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ちょい事情通の記者の5月キュレーティング

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ちょい事情通の記者の5月キュレーティング

ちょい事情通の記者はスタートアップが世界を見る「窓」です。スタートアップを愛する第3者の目線から、とても忙しないスタートアップ業界を見逃さないよう記事を集めてお届けします。

1.LINE Yahooの真実...孫正義のビッグピクチャー論、出澤の裏切り説、シン・ジュンホのミステリー論

LINEYahooの真実とは何でしょうか。

「2019年のLINE-Yahoo統合時から孫正義はLINEを持って行くという画を描いていた。2019年突然韓国を訪問し、青瓦台に行った時から怪しかった。過去、孫正義は2011年にKakao(カカオ)と手を組んで合弁法人(KakaoJapan(カカオジャパン))を作ったが、うまくいかなかったので、きれいに捨てた。その時も50対50だった。結局孫正義は韓国人ではなく、韓国系日本人である。」という孫正義のビッグピクチャー論。

「NAVER(ネイバー)側がLINEの代表に抜擢し、統合後はNAVER側でLINE・Yahoo代表を務めていたが、結局出澤はいつからか孫正義の派閥だった」という出澤の裏切り説。

「シン・ジュンホは止めようと思えば止められたのではないか。彼は動かなかった。なぜストックオプションを放棄したのか。日本からNAVERに事態の深刻さをきちんと伝えたか。NAVERはよく知らなかったのでは...」というシン・ジュンホ ミステリー論。

さらに、「なぜイ・へジンは北京に行かないのか。NAVERの最後の逆転カードは、LINEYahooの株式を中国のビッグテックに売ることではないのか。日本政府は本当に驚いてこそ正気を取り戻すだろう」という「もうこれなら行ってもいい」という愛国論まで。挙げれば暇がありません。あまりにも多くの「説」はむしろ真実を覆い隠してしまうのかもしれません。あらゆる陰謀論は、酒の席で「そうか、そういう論理もあるんだ」くらいに聞くまでが、精神衛生上は良いのです。

ちょい事情通の記者たちは4つの記事をピックアップしました。あまりにも多くのニュースや記事が飛び交っている状況であるため、冷静にこの論争を反芻するのに役立ちそうな4つの記事を紹介します。  「LINE・Yahoo問題」を韓国国内で初めて正面から問題提起した4月25日付の記事です。当初、皆が関心を持たなかったLINEYahoo問題を提起した記事です。そして激化した韓国の世論を反映したコラム、そして意外に皆が見落としがちな「行政指導」の問題です。最後の1つは「LINE plus(ラインプラス)」はどうなるのかという多くの方の心配が込められた記事です。

[原文] 敵対国扱い...日本、韓国IT企業に「持分売って出て行け」

[原文] [特派員レポート] 外務省は日本のメディアプレーまで手助けするのか?

[原文]日本の行政指導とは

[原文] 「LINEの父」シン・ジュンホが口を開く...「セキュリティは私の責任、LINEを出ていかない」

NAVERの日本LINEYahoo問題が深刻化している14日午後、京畿道(キョンギド)城南市盆唐区(ソンナム市ブンダン区)のLINE plus本社に職員が入っていく様子/News1

2.GPT-4oとGemini(ジェミナイ)、あなたの一票は

スパイク・ジョーンズ監督のサイエンスフィクション(SF)映画「HER(ハー)」が「正解」だったという話が出ています。未来をちゃんと予測していた、2013年の映画が今や現実のものとなった、と。映画の人工知能アシスタント「サマンサ」。

米国OpenAIは13日(現地時間)、新規AIモデル「GPT-4o(フォーオー)」を公開しました。 「o」はOmniの略で、「すべて」を意味します。ユーザーと対話し、カメラで世界を見ます。会話時のGPT-4oの平均応答速度は0.32秒。ちょっとゆっくり会話する人間のスピード?OpenAIの発表の翌日、今度はGoogleの最大の年次エンジニアカンファレンスである「GoogleI/O 2024」で、CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)が「人工知能をあらゆるところに適用する」と語りました。この日のイベントでのAIへの言及は121回でした。

Googleは「Gemini」の時代を語りました。どちらがより良いのでしょうか?知りようがありません。正直「情報ゼロ」なのですが、私的な席で誰かに聞かれると、「私はやや、Gemini」と言っている記者1号です。根拠は? 「理由もなく昔のPC OS戦争を思い出して、なぜかOpenAIのGPTは昔のAppleのMacBook、GoogleGeminiはMSのWindowsのような感じがする感じ?」しかし、「誰も正解は知らない」が正解でしょう。

そう、1つ確かなことがあります。IT大国である韓国にとっては、拍手をしている場合ではないということです。OpenAI、Google、NVIDIAなどが主導するAIのスピード戦に私たちは追いつくことができるでしょうか。

