「超格差」中小バイオ企業の成果「着地」
「超格差」中小バイオ企業の成果「着地」
韓国の中小ベンチャー企業部(省)が支援する「超格差スタートアップ1000+プロジェクト」対象の中小バイオ企業が最近注目すべき成果を上げている。新薬の候補物質の開発で目覚ましい成果を上げたり、海外進出を模索するなど、活発な変化を模索している。
TiumBio(ティウムバイオ)は今月20日から24日までスペインで開かれる欧州腫瘍学会(ESMO 2023)で経口用免疫抗がん剤「TU2218」の臨床1a相データを公開する。TGF-ß(形質転換成長因子)とVEGF(血管内皮成長因子)を同時に阻害する経口免疫抗がん剤で、進行性固形がんの患者を対象に単独投与する。
TU2218は動物モデルで複数の免疫抗がん剤との併用投与で相乗効果があることがわかった。昨年6月にメルクと臨床試験協力・供給契約を結び、Keytrude(キートルーダ)を無償で支援を受けている。今年末のフェーズ1bの投与完了後、来年にはフェーズ2a相への参入を目標としている。
子宮内膜症の経口治療剤「TU2670」は、欧州で子宮内膜症患者を対象とした臨床第2a相を実施している。来年上半期中に欧州臨床主要結果(トップライン)データを導き出す計画だ。韓国ではパートナーであるDAEWON(テウォン)製薬が子宮筋腫の患者を対象に臨床2a相を実施している。中国では、パートナーであるハンソ製薬が子宮内膜症患者を対象に臨床1相を実施中だ。
Kytecbio(キテックバイオ)は最近、アルブミンベースでがん細胞の標的能力に優れた薬物伝達体を開発し、源泉物質の特許を確保した。抗体薬物結合体(ADC)と同様の技術であるアルブミン-薬物結合体を利用した新薬開発に拍車をかけている。
抗がん薬をアルブミンに結合させ、がん細胞が薬を吸入して抗がん効果を高める従来の方式は、コスト・効果に制約があった。Kytecbioは、がん細胞の吸収効率が低下する欠点を補うために、アルブミンの内部で結合する形で変形を最小化する技術を開発した。様々な抗がん剤を組み合わせることで、乳がんやすい臓がんなどの悪性がんやその他の転移がんに対する治療効率を高めることが期待される。
ILIAS Biologics(イリアス・バイオロジクス)は、炎症を活性化するNF-κB作用を抑制する抗炎症物質srlκBタンパク質を搭載したエクソソーム治療剤「ILB-202」の豪州臨床第1相の試験を終了した。
今回の臨床は、健康な成人を対象に安全性・忍容性を評価するために実施された。低用量、中用量、高用量の3つのコーホートで18人の成人に単回点滴静脈投与を行った。その結果、3つのコーホートとも重大な異常反応(SAE)は発生しなかった。
同社は年内にトップラインデータを確保し、対象者の血液サンプルを分析して探索的有効性評価の結果まで導き出す計画だ。
中小ベンチャー企業部の「超格差スタートアップ1000+プロジェクト」の支援を受ける25社は11日から3日間、横浜で開かれた「バイオジャパン2023」イベントに参加した。日本進出とグローバル協業を推進するための事業機会の確保に取り組む。安全性評価研究所がKバイオスタートアップ共同広報館を設け、これらの企業のイノベーション技術を紹介した。
原文:https://www.etnews.com/20231012000262
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