韓国・中小ベンチャー企業省、スタートアップ270社の海外進出を支援...「グローバルユニコーン」育てる
韓国・中小ベンチャー企業省、スタートアップ270社の海外進出を支援..「グローバルユニコーン」育てる
韓国政府が、来年からGoogle(グーグル)やAIRBUS(エアバス)などのグローバル企業と共に、韓国内スタートアップの海外展開を支援する。また、韓国の有望スタートアップが世界的なユニコーン企業に成長できるよう、民間機関との支援事業を進める。
中小ベンチャー企業部(省、中企部)は、8日に開催された緊急経済長官会議でこうした内容の「K-スタートアップ グローバル進出戦略」を発表した。
中企部は来年から、Google、AIRBUSなどグローバル企業9社と共に、韓国内270のスタートアップの成長と海外進出を支援する。設立間もない企業やスタートアップが海外市場に進出するのをサポートする、韓国内の大手協力企業数も5社から10社に拡大する。
また、スケールアップ段階の有望ベンチャー・スタートアップが、グローバルユニコーンに飛躍できるよう、来年に「グローバルユニコーンプロジェクト」を推進し、民間コンサルティング会社を通じてグローバル化戦略の樹立と資金、ネットワーキングを支援する。
中企部は、他の省庁とともに、産業別有望スタートアップ140社を発掘し、海外進出も支援する。このため、今月中に米国で韓国のスタートアップとグローバル大企業、グローバルベンチャーキャピタル(VC)間のネットワーキング・協業のための催しを開く。
韓国最大のスタートアップイベント「COME UP」は、世界5大グローバルスタートアップフェスティバルに発展させることを目標に、専門性を兼ね備えた民間機関に運用を委託する予定だ。
この他、来年からは在外公館ネットワークを活用し、韓国のベンチャー・スタートアップの海外市場での安着を支援する「在外公館K-スタートアップネットワーキング支援事業」も試験運営する。
ベンチャー・スタートアップが活用できる海外拠点も拡大する。LOTTE VENTURES(ロッテベンチャーズ)など、韓国企業の海外インフラを活用して、「K-スタートアップセンター」をベトナムに追加で開所し、現在、米国、中国、シンガポールにあるKorea Venture Investment Corp(コリアベンチャーセンター)の海外事務所である「コリアベンチャー創業投資センター」を、欧州に追加で開設する予定だ。
ファンド運用・管理を分離する「シリコンバレー式ファンド支配構造」、投資リスクを分散する「条件付持分転換契約」、「投資条件付融資」など、グローバルスタンダードに合わせたベンチャー投資制度の導入も推進する。
中企部のイ・ヨン長官は「ベンチャー・スタートアップはデジタル経済の先発隊であり、グローバルデジタル経済の先導国家として跳躍するにあたり、核心的な役割を果たすだろう」とし、「わが国のベンチャー・スタートアップが内需市場に留まらず、良いアイテムと優秀な技術力を基に、海外に足を踏み入れることができるよう支援する」話した。
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