韓国、デジタル国家戦略の実現へ「デジタルソサイエティ」始動
韓国、デジタル国家戦略の実現へ「デジタルソサイエティ」始動
デジタルが日常を越えて社会や経済などあらゆる分野に広がる「デジタル深化時代」に合わせて、韓国と世界が進むべき方向性を議論するためのコミュニケーションプラットフォームが立ち上がった。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は今年9月、米ニューヨークで開かれた「デジタルビジョンフォーラム」で「ニューヨーク構想」を打ち出した。今回立ち上がったコミュニケーションプラットフォームが、世界の模範となる新たなデジタル秩序を確立するための突破口となるか注目される。
科学技術情報通信部(省)は、韓国情報放送通信協会(ICT大連合)と共に「デジタルソサイエティ」を設立した。
デジタルソサイエティの会長はノ・ジュニョンICT大連合会長(元情報通信部長官)が、議長はソウル大学のイ・ウォヌ教授がそれぞれ務める。
国会と政府、デジタル分野の主要な団体・協会、学会などに所属する60人以上が参加し、デジタル深化時代の経済・社会の原則や倫理基準など、新しいデジタル秩序について議論を深める場を形成する。
デジタルソサイエティは、デジタル国・韓国の共栄のため、解決策を模索する新たな場とする。△デジタル社会の転換促進△デジタル経済の融合拡大△デジタルの新文化形成を目標に設定した。
世界市場をリードするデジタル革新を加速化すると同時に、社会の変化を眺望し、人間中心のデジタル転換を後押しすることを目的に、デジタルソサイエティ創立総会が28日、ソウル市内のホテルで開かれた。(前列6人目から)科学技術情報通信部のパク・ユンギュ第2次官、韓国情報放送通信大連合のノ・ジュニョン会長、大統領直属のデジタルプラットフォーム政府委員会のコ・ジン委員長ら出席者が記念撮影を行っている
「デジタル社会の変革を促進する」という課題に関連して、人権、教育、労働、福祉などの社会システムにおける構造的変化と共同体の価値を再定義する。デジタル経済の融合拡大の課題に沿って技術と産業の振興、デジタルプラットフォームの拡張と対立など、産業デジタル融合に関連した解決策を模索する。
デジタル経済融合拡散分野では関係と疎通、現実と仮想、人工知能(AI)とヒューマノイドなど、包容的なデジタル利用環境をつくり出す案について議論する。
さまざまな分野の専門家が交流・参加できるオープンな組織を目指す。主要な議題を発掘し、議論を主導し、社会的議論形成に核心的な役割を果たす「ラウンドテーブル」と、3つの主題別テーマの発掘と解決策を模索する「専門家委員会」で組織・運営する予定だ。
科学技術情報通信部とICT大連合が28日に開いた創立総会では、韓国内外の専門家が参加したカンファレンスを通じて、デジタル時代の方向性も模索した。
出席者がニューヨーク大学のダグラス・ラシュコフ教授の基調演説を聴いている
米ニューヨーク大学のダグラス・ラシュコフ教授は、基調演説で「デジタル時代には、テクノロジー中心主義を越えて、公正で持続可能なデジタル社会を構築するための経済、文化、政治環境が重要になってきている」とし、「韓国は発展したデジタルインフラと文化の主導力をベースに、新しいデジタル時代についての議論を主導する能力を十分に持っている」と述べた。
高麗(コリョ)大学のキム・ムンジョ名誉教授は、「デジタル転換と新たな文明時代の到来」、SK経済研究所のヨム・ヨンソプ所長は「デジタル融合共同繁栄」をテーマにそれぞれ講演とパネルディスカッションを行った。
韓国情報放送通信大連合のノ・ジュニョン会長が挨拶をしている
デジタルソサイエティのノ・ジュニョン初代会長は「デジタル転換に伴う変化と波及効果を予測し、望ましい方向性を提示することは非常に重要だ」とし、「デジタルソサイエティは、知識人がデジタル時代の未来を洞察して、新しい議論を公論化する共同体だ。わが国の経済のデジタル革新と人間中心のデジタル社会文化システムを設計するため尽力する」と述べた。
科学技術情報通信部のパク・ユンギュ第2次官が祝辞を述べている
科学技術情報通信部のパク・ユンギュ第2次官は、「文明史的な大転換期に未来を先取りするためには、新しい秩序を主導しなければならない」とし、「デジタルソサイエティで集団知性を結集し、世界を動かす新たなデジタル秩序を模索することに期待する」と述べた。
写真:世界市場をリードするデジタル革新を加速化すると同時に、社会の変化を眺望し、人間中心のデジタル転換を後押しすることを目的に、デジタルソサイエティ創立総会が28日、ソウル市内のホテルで開かれた。(最前列6人目から)科学技術情報通信部のパク・ユンギュ第2次官、韓国情報放送通信大連合のノ・ジュヒョン会長、大統領直属のデジタルプラットフォーム政府委員会のコ・ジン委員長ら出席者が記念撮影を行っている
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