LGU+「AICCを新たな主力事業に...5年以内に売上3,000億ウォン目標」
LGU+「AICCを新たな主力事業に...5年以内に売上3,000億ウォン目標」
LGU+(エルジーユープラス)が人工知能(AI)コンタクトセンター(AICC)を中心にAI企業間取引(B2B)市場を集中攻略する。サブスクリプション型・構築型AICCとAI基盤の店舗デジタル転換(DX)ソリューションを前面に出し、5年以内に売上3,000億ウォン(約345億6,600万円)達成を目指す。
LGU+のパク・ソンユル企業基盤事業グループ長(専務)は「ChatGPTの登場で生成AI市場に関心が高まっているが、明確なビジネス収益化モデルを持つ企業は多くない」とし、「U+AICCオンプレミス(構築型)とAICCクラウド(サブスクリプション型)、ソーホー(零細企業)のための自店AIを3大サービスに位置づけ、AI B2B領域で収益構造を作る」と強調した。
パク専務はAICC市場をブルーオーシャンに位置付けた。韓国のAICC市場は年平均20%ずつ成長し、2030年には5,000億ウォン(約576億2,400万円)規模に達すると予想される。高い潜在力があるにもかかわらず、まだ明確なリーディング事業者がなく、企業からの需要が増える中、「黄金の卵市場」と呼ばれている。
通信事業者は情報通信技術(ICT)インフラと有線・無線通信技術を基盤に市場に迅速に定着させることができ、AICCをめぐる激しい競争が予想される。これにより、LGU+はAIの力量をAICCに集中させ、2028年の売上3,000億ウォン(約345億6,600万円)を目標に本格的な競争に突入する計画だ。
パク専務は「年間10兆ウォン(約1兆1,522億5,500万円)規模に達する韓国内のコンタクトセンターの人材市場規模を考えると、保守的な目標値だ」とし、「コールトラフィックが多い金融業界だけでなく、流通・製造・公共など全産業群で、AICCに単純応対業務を代替させる需要が急速に増えている」と話した。
<LG U+のパク・ソンユル専務がAICC事業戦略について紹介している>
LG U+は2021年、LG CNSと事業協力を通じて金融・流通会社を対象にオンプレミスAICCをリリースし、市場に参入した。業種別に特化した24種類のシナリオを提供し、企業のニーズに応じた最適化を支援する。該当システムを導入した主要銀行会社の場合、顧客センター業務の効率化及び最適化により、20%相当のコスト削減が可能だ。
今年9月には、サブスクリプション型AICCクラウドもリリースした。構築型サービスとは異なり、構築費用が負担になる中堅・中小企業がターゲットだ。既存のコールインフラ、バックボーンシステムとの連動が可能なサービス型ソフトウェア(SaaS)モデルだ。月額定額制で、コール流入量やシーズンによって柔軟な運用が可能だ。アマゾンウェブサービス(AWS)にある様々なソリューションとも連動しやすい。ハイブリッド形式でも利用できる。
U+ AICCクラウドはAIコールボットとAI会話ロック、AI相談支援サービスを提供する。相談員の代わりにAIが設計された相談シナリオに基づいて顧客からの問い合わせに対応し、相談の要約を通じて相談後の処理速度を向上させるなど、業務の生産性を高めてくれる。
<LG U+ AICCサービスの構成>
来年第1四半期にはグループ会社の超巨大AI「EXAONE(エクサワン)」を搭載し、高度化する計画だ。EXAONEの巨大言語モデル(LLM)が適用されると、自然な対話型自動応答だけでなく、従来の業務補助レベルを越えて、相談員の役割を代替する形で進化することが期待される。
パク専務は「優先的にAICCクラウドサービスに段階適用する予定」とし、「EXAONE LLMをSTT(言語合成)、TA(会話要約)領域に優先的に適用して、AICCの品質の優位性を確保する方針だ」と説明した。
今後は、パラメータを下げたEXAONEの軽量化(sLLM)モデルを開発し、構築型市場まで適用範囲を拡大する。コンタクトセンター業務に必要な情報だけを学習し、企業顧客が懸念する生成AI幻覚(ハルシネーション)現象を防ぐことができる。来年は、EXAONEの源泉ソースに自社の通信データを学習させた「ixi-GEN(イクシジェン)」を導入する予定だ。
パク専務は「AI技術を音声だけでなく映像まで取り入れたAIヒューマンなど、新しいビジネスと顧客企業のバックボーンソリューションで応用プログラミングインターフェース(API)として利用できる個別モジュール形式のサービスも企画中だ」と話した。
LGU+は、初期構築・運営費を削減できるサブスクリプション型AICC市場が急速に成長すると見ている。3年後にはAICC事業でクラウドが占める割合が50%を超える見通しだ。これにより、AICC事業で2028年に1,500億ウォン(約172億8,600万円)の売上を達成させる公算だ。小規模事業主DXソリューションを含む企業向けAI事業領域で売上3,000億ウォン(約345億6,600万円)を目標に掲げた。
パク専務は「最終的には顧客センターだけでなく、AI技術を活用して様々な顧客業務を解決してくれるビヨンドAICCに『B2B AIプラットフォーム』事業を拡大していく計画だ」と話した。
<LG U+ AICCの主なサービス>
<LG U+のパク・ソンユル企業基盤事業グループ長(専務)が電子新聞のインタビューに応じている>
原文:https://www.etnews.com/20231105000010
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