）に投資した。

「Chelly」は、バーチャルアバター専用のモバイル映像編集ツールで、誰でも簡単に自分のバーチャルアバターで3Dショートフォームや映像コンテンツを制作できるアプリケーションだ。Chellyは、64万人のメタバースフォロワーを持つ第1世代のメタバース人気クリエイター「LENGE」が創業したスタートアップ「LENGED」が作ったアプリだ。アルファ版のリリースから50日で10万ダウンロードを記録し、そのうち90%が米国を含む海外ユーザーで構成されている。

従来のバーチャルアバターコンテンツの制作は参入障壁が高い。最低4つの複雑なプログラムが作動可能なハイスペックコンピュータが必須であることはもちろん、関連プログラムを理解するために最低3週間以上の学習期間が必要となる。また、アニメーションファイルの変換から、変換されたファイルをアバターに適用すること、3Dエンジンでのカメラ撮影、3D環境設定など様々な工程が必要で、専門のクリエイターでも平均3日間の制作期間が必要だった。

Chellyは、誰でも簡単かつ迅速に仮想アバターに特化したショートフォームと映像が制作できるよう、既存のコンテンツ制作に使用される4つの分散型デスクトップベースのプログラムを1つの単一モバイルアプリに置き換えた。そして、アニメーションの適用、カメラの移動、ライティング環境の調整、映像編集などの複雑なプロセスをクリックとタッチジェスチャーだけで簡単に適用できるようにした。別途プログラムを学習する必要もなく、使用難易度も低く、Chellyを使用してバーチャルショートフォームを作成するのにかかる平均製作所要時間は10分程度に過ぎない。実際、昨年のZEPETO（ジェペト）のクリエイターを対象としたデモテストでは、参加した100人のクリエイターのうち68%以上が最初の使用20分前後で3Dコンテンツ映像を制作した。

Chellyの運営会社であるLENGEDのキム・ジユン代表は「3Dアバターを簡単に作れる技術と実物を3D化してくれるサービスは多いが、この3Dアバターでショートフォームやチャレンジ動画を作れるアプリケーションはChellyだけだ」とし、「バーチャルアバター映像の編集を中心にエンターテインメント、VTuber、アニメ、ゲーム産業まで影響力を拡大していく」と話した。

The Venturesのキム・チョル代表は「デジタルアバター市場は2022年現在で約10兆4,770億ウォン（約1兆1,972億7,700万円）に達する大きな市場であり、今後の成長率も爆発的に伸びると予想される」と魅力的な市場状況に言及。その上で、「コミュニティパワーを持つバーチャルインフルエンサーの代表を含め、ZEPETO内の世界で技術力を証明した共同創業者、コンテンツを埋めていくバーチャルクリエイタープールの確保など、この事業を最もよくできるチームだと判断した」と投資理由を明らかにした。

<報道資料提供:The Ventures>

原文：https://www.besuccess.com/%eb%b2%84%ec%b6%94%ec%96%bc-%ec%95%84%eb%b0%94%ed%83%80-%eb%aa%a8%eb%b0%94%ec%9d%bc-%ec%98%81%ec%83%81%ed%8e%b8%ec%a7%91%ed%88%b4-%ec%b2%bc%eb%a6%ac-%ec%9a%b4%ec%98%81%ec%82%ac/