[原文] 「ああああ!ふぅふぅ」と声を出すと...「落ち着いて深呼吸してください」と声をかけてくれる

[原文]  「25年ぶりの最大の変化」…再装備されたGoogle検索、次元が違うというけれど

Google最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai(スンダール・ピチャイ)氏が13日(現地時間)、米カリフォルニア州マウンテンビュー・ショアライン・エンピーシアターで開かれた「Google年次エンジニア会議(I/O)」で基調講演をする様子/総合ニュース

3.Al・Te・SHEの急襲

最近、東京で元高位外交官にお会いしたのですが、「Temu(テム)は中国政府の直接的な支援を受けているのかも」と言われました。想像を絶する低価格を説明するにはそれしかない、と。物流倉庫はいったいどこにあるのかという疑問もあります。その費用は?中国政府があちこちの倉庫を事実上無料で提供しているのではということです。中国政府はアリババの創業者である馬雲を追い出す過程で気づいたのでは、というような話もあります。

中国政府がTemuの背後にいるかどうかはわかりませんが、Al・Te・SHE(アル・テ・シ、AliExpress・Temu・SHEINの略)の急襲は現実です。対処法でしょうか?coupang play(クーパンプレイ)が英国プレミアリーグの6年間の独占中継権を獲得したというニュースです。そして、急襲に最も脆弱なところ、そうです、eコマーススタートアップが一番最初に崩壊し始めたという記事です。

[原文]coupang play、英国プレミアリーグ2025-26シーズンから6年間の独占中継権獲得

[原文]中「Al・Te・SHE」急襲...韓国eコマーススタートアップ「涙の廃業」

4.8ヶ月ではなく2週間、Kakaoで学んだDanggeun Market(タングンマーケット)の成功の秘訣をスタディー

Danggeun Market(タングンマーケット、グローバル(日本)サービス名「Karrot」)が黒字になりました。以前、東京を訪れたAltos Ventures(アルトスベンチャーズ)のハン・キム代表とお会いしたとき、彼のDanggeun Marketへの絶賛は絶えませんでした。オフ前提の会話なので、細かいことをお話しするのは難しいですが、Danggeun Market(タングンマーケット)に対するハン・キム代表の信頼は厚いです。Danggeun Market(タングンマーケット)は一時期、多大な赤字が続き悲観論に陥ったこともありましたが、その時もハン・キム代表はDanggeun Market(タングンマーケット)の未来を信じていました。そして、Danggeunは黒字になりました。先だって、やや苦しい3つの問題をピックアップしたので、あえて気分の良いニュースを挙げます。黒字転換の記事と一緒に、2021年にちょい事情通の記者が出会った、キム・ヨンヒョン共同創業者のストーリーも付けます。

[原文] 「取引手数料0ウォン」Danggeun Market、8年ぶりに黒字を出す

[ちょい事情通の記者] 8ヶ月ではなく2週間、KakaoでDanggeun Marketの成功秘訣をスタディー

5.1000億ウォン(約115億円)台の投資を受けたUpstageとキム・ソンフンの花道、学歴、母親

AIスタートアップのUpstage(アップステージ)が1000億ウォン(約115億円)規模の投資を資金調達しました。スタートアップに春の訪れを告げる「ツバメ」のニュースでしょうか。周囲では、「米国は基準金利を相当期間高くするだろう」「現在の投資世代が退場し、次の世代が戻ってくる頃、つまり10~15年後に投資ブームが再燃するだろう」というような現実論が広がっています。 「夢」だけで生きていくのは難しい投資環境です。しかし、スタートアップは「Just keep going」です。

Upstageの投資ニュースと一緒に、ちょい事情通の記者の「キム・ソンフン代表インタビュー」2件もつけます。1つは最近お会いしたキム・ソンフン代表で、依然として覇気に溢れています。もう1つは、創業当初の2021年のキム・ソンフン代表です。彼の人生について聞いてみたインタビューです。 

[原文]AIスタートアップ「Upstage」、SKとKTなどから1,000億ウォン(約115億円)資金調達

@[ちょい事情通の記者]Upstage ソン・キム、「グローバルAIトップ3?韓国ができない理由はない」

[ちょい事情通の記者] Upstageキム・ソンフンの花道と学歴、そして母親

Upstageキム・ソンフン代表が米ラスベガスで開かれたCESのスタートアップ中心展示館「Eureka Park(ユーレカパーク)」で今回のCESテーマである「すべてのためのすべての技術の活性化(All On)」を背景にポーズを取っている様子 /イム・ギョンオプ記者キム代表は「韓国がAIを世界に輸出し、技術覇権を主導するチャンスが来た」と話した。 /シリコンバレー=イム・ギョンオプ記者



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